千葉・濃溝の滝に幸せのハート降臨!聖なる光で福寿を授かろう

千葉・濃溝の滝に幸せのハート降臨!聖なる光で福寿を授かろう

更新日:2020/02/18 05:32

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
数年前、インスタグラムに投稿された1枚の写真がきっかけで今や千葉県屈指の観光名所となった「濃溝の滝」。差し込む光芒が川面や岩肌を優しく照らし、その姿は「まさにジブリの世界」と形容され多くの観光客を魅了しています。

その洞窟に見る者を幸せにしてくれるハート型の光芒が降臨することをご存知ですか?2019年台風の被害に遭った千葉県、ぜひ復興支援に、また幸せを授かりに今度千葉へ遊びに出かけてみませんか。

「濃溝の滝」、実は「亀岩の洞窟」?

「濃溝の滝」、実は「亀岩の洞窟」?

写真:Mayumi Kawai

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千葉県南房総、君津市の清水渓流広場内にある小さな洞窟「濃溝の滝(のうみぞのたき)」。数年前、インスタグラムに投稿された1枚の写真がきっかけで一躍話題となり、カメラマンが一度は憧れる聖地として、今や君津のみならず千葉屈指の観光名所として知られています。

洞窟に差し込む優しい光芒が岩肌や木々を優しく照らし、その神秘的な光景は「まさにジブリの世界」として人々を魅了しています。

「濃溝の滝」、実は「亀岩の洞窟」?

写真:Mayumi Kawai

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この「濃溝の滝」、実は正式名称は「亀岩の洞窟」。その昔、水田に必要な耕地を増やすため、「川廻し(かわまわし)」という工法を用いて作られた人工的なトンネルで、当時は「川田のトンネル」と呼ばれていました。それが平成14年(2002年)にトンネル下方に亀に似た岩が発見されたことから「亀岩の洞窟」と呼ばれるようになったといわいれています。

「濃溝の滝」、実は「亀岩の洞窟」?

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ではなぜ「濃溝の滝」と呼ばれるようになったのか。実は本物の「濃溝の滝」は広場を挟んで反対側の川の下流域に存在します。

昭和20年代頃まで、精米所として川岸に建てられた水車小屋。その水車を回すために掘削された農耕用の水路(溝)が「農溝」であり、その脇に生まれた小さな滝が「農溝の滝」(もともとは「濃」ではなく「農」)でした。それがいつしかSNSを通じて拡散される中で「亀岡の洞窟」が「濃溝の滝」にすり替えられ、今日に至ったといわれています。ですので、正確には「亀岡の洞窟」が正しいんですね。

幸せを呼ぶハート型の光芒が降臨するベストシーズン

幸せを呼ぶハート型の光芒が降臨するベストシーズン

写真:Mayumi Kawai

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太陽の光が差し込む神々しい亀岡の洞窟。その光芒がハート型に見える時期が1年に2回、3月と9月のお彼岸時期に訪れます。具体的には、春のお彼岸の「春分の日」、秋のお彼岸の「秋分の日」を中日とした前後3日間の7日間で、その早朝6:40から7:20頃がベストタイミングとされています。そのため、この時期は早朝からカメラマンらが場所取りに殺到し、ご覧の大渋滞が起こります。

幸せを呼ぶハート型の光芒が降臨するベストシーズン

写真:Mayumi Kawai

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美しいハート型を見るおすすめは、やはりきれいな光芒が差し込む晴れの日、かつ水面に波紋が立たない風の弱い日。なお、光の差し込む角度が変わるだけで、実際には4月上旬ぐらいまでハート型を楽しめます。また休日の早朝6時半前後は激混みですが、平日かつ7時を過ぎた頃から渋滞もだいぶ緩和され、比較的撮影しやすくなるのでおすすめです。

霊験あらたか?濃溝の滝にまつわる意外なパワースポットたち

霊験あらたか?濃溝の滝にまつわる意外なパワースポットたち

写真:Mayumi Kawai

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「濃溝の滝」もとい「亀岩の洞窟」と呼ばれるきっかけとなった「亀岩」。この洞窟の一番手前に鎮座する大きな岩が「亀岩」です。亀は、古代中国の四神思想に基づき「北」の方角を司る玄武(亀と蛇が合体した空想上の神獣)であり、また北極星(北辰・ほくしん)あるいは北斗七星の化身である妙見菩薩の神使とされています。

この亀岩に目を凝らすと、手前に北辰妙見大菩薩が鎮座しているように見え、「長寿延命、健康成就、家内安全、交通安全」のご利益がもたらされると信じられています。ぜひ光芒に照らされたそのありがたい姿を拝んで福寿を授かってください。

霊験あらたか?濃溝の滝にまつわる意外なパワースポットたち

写真:Mayumi Kawai

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実は意外と知られてないのが、本来の「農溝の滝」周辺にある幸福のハート。写真ではうっすらとして分かりにくいですが、水かさが減ると川床にうがたれたハート型の穴が姿を表します。平成28年(2016年)8月に発見され、「愛が溢るる滝」「真愛の滝」と名付けられました。もし運良く見えたら恋が叶うかも知れないですね。

霊験あらたか?濃溝の滝にまつわる意外なパワースポットたち

写真:Mayumi Kawai

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最後は洞窟前の広場に設置された「幸運の鐘」。平成23年(2011年)11月に市民から寄贈され、君津市長により命名されたこの吊り鐘は、この鐘の音が亀岩の向こうから開運福寿をもたらすようにと願いを込めて建てられたもの。実際、この鐘の脇には結婚報告に訪れるカップルの写真がいくつも掲示され、その御利益の高さが伺えます。また、おなじみの愛の錠前を掛けるスペースも用意されています。ぜひ、幸運の鐘を鳴らして、亀岩の洞窟から幸せを呼び寄せてください。

<濃溝の滝(亀岡の洞窟)の基本情報>
住所:千葉県君津市笹1954-17 清水渓流広場内
電話:0439-56-1325 (君津市経済部 観光課直通)
※お車でのアクセスは上記住所をカーナビにセットすると便利
※アクセスの詳細は、関連メモにある「君津市」公式サイトあるいは南房総観光ポータルサイト「房総タウン.com」をご参照ください

せっかくなので君津市周辺の穴場スポットをご紹介

せっかくなので君津市周辺の穴場スポットをご紹介

写真:Mayumi Kawai

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はるばる南房総の秘境まで訪れたのだから、ぜひ立ち寄ってみて欲しい穴場スポットをご紹介。こちらは君津市のお隣り、富津市の国道127号線沿いに存在する「竹岡のヒカリモ発生地」、別名「黄金井戸(こがねいど)」。菜の花の咲く3月から5月にかけて、洞穴内に生息する黄金藻類の一種「ヒカリモ」がまるでライトアップされたかのように光り輝きます。

これだけの規模で観察できるのはここだけで、我が国初のヒカリモ発見地であり、「池泉等の珍奇な微生物等の生ずる地域」に該当するとして国の天然記念物にも指定されています。中央には弁財天が祀られていますよ。

<竹岡のヒカリモ発生地(黄金井戸)の基本情報>
住所:千葉県富津市萩生1176

せっかくなので君津市周辺の穴場スポットをご紹介

写真:Mayumi Kawai

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続いてご紹介するのは、濃溝の滝からほど近くにある養老渓谷。中でも最近SNSを通じて話題なのが、渓谷内にあるこの二階建てトンネル。上段がかつて使用されていた旧トンネルの「向山トンネル」、下段が現在使用されている「共栄トンネル」で、利便性向上のため共栄トンネルが掘られた際、何故か旧トンネルもそのまま残され現在に至るといわれています。まるで異次元へ誘われるようなふしぎな錯覚を覚えるトンネルですね。

<二階建てトンネルの基本情報>
住所:千葉県夷隅郡大多喜町葛藤176 養老渓谷内

せっかくなので君津市周辺の穴場スポットをご紹介

写真:Mayumi Kawai

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最後は富津市鋸南町にある「地獄のぞき」。標高329m、昭和60年まで石切り場として利用された鋸(のこぎり)山には、垂直に切り出された断崖からせり出す展望台があります。そこから眺める房総半島の眺望は素晴らしいの一言ですが、「地獄」というだけありなかなかスリリリング。高所恐怖症さんはご注意ください。

<鋸山「地獄のぞき」の基本情報>
住所:千葉県安房郡鋸南町鋸山

復興支援は観光から!ぜひ食や自然、歴史文化が豊かな千葉を訪れてみて

2019年10月、度重なる大型台風の影響で甚大なダメージを受けた千葉県。しかし、地域住民らのたゆまぬ努力や多くの支援を受け、今では変わらず観光できるスポットも増えています。復興を支えるのはやはり観光に訪れた人で賑わう地域活性化。ぜひ今度幸せを授かりに、また食や自然・歴史文化も味わいに千葉県に遊びに出かけてみませんか?

2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/20 訪問

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