駐車場脇に1300年以上の樹齢の樟の巨樹。800歳まで生きたといわれる若狭の国生まれの八百比丘尼が全国巡礼の途中、大智院にお参りした際に植えたと云われ、「死んだときには自分の霊が木の精としてこの木に宿る」と言い残したと伝わっています。この樟は、長寿やいつまでも若々しい肌を保ったと云われる八百比丘尼にあやかり、不老長寿や開運福徳、商売繁盛や、更には、「婦人の容貌を美麗ならしめる」とも伝わるパワースポットです。
樟は、幾重にも分かれた巨大な根元や太い幹が、境内へ向かう小路を覆いつくすほど広がる枝をしっかりと支えています。中心の幹は注連縄(しめなわ)で囲われ、樹下に「福」と書かれた枡が置かれた小さな祠があるので、お参りしてみてはいかがでしょう。ダイナミックな巨木から八百比丘尼の圧倒的な生命力を感じることができるかもしれませんよ。
古来、樟(くすのき)は防虫剤として使われてきた樟脳(しょうのう)の原料。樟はこうした効能を背景に建物や境内の虫除けとして植えられてきました。
山門は、知多四国88か所霊場71番、知多西国33所霊場18番、尾張三十三観音霊場10番、東海三十六不動尊霊場22番の看板が掛かり、多くの参拝者が訪れる名刹の入り口です。
本堂大屋根にはシビが飾られています。シビはシャチと同様、火事の際に水を吹き火除けの役割を持った想像上の動物です。この屋根から奈良東大寺大仏殿の金色のシビを思い出す方もおられるのでは。大智院のシビは銀色に輝いています。
めがね弘法で有名な大智院のご本尊は聖観世音菩薩、馬頭観音と毘沙門天が本堂左側のお堂にそれぞれ安置されています。ご朱印をいただく納経所は通常奥の方にありますが、大智院では本堂手前にあります。
幕末安政7年(1860年)3月21日、伊予の盲目の翁の目が開眼した代わりに、弘法大師像の左目が傷を負い、以来、翁が残しためがねがかけられているのです。ご朱印をいただく奉納経の大智院ページ(左上)でも、唯一めがねをかけた弘法様を見ることができます。
ところが身代大師がかけているのはサングラスのようなめがね!口元が微笑んでいるようにも見えます。
伊予の翁が開眼した3月21日は弘法大師が承和2年に入定した日(命日)です。
大智院の境内に入ると右手に「メグスリノキ(写真中央)」があるので、ぜひご覧になってください。この木は和名が、「目薬の木」の他、「長者の木」、「千里眼の木」などの呼び名があります。
左右に馬が配されたお堂に馬頭観音。その右手奥が毘沙門天のお堂です。
山門からすぐに目に入る弘法様は、右手に宝剣(外的を防ぎ七難即滅)を持ち、左手に宝珠(福徳を与え七福即生)の姿です。周囲には二十一修行大師が安置され、あらゆる願いをお願いできますよ。
大智院ではめがねやコンタクトレンズの供養を行うこともできますよ。
住所:知多市南粕谷本町1丁目196番地
電話番号:0569-42-0909
アクセス:名鉄「新舞子駅」から徒歩20分
あいあいバスで7分、バス停「新海東」から徒歩3分
車の場合は、知多半島道路阿久比ICから7.1km10分、または伊勢湾岸道東海ICから西知多産業道・県道464号経由16km30分
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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