三重「伊勢河崎商人館」は“蔵の町 河崎”問屋街のシンボル

三重「伊勢河崎商人館」は“蔵の町 河崎”問屋街のシンボル

更新日:2020/02/11 11:38

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
三重県伊勢市にある「伊勢河崎商人館」は、江戸時代“伊勢の台所”と称された蔵の町・河崎の中心となる観光スポットです。建物は、河崎を代表する商家で、江戸時代中期の元禄年間に創業された老舗酒問屋「小川商店」を修復整備したもので、国の登録有形文化財にも登録されています。伊勢河崎の問屋街のシンボルで、豪商の暮らしぶりを偲んでみませんか。

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「伊勢河崎商人館」で復刻版“エスサイダー”を販売中

「伊勢河崎商人館」で復刻版“エスサイダー”を販売中

写真:モノホシ ダン

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「伊勢河崎商人館」(旧小川商店)は、600坪の敷地に江戸時代から明治にかけて建築された7棟の蔵、2棟の町家からなっています。

1892年(明治25年)に建てられた母屋は、2階建て、切妻造、妻入で、屋根は本瓦葺です。建物の正面は、街路に対して鍵型に突き出しているため、壁面を下見板で囲った特徴ある外観となっています。屋根の隅蓋瓦は「籠」の意匠です。

「伊勢河崎商人館」で復刻版“エスサイダー”を販売中

写真:モノホシ ダン

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また、伊勢河崎商人館の前身である小川酒店は、当時の銘酒「白鹿」の専売特許を持っていて、1999年(平成11年)まで営業していました。母屋の正面入口を入ったところには、白鹿の代理店だったことを表す貫禄ある看板が掲げられています。

「伊勢河崎商人館」で復刻版“エスサイダー”を販売中

写真:モノホシ ダン

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さらに、旧小川商店では、1909年(明治42年)から1975年(昭和50年)代にかけてサイダーを製造していました。このサイダーは「S(エス)サイダー」と呼ばれ、一時は、サイダーの代名詞「三ツ矢サイダー」と肩を並べるほどに成長しました。

現在、伊勢河崎商人館では、当時と同じような原材料(砂糖、香料、酸味料のみ)を使い、爽やかな酸味とすっきりとした甘みを再現した「復刻Sサイダー」(200円税込)を販売しています。ラベル、瓶も発売当時のデザインにこだわったものになっています。

母屋の2階の展望室から「河崎本通り」を俯瞰してみよう

母屋の2階の展望室から「河崎本通り」を俯瞰してみよう

写真:モノホシ ダン

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母屋の茶室は、京都の裏千家の重要文化財の茶室「咄々斎 (とつとつさい)」を写して作った茶屋です。明治時代後半から大正初年頃に建てられました。8畳の茶室と控えの間6畳と5畳からなっていて、いずれも京間なので奥行きがあって、とても広く感じられるでしょう。

母屋の2階の展望室から「河崎本通り」を俯瞰してみよう

写真:モノホシ ダン

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母屋の和室の2階は展望室になっていて、河崎のメインストリートである河崎本通りを俯瞰することができます。道幅は、昔のままの道幅で、これは、蔵の前の通りで荷物を積み込んだ大八車が対向できる広さに設計されています。

母屋の2階の展望室から「河崎本通り」を俯瞰してみよう

写真:モノホシ ダン

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さらに展望室からは、道路を挟んで対面に建つ3棟の土蔵を見ることができます。土蔵の鬼瓦には、小川家の家紋である「違い鷹の羽」がデザインされています。

伊勢河崎の歴史資料の展示室「河崎まちなみ館」

伊勢河崎の歴史資料の展示室「河崎まちなみ館」

写真:モノホシ ダン

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母屋の裏にある2つの土蔵で、手前の土蔵は「河崎まちなみ館」と呼ばれ、1872年(明治5年)に建てられた土蔵です。主要構造材は欅材で構成され、太い柱、地棟、小屋梁が見事です。

奥の土蔵は、「角吾座(かどござ)」と名付けられ、落語やコンサートなどのイベントスペースになっています。屋内には、河崎の町並みを描き「勢田川のゴッホ」と呼ばれる伊勢市の画家、川村守一氏による河崎の町並みの水彩画が常設展示されていて、かつての河崎の情景を偲ぶことができます。

伊勢河崎の歴史資料の展示室「河崎まちなみ館」

写真:モノホシ ダン

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旧小川商店の西裏門近くに建つ「伊勢河崎商人館サイダーろ過施設」は、高さ約6mの鉄筋コンクリート造構造物。下部は、2連の欠円アーチによる開口をとり、上部は水槽状に造られています。サイダー検査室とともに、サイダー製造を偲ばせる数少ない施設のひとつです。

伊勢河崎の歴史資料の展示室「河崎まちなみ館」

写真:モノホシ ダン

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「河崎まちなみ館」は、1階が企画展示室、2階が常設展示室となっています。2階の常設展示室では、山田羽書や河崎の歴史資料を展示しています。

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日本最初の紙幣「山田羽書」とは

日本最初の紙幣「山田羽書」とは

写真:モノホシ ダン

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「河崎まちなみ館」の2階の展示室では、日本最初の紙幣である「山田羽書」が必見です。

日本最初の紙幣「山田羽書」とは

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「山田羽書(やまだはがき)」とは、日本最初の紙幣で、現在の地域通貨にあたります。江戸時代初期の1610年頃、神都伊勢山田(現伊勢市)の町衆によって生み出され、明治時代まで約250年間に渡り、神都伊勢周辺で流通した紙幣です。

その後、1740年(元文5年) には、以前からの慣例を踏襲したうえでの山田羽書の制度改革が行われ、これ以降は、1匁(もんめ)(白色)、5分(青色)、3分(赤色)、2分(黄色)という発行ルールが明文化されました。

山田羽書のその他の特徴としては、長細い紙に印判がいくつか押されており「表面」と「裏面」があります。そして、偽造防止のために7年ごとの新羽書製造の際に裏判の図柄を変更し、新たに彫刻させています。

日本最初の紙幣「山田羽書」とは

写真:モノホシ ダン

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山田羽書は町衆の個人的発行で始まりましたが、その管理は早くから山田の自治組織である山田三方が行い、のちに幕府の出先機関である山田奉行のもとで、引き続き山田三方会合所がその業務につきました。

こうして、山田羽書は私札でありながら公的性格を帯びたものになりました。そのため、明治維新後、度会府札(写真)を発行する際も、山田羽書の版木を使ったものでした。しかし、1875年(明治8年)にはすべての藩札処分により発行が停止され、政府の全国統一の新紙幣と交換され、山田羽書は使われなくなりました。

「伊勢河崎商人蔵」での休憩やお買い物も楽しい

「伊勢河崎商人蔵」での休憩やお買い物も楽しい

写真:モノホシ ダン

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伊勢河崎商人館で、エスサイダーや山田羽書などの歴史体験の旅を楽しんだなら、道路を挟んだ「伊勢河崎商人蔵」に行ってみましょう。商人蔵は、勢田川沿いに建つ3つの蔵です。

“壱の蔵”は「商人蔵カフェ」となっていて、河崎名物エスサイダーや商人蔵イチ押しのスイーツ「チーズーケーキ」などをいただくことができます。

「伊勢河崎商人蔵」での休憩やお買い物も楽しい

写真:モノホシ ダン

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“弐の蔵”“参の蔵”は、ミニギャラリー、アンティークや手作り品などの個性豊かなミニショップとなっています。歴史を感じさせる蔵の中で、お気に入りのグッズを見つけてください。

「伊勢河崎商人蔵」での休憩やお買い物も楽しい

写真:モノホシ ダン

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フォトスポットとしては、北新橋からの勢田川の眺めや、対岸からの伊勢河崎商人蔵のたたずまいがおすすめです。どこか懐かしい河崎のまちの風景を存分に楽しんでください。

伊勢河崎商人館の基本情報

住所:三重県伊勢市河崎2丁目25-32
電話番号:0596-22-4810
開館時間:9:30〜17:00
入館料:大人350円、大・高学生200円、中・小学生100円
休館日:火曜日
アクセス:近鉄宇治山田駅またはJR・近鉄伊勢市駅より徒歩約15分
車利用の場合は、伊勢自動車道伊勢西ICまたは伊勢ICより約15分
無料大駐車場利用

2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/02/05 訪問

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