ベルギーの港湾都市「アントワープ」おすすめ観光スポット巡り

ベルギーの港湾都市「アントワープ」おすすめ観光スポット巡り

更新日:2020/03/05 16:02

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ベルギー北部のアントワープはスヘルデ川沿いにある港湾都市で、ヨーロッパ第2の港を持ち中世から商業・金融の中心地として繁栄してきました。またフランダースの犬の舞台として、ルーベンスゆかりの地として、さらにはダイヤモンドの中枢地としてもその名を知られるアントワープ。旧市街には歴史的建造物も数多く残ります。

この見所が凝縮する町を大まかに見て回るのにお薦めの観光スポットをご紹介します。

玄関口となる「アントワープ中央駅」

玄関口となる「アントワープ中央駅」

写真:Hiroko Oji

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オランダに国境が近いベルギー北部のアントワープ。旧市街を中心に観光スポットが目白押しのスヘルデ川沿いに開けた港湾都市です。日本人にとってはフランダースの犬の舞台として知られており、15世紀ごろから商業・金融の中心地であり主要産業のダイヤモンド研磨・商いの中枢地でもあります。

この町の玄関口となるのがアントワープ中央駅。ヨーロッパならではの外観を持つこの駅は国の重要文化財に指定されているほど。

玄関口となる「アントワープ中央駅」

写真:Hiroko Oji

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1895年から10年間かけて造られた壮大な駅構内はとても広く3層構造になっています。最上階のホームに着いて出口へ向かうところにはアントワープ(アントウェルペン・Antwerpen)の町の起源となった巨人の手のオブジェも置かれています。

この起源というのが、昔スヘルデ川で大ばれしていた巨人の手(ant)を古代ローマの兵士が切り取って投げた(werpen)という伝説からきているものなのです。

玄関口となる「アントワープ中央駅」

写真:Hiroko Oji

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地上階の西出口近くにあるのは観光案内所。ここに寄って地図をもらったり、シティ・カードを購入したりして情報をもらってくださいね。とても丁寧に教えてもらえます。

<アントワープ中央駅の基本情報>
住所:Koningin Astridplein 27,2018 Antwerpen

賑やかなショッピング街のメール通り

賑やかなショッピング街のメール通り

写真:Hiroko Oji

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町の中心地へは西出口を出てまっすぐ延びる通りを進みましょう。この通りには17世紀バロック時代の歴史的建造物が建ち並んでいます。

賑やかなショッピング街のメール通り

写真:Hiroko Oji

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右側にオペラハウスが見える車の多い大通りを渡るとレイ通りに続き、ショッピング街のメール通りへと入って行きます。

この通りには大型ショッピングモールはじめナイキやZARA、ユニクロなど日本でもよく知られたブランド店などが豪奢な建物に入っており、見て歩くだけでも優雅な気分に浸れるお薦めの通り。特にかつてのナポレオンの宮殿だった建物に入るチョコレートショップはお買い物だけでなく建物自体を見るだけでも楽しめるところです。

賑やかなショッピング街のメール通り

写真:Hiroko Oji

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東西に延びるメール通りのほぼ中央、大きな鷲の像があるワッペル広場で南側へ曲がるとルーベンスハウスがあります。

ルーベンスは画家としてだけでなく有能な外交官としても活躍した人で、1610年から5年かけて築き上げた住居兼アトリエが市立美術館として公開されています。館内には彼の作品はもちろんのこと、有名な画家たちの作品や豪華な調度品が展示されており、美しい庭園も見学できるようになっています。

<ルーベンスハウスの基本情報>
住所:Wapper 9-11,2000 Antwerpen
電話番号:+32-3-201-15-55
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日

伝説の由来の像があるグローテマルクト

伝説の由来の像があるグローテマルクト

写真:Hiroko Oji

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メインストリートに戻りさらに西へ向かいフルン広場を通ってグローテマルクトに出ると、ルネッサンス建築の市庁舎や名前の由来となったブラボーの噴水に出会えます。市庁舎の鐘楼は世界遺産にも登録されていて、夜、中でもクリスマス時期のライトアップがとても綺麗!

伝説の由来の像があるグローテマルクト

写真:Hiroko Oji

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グローテマルクトに面して建つのは壮麗なギルドハウス群。こちらも夜のライトアップでさらに美しさが増します。

伝説の由来の像があるグローテマルクト

写真:Hiroko Oji

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グローテマルクトの背後に目立つのはノートルダム大聖堂。ベルギーで一番大きなゴシック様式の教会です。

ここで見逃せないのがルーベンスの最高傑作と言われる祭壇画「キリスト昇架」「キリスト降架」「聖母被昇天」など。大聖堂前には「フランダースの犬」の少年ネロとパトラッシュの像が横たわっています。

<ノートルダム大聖堂の基本情報>
住所:Groenplaats 21,2000 Antwerpen
電話番号:+32-3-213-99-51
入場時間:10:00〜17:00

巨大な豪華客船が停泊する港周辺

巨大な豪華客船が停泊する港周辺

写真:Hiroko Oji

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さらに西へ進むとスヘルデ川に出ます。川沿いの風景で開放感に包まれます。

巨大な豪華客船が停泊する港周辺

写真:Hiroko Oji

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ステーン広場の南に続く港には大型客船も停泊していますよ。

巨大な豪華客船が停泊する港周辺

写真:Hiroko Oji

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ステーン広場に面して建つのはステーン城。石造りの中世の要塞だったものが後には刑務所、古代博物館、海洋博物館として利用されてきました。2018年から改装工事がはじめられており、2020年にはクルーズターミナル、ウェルカムセンターなどとして新装オープンすることになっています。

点在する観光スポット巡り

点在する観光スポット巡り

写真:Hiroko Oji

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お時間に余裕があれば、さらに旧市街の中へ。

ステーン城前の東へ向かう通りへ入ると肉屋のギルドハウスがあります。1503年に建てられた後期ゴシック様式の建物で、当時の家具・調度品に数多くの楽器コレクションが見られる博物館として開放されています。

<肉屋のギルドハウスの基本情報>
住所:Vleeshouwersstraat 38/40,2000 Antwerpen
電話番号:+32-3-292-61-01
開館時間:木〜日 10:00〜17:00
休館日:月・火・水曜日

点在する観光スポット巡り

写真:Hiroko Oji

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かつてのアントワープ市長だったロコックスとアントワープの画家スネイデルスが隣同士で住んでいた館が「スネイデルス&ロコックスハウス」として回廊のある中庭で繋がり、博物館として公開されています。当時の上流階級の生活が垣間見られる室内に豪華な調度品が展示されており、ルーベンスやブリューゲル作品にも出会えます。

<スネイデルス&ロコックスハウスの基本情報>
住所:Keizerstraat 12,2000 Antwerpen
電話番号:+32-3-201-92-50
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日

点在する観光スポット巡り

写真:Hiroko Oji

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肉屋のギルドハウスから少し北へ行けば聖パウルス教会があります。13世紀建造ですが何度も火災に見舞われ、現在の姿は17世紀建造のもの。ベルギーで一番高い祭壇があり、ルーベンスやヴァン・ダイクなどの絵画に彫像などが素晴らしい教会です。

<聖パウルス教会の基本情報>
住所:Sint-Paulusstraat 22,2000 Antwerpen
電話番号:+32-3-231-33-21

見所がギュッと詰まったアントワープでお得に観光

ここでご紹介したスポットはサクっと見て回れるだけのほんの一部です。美術館や博物館はじめ見応えのある教会などをじっくり見ようと思えば少なくても1泊は宿泊したいものです。そんなときにお役に立つのが「アントワープ・シティ・カード」!

アントワープ・シティ・カードはルーベンスハウスはじめ数々の美術館・博物館、大聖堂や教会などに無料で入れ、市内のトラムやバスにも有効。さらにチョコレートラインなどいくつかの店でのお買い物には10パーセント割引という嬉しい特典がついています。24・48・72時間の3種類がありますので、ご予定に合わせて選びアントワープ滞在をたっぷり楽しんでくださいね。

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/09−2019/12/12 訪問

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