写真:きんぎょ 美歩
地図を見る近江八幡山の山頂に位置する「八幡山城(近江八幡城)」は、豊臣秀吉の甥の、豊臣(羽柴)秀次の居城として築かれた山城で、近江八幡はその城下町です。
八幡山城本丸の標高は286メートル。本丸への登城は、麓の日牟礼八幡宮に隣接する「八幡山ロープウェイ」を利用すると便利です。碁盤の目のように整備された、近江八幡の街並みを一望しながら、5分ほどの乗車で、手軽に二の丸まで行くことができます。
「八幡山城」は、急峻な山城としても知られていますが、日牟禮八幡宮の本殿の傍からは登山道も整備されていますので、山城の在り様やその醍醐味を体感したい方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。
<八幡山ロープウェイ>
住所:滋賀県近江八幡市宮内町257
電話番号:0748-32-0303
所要時間:片道5分ほど
往復料金:おとな(中学生以上)890円、こども(6歳以上)450円
営業時間:9時から15分間隔で運転(上り最終16時30分、下り最終17時)
アクセス:JR東海道本線「近江八幡駅」または近江鉄道「近江八幡駅」より、近江バス長命寺行きで、大杉町八幡山ロープウェイ口下車徒歩5分
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「近江八幡観光ボランティア協会」は20数年の歴史ある団体です。祝祭日や休日には、ロープウェイや街中の観光スポットなどで、水色のジャケットを着たスタッフを見かけることがあると思います。
ボランティアの方が着用しているのは、琵琶湖の水の色を表現した「琵琶湖ブルー」のジャケットです。近江八幡を、いろいろな史実や知識をもとに、「おもてなし」の心で案内してくださいますので、機会があればぜひ一緒に同行し、案内をしてもらうといいですよ。
近江八幡の街並みや八幡城跡の歴史にまつわる話の数々に、観光もより楽しく、きっと思い出深いものになることでしょう!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るロープウェイを降車したら、城跡の案内板があります。八幡山城跡は本丸を囲むように一周コースが整備され、多少の階段はありますが、概ね、緩やかな散策路となっています。西の丸から北の丸、本丸へと、ぐるりと一周しても1時間足らずです。
八幡山城の、西の丸の先にある「出丸」は、遠くに比良山系が、眼下には大きな琵琶湖が望める絶景スポットです。山々と琵琶湖、そして眼下の街並みが夕日で赤く染まる夕暮れ時は、特に風情がありますので、シャッターチャンスを狙うのもおススメです!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る西の丸から北の丸へは、起伏も少なく、石畳や舗装がなされた歩きやすい散策路です。
北の丸からは、西の湖や信長の安土山、晴れた日には伊吹山が眺められます。近江八幡山城が、東西南北に開かれた見晴らしのいい山城であり、八幡山城と安土城の距離の近さを実感するような眺望の良さです。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る山頂部分の二の丸と西の丸、北の丸などの曲輪には、総石垣と礎石が残ります。八幡山の急斜面には、曲輪群があちらこちらに階段状に残っていますので、城マニアでなくても、見どころ満載ですよ!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る本丸跡には現在、「村雲御所瑞龍寺」という日蓮宗唯一の門跡寺院が鎮座しています。お城の本丸なのにお寺が…?と不思議に感じますね。実は城主であった「豊臣(羽柴)秀次」は、豊臣家の家督相続に翻弄され、秀吉の命により高野山で蟄居となり、享年28歳という若さで自害させられました。
秀次の在城はわずか5年、死後に八幡山城は破壊され、築城10年足らずで「八幡山城」は廃城となりました。
「村雲御所瑞龍寺」は、悲運の死を遂げた「秀次」の菩提を弔うために、秀吉の姉で、秀次の生母である「瑞龍院日秀尼」が、京都の村雲に創建したもので、昭和36年(1961)に現在地に移築されました。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る門跡とは、一般の僧侶とは違い、皇族・貴族が住職をつとめる寺院をいいます。寺院スタッフやボランティアガイドスタッフと一緒に、内部の見学も可能です。
本丸への入り口にあたる山門や手水舎の屋根瓦などにも、高い格式を感じられる「菊花御紋」が許されています。また、移築された本堂内部には、代々、皇女や公家の娘を貫首として迎えた寺院らしく、天皇家ゆかりの品々も展示されています。館内にはそのほか、豊臣秀次公の銅像のほか、豪華絢爛な貫首の居室内部も公開されています。
瑞龍寺の堂々たる山門は、石垣を左右に控え、山門が建立されているその先は、本丸への入口らしく、防備を感じさせる曲がりのある「虎口」になっています。城跡を感じさせるチェックポイントを、お見逃しなく!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る現在、本堂の傍の開けた場所には、稲荷堂があります。鳥居は金色に塗られ、「金生稲荷」と名付けられています。金運に縁がありそうな雰囲気の中で、宝くじの当選を祈願してみてはいかがしょうか。
「金生稲荷」は、実はその場所からは、虎口の山門方面に、横矢を掛けられるようになっています。この場所から狙われたら「当たり」かも…! 本丸への防御は万全といえますね。
つい「金生」に目が行きがちですが、城跡らしいことが窺える場所でもありますので、木々の間から、ぜひ山門付近をご覧になってくださいね。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「近江八幡山ロープウェイ」は、「恋人の聖地サテライト」に認定されています。
山上や出丸など数ヵ所に、恋の縁結びのパワースポットとして、ハート型のモニュメントやLOVEオブジェなどが設置されています。
シャッターポイントが決まったら、良縁もゲットですよ。夜のライトアップも素敵なのでおススメです!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る八幡山城の遺構は曲輪と石垣だけですが、山城の在り様を窺うことができます。小さい城ながらも、城の外堀としての「八幡堀」は、物資を運ぶ水郷の役割とともに、当時の面影を今に繋ぎ、魅力あふれる近江八幡観光を支えています。
城下町近江八幡の基盤と、近江商人の心意気を育み、戦国の世に翻弄され、散っていった悲運の城主「豊臣秀次」の城が「八幡山城跡」です。
風情ある近江八幡を訪れて、歴史ロマンに浸ってみてはいかがでしょうか。
<八幡山城跡(近江八幡城跡)村雲御所瑞龍寺門跡>
住所:滋賀県近江八幡市宮内町19-9
電話番号:0748-32-3323
営業時間:9時から17時 境内は散策自由
拝観料金:300円
アクセス:JR東海道本線「近江八幡駅」または近江鉄道「近江八幡駅」より、近江バス長命寺行きで、大杉町八幡山ロープウェイ口下車徒歩5分、ロープウェイに乗換え八幡山頂駅下車
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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