全国有数の温泉湧出量を誇る「青森県」。県内の至るところでバリエーション豊富な温泉が湧き、温泉の癒しを求めて旅行に訪れる人も少なくありません。中でも青森県の中央部に位置する八甲田山と十和田湖の周辺は、数多くの名湯に恵まれる屈指の温泉地。
写真:土庄 雄平
地図を見る酸ヶ湯・猿倉・蔦などの八甲田山麓の総ヒバ造りのお湯や、奥入瀬渓流の東の玄関口に位置する十和田温泉郷。十和田湖の南西部の大鰐温泉や、今回紹介する「青荷温泉」が属する黒石温泉郷もその一つです。
写真:土庄 雄平
地図を見る泉質や湯色は様々ですが、総じて言えるのが、自然に囲まれた"秘湯感漂う温泉"が多いということ!四季折々移ろいゆく自然景観を眺めながら、ゆったりと安らげる点が人気の理由です。
写真:土庄 雄平
地図を見る前述したように名湯が多い八甲田山・十和田湖周辺エリアの中で、知る人ぞ知るお湯が「青荷温泉」。黒石市に位置する黒石温泉郷の中で、最も山側に位置し、自家用車ではアクセスできない秘湯。電波も通じず、電気は自家発電で最小限のため、明かりは基本的にランプを用いていることから「ランプの宿」と呼ばれています。
写真:土庄 雄平
地図を見る山奥に一軒だけというロケーションのため、四季折々美しい自然景観に囲まれて極上の温泉を満喫できる点が魅力ですが、最もお勧めしたいのが「冬」のシーズン!
なぜなら、より一層アクセスのハードルが高くなる冬には、土日祝日であっても入湯者はごく少数。秘湯を独り占めすることができ、冬の秘湯ならではの静かで趣深い、心洗われるような時間を過ごすことができるため。
写真:土庄 雄平
地図を見る加えて、逆にアクセスのし辛さも楽しかったりもします。虹の湖から「青荷温泉」まで向かう道は、左右雪の壁ができた完全な雪道。そんな閉ざされた道を、チェーン履きの旅館専用バスでぐんぐん進んでいく体験は、他では味わうことのできないアドベンチャーです。このバスは予約が必要なので、忘れないようにしましょう!
なお虹の湖(旅館専用バス乗り場)までは自家用車やレンタカーでアクセスできますが、雪道の運転が不安!という方は弘南バス(黒石〜温川線)を利用すると良いでしょう。但し便数が少ないので、行きだけでなく帰りの時間も合わせてしっかりチェックしてくださいね。(関連MEMOご参照)
写真:土庄 雄平
地図を見る虹の湖にてシャトルバスに乗車し、雪道を進むこと30分ほどで「青荷温泉」へ!途中「本当にこの先に温泉があるのか?」と思うくらい凄まじい雪道ですが、到着すると目を疑う光景が!雪山の中になんとも趣深い建物が現れるのです。辿り着いただけなのですが、不思議と達成感すら感じられます。
写真:土庄 雄平
地図を見るさぁ早速温泉に入りたいところですが、ここでオススメしたいのが「日帰りプラン」!なんと1350円(税込み)と非常にリーズナブルながら、4つの温泉が入り放題な上、青荷温泉に特徴的な「ランプ」が灯った部屋で、豊かな山の幸を使った昼食を頂くことができます。虹の湖からの往復のバス代が無料なことも考慮すると抜群のコストパフォーマンスです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそれでは、用意されている長靴に履き替えて離れの温泉へ向かいますが、この道中も魅力の一つ!なぜなら本館を出れば、一面美しい雪景色が現れるからです。そして、その中に点在する離れも味のある佇まい!据えられているランプの明かりも優しく、綺麗で静かな秘湯の趣を高めてくれますね。
写真:土庄 雄平
地図を見る青荷温泉のお湯は全部で4つ!本館の「内湯」、大きな造りの「健六の湯」、内湯と露天を有した「滝見の湯」という3つの男女別の温泉と、混浴の雪見露天風呂という構成です。
まず特徴的なのが総ヒバ造りとなっている「内湯」と「健六の湯」。実は、この八甲田山・十和田湖周辺には、浴室から浴槽まで全てヒバ材を使用した温泉が数多く分布しており、この青荷温泉も例外ではありません。木の香りと温泉の蒸気に包まれた空間が心地良く、ヒバの温もりを感じながらゆったりと温泉に浸かれば、心身ともにリフレッシュできるはず!
写真:土庄 雄平
地図を見る次に「滝見の湯」は平成17年にできたばかりのお湯。青荷温泉の中で最も奥側に位置しており、離れに入るまでの雪景色が趣深く、魅力の一つです。内湯と露天風呂の二つからなりますが、後者は夏季推奨とされています。しかしながら、冬の時期でも入れない湯温ではなく、ポカポカ温まる内湯と、少しぬるい露天風呂を交互に入るのがオススメ!露天風呂では雪が舞い降るのを眺めながら、お湯に浸かることができる点がポイントです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして最後に男女混浴の雪見露天風呂が目玉!石組みの広い浴槽の先には"雪窓"とでも呼びたくなるほど大きな雪景色が顔を覗かせます。屋根付きなので、雪が降っていても冷えることはなく、身体を伸ばしながらゆっくりと雪見温泉を満喫できるのが嬉しいですね!
※露天風呂は11:00〜12:00、17:00〜18:00は女性専用
アクセスが大変になる冬季には、上記の温泉は貸し切り状態になることもしばしば。秘湯の情緒を五感で感じながら、心ゆくまで温泉に浸かる時間は贅沢かつ至福のひとときです。帰りのバスの時間だけ注意して、最後の最後まで青荷温泉を楽しみ尽くしてくださいね!
アクセスのハードルが高いものの、他の温泉では決して味わうことのできない趣を見せる「青荷温泉」。特に冬には、一面雪景色に覆われ、一段と秘湯らしさが増し、静寂に包まれ自然と対話するようにゆったりと温泉へと浸かることができます。ランプの明かりに落ち着きながら、ふっと肩の荷が降りるひととき。極上の癒しの時間がそこには広がっています。日常を離れリフレッシュしたくなったら、ぜひ一度訪れてみては?
※旅館専用バスは事前に電話予約が必要です。時刻表は関連MEMOをご参照ください。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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