九州唯一の扇型機関庫が残る大分県玖珠町「豊後森機関庫公園」

九州唯一の扇型機関庫が残る大分県玖珠町「豊後森機関庫公園」

更新日:2020/03/08 16:27

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門
福岡県久留米市と大分県大分市を結ぶJR久大線のほぼ中間にある豊後森駅。蒸気機関車が活躍した時代、この駅には水や石炭の補給基地としての重要な役割がありました。
当時、機関車の入れ替えのための回転台や機関庫も設けられた場所はいま、公園として整備されています。九州で現存する唯一の扇型機関庫や、楽しみながら鉄道の歴史を学べる「豊後森機関車ミュージアム」もある、「豊後森機関庫公園」を紹介します。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されましたが、2020年6月18日(予定)までは一部都道県との間の移動の自粛が求められています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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観光列車「ゆふいんの森」も停車する豊後森駅

観光列車「ゆふいんの森」も停車する豊後森駅

写真:肥後 球磨門

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福岡県久留米市と大分県大分市を結ぶ九州横断鉄道としての役割があるJR久大線。この路線の中間あたりに位置するのが大分県玖珠郡玖珠町にある「豊後森駅」です。JR九州の豪華列車「ななつ星in九州」の運行開始に合わせて、「ななつ星in九州」を手がけた水戸岡鋭治氏のデザインにより改装された、モダンな駅舎が目を引きます。

観光列車「ゆふいんの森」も停車する豊後森駅

写真:肥後 球磨門

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ホームからは玖珠町のシンボル、切り株の形をした「切株山(きりかぶやま)」を見ることができます。玖珠町は「童話の里」としても知られ、切株山を題材にした童話もあります。伝説によると、この山は元々とてつもなく大きなクスノキで、朝日が昇る時には遠く離れた有明海まで影になりました。日中も日陰になって困っていた住民が切り倒した切り株が、そのまま山になったとされています。真っ平らな頂を見ると、そんな伝説が生まれたのも納得できるほどです。

観光列車「ゆふいんの森」も停車する豊後森駅

写真:肥後 球磨門

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かつては多くの利用者がありましたが、今は静かな時間が流れる長閑な山里の駅に活気がよみがえるのが、観光列車「ゆふいんの森」の到着時です。湯布院の観光ついでにこの町を訪れる人や、ここから湯布院や大分、または福岡方面へ向かう乗客で賑わいます。

アニメの聖地になった豊後森扇形機関庫

アニメの聖地になった豊後森扇形機関庫

写真:肥後 球磨門

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久大線は1934年に全線開通しましたが、豊後森駅〜大分駅の区間は高低差が激しく、力強い蒸気機関車が必要でした。そのため豊後森に機関車を交換する機関庫が作られ、それが遺構として残っているのが扇形機関庫なのです。

アニメの聖地になった豊後森扇形機関庫

写真:肥後 球磨門

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久大線の無煙化に伴い蒸気機関車はその役目を終え、ディーゼル機関車が後を継ぎました。激動の昭和の盛衰を見守り続けてきた機関庫の内部には入れませんが、破れた窓や大きな排煙ダクトから当時の情景が目に浮かぶはず。遺構としてのスケールの大きさには圧倒されます。

アニメの聖地になった豊後森扇形機関庫

写真:肥後 球磨門

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機関庫前には、機関車を導くための転車台も当時のまま残っています。長い間放置され錆色になっていますが、直径18.5メートルの大きなもので、大きな黒い塊にも見える蒸気機関車を載せて回転していたというのには驚きます。

機関庫と転車台は、国の「登録有形文化財」と「近代化産業遺産」にそれぞれなっています。さらに人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するアイドルグループ「Aqours」のPVで豊後森扇形機関庫が使われたことから、アニメファンの聖地にもなっています。

「キューロク」の愛称で親しまれた蒸気機関車

「キューロク」の愛称で親しまれた蒸気機関車

写真:肥後 球磨門

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公園には、「キューロク」という愛称で親しまれた蒸気機関車29612号が展示されています。大正8年(1919年)に製造された蒸気機関車で、昭和49年(1974年)までの55年間は長崎本線で旅客や貨物の輸送に活躍した機関車です。
大活躍した時代から、近代化とともに姿を消していくまでの長い間を走りぬけて、今はゆっくりと休息の時を過ごしているようです。

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鉄道を楽しむ「豊後森機関庫ミュージアム」

鉄道を楽しむ「豊後森機関庫ミュージアム」

写真:肥後 球磨門

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公園内には「歴史とあそぶ・まなぶ・たのしむ」をコンセプトに、学びながら鉄道を楽しむことができる「豊後森機関庫ミュージアム」があります。「森」の文字を配した木造平屋建ての建物は豊後森駅舎同様に水戸岡氏のデザインです。機関庫が開設された1934年に建てられた建物を当時の雰囲気を残して改修されました。

鉄道を楽しむ「豊後森機関庫ミュージアム」

写真:肥後 球磨門

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二部屋に分かれた館内、入ってすぐの部屋では、旧豊後森機関庫や鉄道の歴史に関する資料が展示されています。リアルに再現された扇形機関庫の模型は、当時の様子まで想像できるほどの緻密さ。ぜひ目線を合わせて覗きこんでみてください。

鉄道を楽しむ「豊後森機関庫ミュージアム」

写真:肥後 球磨門

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展示室の隣は明るく、木のぬくもりを感じる水戸岡ワールドが広がっています。モニターでは「ななつ星in九州」の豪華な内装が紹介され、水戸岡氏が手掛けた列車のラフデザイン集なども並んでいます。鉄道ファンにとっては喉から手が出るほど充実した内容になっています。

「ラブライブ!サンシャイン!!」も並ぶミュージアム

「ラブライブ!サンシャイン!!」も並ぶミュージアム

写真:肥後 球磨門

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さすが聖地というだけあって、「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンからの寄贈も驚くほど沢山並んでいます。コミケ限定販売の聖地巡りの本を読みにくるファンも多いということで、時代の流れを感じます。

「ラブライブ!サンシャイン!!」も並ぶミュージアム

写真:肥後 球磨門

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子供も楽しめるように、鉄道関係の絵本だけでなく、「木のプール」が置いてあります。これは木製のサークルの中に、とげ・ささくれがなく無着色の「きっころ」という木の玉を入れたプール。子供が安心して遊べる遊具で、JR九州の特急列車「あそぼーい!」の車内にも設置されている大人気の遊具です。

豊後森機関庫公園は長閑な里にある小さな駅「豊後森」にありますが、近代化産業遺産と国の有形文化財である転車台と機関車庫が、ほぼ完全な状態で残っている珍しい観光スポットです。水戸岡氏デザインの観光列車「ゆふいんの森」に乗車して、駅舎やミュージアムで水戸岡ワールドを楽しんでみてはいかがでしょうか。

豊後森機関庫公園の基本情報

住所:大分県玖珠町岩室36-15
アクセス:JR豊後森駅から徒歩数分

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/11/16 訪問

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