写真:泉 よしか
地図を見る「おはようございます」
早朝の大湯温泉共同浴場には入浴にやってきた人の挨拶の声が響きます。朝は6時からの営業。しかし鍵を管理している地元の方はもっと早くに来てお湯の温度を調節してくれています。
ここは秋田県鹿角市の大湯温泉。他に新潟県にも大湯温泉という同名の温泉地があるので少し間違えやすく、十和田大湯と呼ばれることもあります。
写真:泉 よしか
地図を見るこの大湯温泉には7軒の旅館と地域の人に利用されてきた共同浴場があり、ありがたいことに共同浴場の4軒は観光客にも開放されています。
共同浴場の入浴料は大人一人200円という安さ。入口に券売機があり、そこで入浴券を購入する仕組みです。
写真:泉 よしか
地図を見る4軒の共同浴場はそれぞれ東側から「荒瀬共同浴場」「上の湯共同浴場」「下の湯共同浴場」「川原の湯共同浴場」。全てが源泉掛け流し。
写真は温泉街の中央近くに位置する「上の湯共同浴場」。4つの共同浴場の中でも源泉温度が高い方で加水しないと入れません。
ただし水を入れすぎてはいけませんので、熱すぎる時も地元の方がいらっしゃるときは一言声を掛けて、また上がるときには水の蛇口は元の状態に戻していきましょう。
写真:泉 よしか
地図を見る4軒の中で観光客に一番人気があるのは「荒瀬共同浴場」です。というのはこちらの浴槽は、もともと温泉が湧いていた場所の真上に作られた貴重な足下湧出泉。つまり湧きたての温泉そのものが、もっとも新鮮な状態で楽しめるところだからです。
荒瀬共同浴場の源泉も53〜54度とかなり熱いのですが、浴槽に溜まった段階で43〜45度ぐらい、特に冬期は外気温が低いので、お湯の温度も少し下がり夏期より入りやすいと言われています。
写真:泉 よしか
地図を見る共同浴場ですから地元の人も入りにきます。脱衣所やお風呂場で会ったらまず挨拶しましょう。
「どこから来たの?」と会話が弾むかもしれません。こうしたコミュニケーションも共同浴場を利用するときの楽しみです。
4軒の共同浴場のうち、荒瀬共同浴場のみ休憩室と駐車場が付いています。湯上がりはちょっと休んでいくのも良いでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る残る二つの「下の湯共同浴場」と「川原の湯共同浴場」は比較的近くにあります。距離にして200メートルほどしか離れていないので、両方をはしごしてはいかがでしょうか。
写真:泉 よしか
地図を見る写真は下の湯共同浴場です。
どの共同浴場も素朴な魅力に溢れていて、こんなところにこんないい湯があったとは!と、きっと気づかされることでしょう。
ただし大湯温泉のお湯はどの共同浴場もかなり熱いので、無理をせず休憩しながら回ってくださいね。
写真:泉 よしか
地図を見る共同浴場の隣に地元の人がお湯を汲みに来る汲湯槽があるのを見れば、この土地の生活に深く温泉が根ざしていることがわかるのではないかと思います。
地元に大切に守られてきたお湯です。共同浴場は入浴マナーを守って利用させていただきましょう。
なお、大湯温泉へのアクセスは大館能代空港からレンタカーが便利です。
住所:秋田県鹿角市十和田大湯字中田23-3 大湯地区共同浴場利用組合
電話番号:0186-37-3055
営業時間:6時〜21時
入浴料:大人一人200円
※カランはありますがシャワーはありません。また石鹸類はご持参ください。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:大館能代空港
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(2023/12/11更新)
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