写真:泉 よしか
地図を見るマタギをご存じですか?山に生きる動物を狩る猟師の一団ですが、猟師を全てマタギと呼ぶわけではありません。彼らは独自の文化や信仰を持ち、シカリと呼ばれるリーダーに束ねられた狩りのスペシャリストたちでした。
秋田県の阿仁には多くのマタギが暮らしていました。そんなマタギの里に建つこの宿は、マタギたちの暮らしや文化に触れることができる貴重な場所です。
写真:泉 よしか
地図を見るマタギの湯は大館能代空港から車で60分ほどの距離。公共交通機関利用なら秋田内陸線の阿仁マタギ駅から送迎をしてもらえます(宿泊者限定)。
写真:泉 よしか
地図を見る館内に飾られている大きなクマの剥製を見ると「おおーっ」と思ってしまいますよね。こちらのクマはまだ子グマだった当時、1987年の映画「イタズ 熊」の映画に出演したこともあるんですよ。
この他にも館内にはあちこちにクマの剥製やクマの毛皮が飾られています。このワイルドな雰囲気も「マタギの湯」ならでは。
写真:泉 よしか
地図を見る客室は洋室と和室があります。こちらは本館のツインルーム。この他にシングルルームもあるので一人旅にもお役立ち。
写真:泉 よしか
地図を見る平成22年にリニューアルした別館のツインルームもあります。こちらのお部屋はトイレは共同になりますが、清潔で可愛らしいディテールは女性にもおすすめ。
写真:泉 よしか
地図を見る「釣りキチ三平」で知られる矢口高雄は、阿仁マタギたちを主役とした「マタギ」という作品も描いています。ですから館内には矢口高雄の複製画があちこちに飾られ、1階には矢口高雄文庫コーナーも。
本棚にある矢口高雄作品は、宿泊者はお部屋に運んでじっくり読むこともできます。ただし一度にたくさん持って行ってしまうと他のお客さんが読めないので、2〜3冊ずつにしましょうね。
写真:泉 よしか
地図を見るお風呂は打当温泉という自家源泉。塩化物泉の源泉かけ流しのため、よく温まり湯冷めしにくいお湯です。内湯は大小二つの浴槽が隣り合っていて、小さい方が熱い温度に調節されています。
写真:泉 よしか
地図を見る半露天風呂は眺めもよく、冬ならしんしんと降り積もる雪も。湯船につかりながらも外の景色が見えるようになっているのが嬉しい工夫です。
写真:泉 よしか
地図を見る湯口のクマにも注目。マタギの湯らしい遊び心を感じるではありませんか。
写真:泉 よしか
地図を見る「マタギの湯」には「マタギ資料館」が併設されています。宿泊すれば見学料は無料となりますのでぜひ滞在時に行ってみてください。
写真:泉 よしか
地図を見る料館の中には、ヒトよりも大きな体を持つ熊でさえ狩猟する技を持つマタギのはじまりと伝わる万事万三郎の伝説や、他の猟師にはない独自のマタギの山ことばや信仰などの説明、さらに動物の毛皮を敷き詰めたマタギの部屋や、実際に狩りに使っていたさまざまな道具が展示されています。
スマホでQRコードを読み取れば、音声によるガイドを楽しむこともできます。
写真:泉 よしか
地図を見る「マタギの湯」のもう一つの特徴は、濁酒(どぶろく)工房を併設しているところ。ここでは地元の「あきたこまち」を使って、昔からの製法にこだわり「マタギの夢」という濁酒を製造しています。
この「マタギの夢」は人気があり、実はなかなか生産が追いつきません。飲んでみたい方は「マタギの湯」の夕食時に注文するか、「マタギの湯」の売店で量り売りしているものを購入してみてください。ただし売店でも品切れのことも。
「マタギの夢」を飲むために「マタギの湯」に泊まるお客さんも多いんですよ。確実に飲むためには宿泊を予約するときに、夕食時に飲みたいと一言伝えておくと良いでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る「マタギの湯」の夕食は野趣溢れるメニューがたっぷり。山菜、キノコ、川魚など山の中ならではの食材にこだわって調理しているというお話です。野菜類も地元で採れた新鮮なものばかり。
写真:泉 よしか
地図を見る特にじゃんご(田舎)料理のプランなら、熊鍋に熊肉ラーメンなど珍しいメニューも!
写真:泉 よしか
地図を見るそしてもちろん「マタギの夢」を忘れてはいけません。舌の上で暴れるような野性味溢れる濁酒は、ジビエとの相性も抜群です。
マタギの湯は温泉に入って野趣溢れる食事を楽しめるだけではありません。マタギ資料館を見学したり、濁酒を味わったりできます。そして知られざるマタギという存在にぜひ興味をもってください。
マタギの湯へのアクセスは大館能代空港からレンタカー利用が便利です。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:大館能代空港
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(2024/10/5更新)
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