写真:小野 雅子
地図を見るエセックス州出身の青年チャールズ・ヘンリー・ハロッドがロンドンに上京し、サザーク界隈で布地や小間物を扱う商いを始めたのは1824年のこと。弱冠25歳ながら徐々に商売のコツをつかんだ彼はやがて紅茶をメインとした食品卸業を始め、それも成功させたのちハイドパークにほど近い場所に小さな店をオープンしたのは50歳の時でした。その後も彼の息子が更にビジネスを拡張させていき・・・というのが、ハロッズ百貨店サクセスストーリーの始まりです。
現在ナイツブリッジにある建物が完成したのは1905年。その頃にはセレブ御用達としてローレンス・オリヴィエ、ヴィヴィアン・リー、チャーリー・チャップリンら銀幕のスターから、くまのプーさんでお馴染みの作家A.A.ミルンや精神科医ジークムント・フロイドそして王室メンバーまでそうそうたる顧客を擁する、トレンディな百貨店のステータスを確保。宝飾品や香水に最先端ファッションをはじめインテリア・日用品まで、クォリティの高い品揃えに揺るがない評価を得ていきます。
写真:小野 雅子
地図を見るもともと創業者が紅茶をメインとした食品卸業を営んでいたので当然とも言えますが、品質へのこだわりは食品部門でも大いに発揮。地階にあるフードホールは、まさに高級デパ地下の極致です!
ここ数年は巨額資金を投じて改装を続けていましたが、2019年6月には食事カウンターを一堂に会した「ダイニングホール」が完成。それ以前は食品売り場のあちこちに点在していたシーフード、パスタ、寿司、インド料理、グリルなどの各カウンターが中央のワインバーを取り囲むように配され、お洒落なスペースに生まれ変わりました。本来はカジュアルな「デパート食堂」の位置づけながら、ハロッズの手にかかれば華麗と言えるほど。
ちなみにアフタヌーンティーが人気のティールームは4階、落ち着いて食事などができるカフェは3階。またラデュレ直営ティールームとティファニーのカフェも、地階の別エリアにあります。
写真:小野 雅子
地図を見る食品売り場もすでに改装済みで、全体的にモダン&シックな美しさをたたえます。またチーズや白トリュフにワインなど温度と湿度の微調節が重要なアイテムも多いため、最新機能を備えた冷蔵&陳列ケースがずらり。
もちろん精肉、魚介、青果などの生鮮食料品も充実していますが、やはり旅行者にとって利用しやすいのは調理せずに食べられる生ハム、スモークサーモン、チーズなどの量り売り。色んな種類があってどれにしようか迷った場合は、試食できるようお願いすると快く応じてくれますよ。
写真:小野 雅子
地図を見るもっと簡便なのはデリ・コーナー。フレッシュな各種サンドウィッチやサラダ、キッシュ、スコッチエッグなどは、お手軽価格で美味しいランチに最適です。また天気の良い日ならば近くにある王立公園ハイドパークに行って、のんびりピクニックするのもロンドンらしい味わい方。ロブスター&蟹のブリオッシュサンドに白ワインでもあれば、しばし優雅な貴婦人ピクニック気分に浸れそうですね!
写真:小野 雅子
地図を見る肉・魚にヴェジタリアン向けなど、夕食に良さそうなメインディッシュもバラエティ豊か。たとえばビーフ・ウェリントンや鴨料理に付け合わせ野菜、またはインド料理コーナーから各種カレーにナーンブレッドも食欲をそそるでしょう。温めるための電子レンジなどが宿泊先にない場合は、ローストビーフ・セットのように熱々で持ち帰れるものもあります。
写真:小野 雅子
地図を見るフードホールのリニューアル・プロジェクトの中でも、特に力を入れた売り場のひとつがベイク・ホール。昨今のアルチザンなパンブームにそって最高峰の職人たちが焼くパンは、品揃えも品質も申し分ありません。
特筆すべきは、独特の酸味と香りが日本でも最近人気のサワードウブレッド。既に店頭に並んでいるものにはハロッズの頭文字「H」が刻まれていますが、ご自分のイニシャル入りを特注することも可能です。午後3時までにカウンターでお好みの一文字をオーダーすれば、その日の夕方〜夜までにピックアップ出来ますよ!
写真:小野 雅子
地図を見るほかにもフランスのシャラントポワトー産・最高級モンタギューバターを惜しみなく使ったクロワッサン、生地を48時間ねかせたバゲット、トリュフ入りのブリオッシュ、チーズたっぷりスコーン・・・とこだわりの逸品たちが香ばしい匂いを放ち、この売り場に来ただけでお腹が空きそう。
写真:小野 雅子
地図を見るそんな誘惑にくじける心を察するように(笑)、パン売り場のすぐ隣にはカウンター式のコーヒーバーが設けられています。パン・オ・ショコラやシナモンロールのようなおやつ系パンも色々あり、軽い朝食や休憩を兼ねたもぐもぐタイムにも打ってつけ。
写真:小野 雅子
地図を見る創業者ハロッド氏を成功に導いた紅茶は、今も看板商品であることに変わりありません。定番のイングリッシュ・ブレックファストやアールグレイ、ダージリン等はもちろんオリジナルブレンドも多様。例えばダージリン、アッサム、スリランカンを絶妙バランスでミックスした「ジョージアンブレンド」や、アッサムにニルギリを加えた「エンパイアブレンド」と紅茶好きなら試してみたくなるものばかり。
写真:小野 雅子
地図を見る「スプリング」「サマー」など四季それぞれをイメージしたセレブレーション・シリーズのような美装缶も素敵ですし、日常的に惜しみなく使える箱入りティーバッグも銘柄・サイズともに揃っています。また可愛らしいミニ缶入りルースティーの詰め合わせは、プレゼントに喜ばれそうです。
写真:小野 雅子
地図を見る美味しい紅茶とくればビスケットにショートブレッド、ファッジなど英国伝統のスィーツも欠かせません。またお土産とは別に、宝石のように美しいケーキや1粒ずつ選べるトリュフチョコで自分を甘やかしちゃいましょう。
写真:小野 雅子
地図を見るせっかく地階のフードホールまで来たからには、その階下にあるギフト売り場にも立ち寄らない手はありません。惜しくも2017年に日本を撤退したため入手困難になったハロッズの人気アイテム、ビニールコーティングのトートバッグは新柄・スタンダート柄ともサイズ豊富に取り揃えられていますよ!
写真:小野 雅子
地図を見るお皿やカップといった陶器を持ち帰るのはパッキングなど考慮すると二の足を踏むかもしれませんが、こんな小さいティーポット型のティーバッグ受け皿はつい欲しくなっちゃいますよね。
写真:小野 雅子
地図を見るふわもこテディベアはハロッズの制服を着ているものから王室の衛兵さん姿、はたまたロンドン塔に常駐するビーフィーターに扮したものまで健在です。また毎年限定バージョンで発売されるイヤー・ベアーも、コレクター垂涎アイテム!
高級グルメが揃っているだけじゃなく、ヴィジュアル満点のハロッズ百貨店フードホール。あなたも魅惑の美食ラビリンスに迷い込んでみませんか?
住所:Harrods, 87-135 Brompton Rd, Knightsbridge, London SW1X 7XL
電話番号:+44-20-7730-1234
アクセス:地下鉄ナイツブリッジ駅から徒歩2分
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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