火の国アゼルバイジャンの首都「バクー」市内観光の見どころ

火の国アゼルバイジャンの首都「バクー」市内観光の見どころ

更新日:2020/03/10 15:12

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 秘境絶景トラベルライター
カスピ海に面するアゼルバイジャンの首都バクーは、アゼルバイジャン東端の半島に位置する都市。かつてはシルクロードの街として栄え、商人たちでにぎわった旧市街は世界遺産にも登録されています。新旧の文化が入り混じる街は見所も多いので、ぜひ数日かけて観光してみてください!

コーカサス最大の都市バクー

コーカサス最大の都市バクー

写真:Kaycom D

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アゼルバイジャンの首都バクーは、ペルシャ語で「風の街」を意味し、その名の通り1年の多くの日で強い風が吹いています。

コーカサス(カスピ海と黒海の間に位置するアゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの三ヵ国の総称)の中でも最大の都市で、また、一番大きな港がある港町でもあります。

コーカサス最大の都市バクー

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アゼルバイジャンは、コーカサスの三ヵ国の中で唯一のイスラム教の国(他の二ヶ国はキリスト教)ですが、イスラム教が入ってくる前は、拝火教(ゾロアスター教)という火を崇める宗教が主だったため、アゼルバイジャンは別名「火の国」とも呼ばれています。

そのため、街の中には、バクーのシンボルともなっている炎をモチーフにした「フレイムタワー」などが建ち、そこかしこで「火」を感じることができます。

火が燃え続けるアテシュギャーフ(拝火教寺院)

火が燃え続けるアテシュギャーフ(拝火教寺院)

写真:Kaycom D

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「アテシュギャーフ」の「アテシュ」は「火」、「ギャーフ」は「家」という意味。

この場所は、1〜2mも掘れば天然ガスが出て自然に発火していたため、拝火教だったペルシャの人々が聖地として寺院を建立。その後、アラブ人によってこの辺りは破壊されましたが、17世紀にインドの商人がやってきて寺院の跡を発見し、拝火教寺院として再建したとされています。

火が燃え続けるアテシュギャーフ(拝火教寺院)

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寺院の中庭には炎が燃えるお堂があり、その周りを取り囲むように21の部屋があります。現在は博物館になっていますが、18世紀から20世紀はじめくらいまでは、約200人の信者が住んでいたと言われています。

火が燃え続けるアテシュギャーフ(拝火教寺院)

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寺院のすぐ隣には「アテシュギャーフ」という同じ名前のレストランがあり、異国情緒あふれる雰囲気のお店の中で、ご当地グルメやワインをいただくことができます。

<アテシュギャーフの基本情報>
住所:Surakhany District, Baku

迷路のような世界遺産バクー旧市街

迷路のような世界遺産バクー旧市街

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バクーはかつて二重の城壁で囲まれた街でしたが、今では12世紀末に造られた内壁だけが残り旧市街となっています。

世界遺産にも登録されている旧市街は「イチェリ・シェヘル(内壁)」と呼ばれ、歴史的にも貴重な見所が集まっているため、バクー観光でははずせない場所。

石畳の細い路地が入り組みまるで迷路のようなエリアで、可愛らしい小さなお店やホテル、屋台などがあちこちにあり、歩いているだけでも楽しくなります。

迷路のような世界遺産バクー旧市街

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旧市街にある「シルヴァン・シャー宮殿」は、アゼルバイジャンで初の世界遺産。

13世紀から16世紀にかけて、アゼルバイジャンの一部を支配したシルヴァン・シャー王朝の宮殿で、宮殿内部にはモスクやミナレット、王族の霊廟などが建てられています。

<シルヴァン・シャー宮殿の基本情報>
住所:Zamkovskaya Side-street,76,Baku

迷路のような世界遺産バクー旧市街

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旧市街の入り口に建つ「乙女の塔」は、正式名称は「グズガラスゥ」といい、2000年に世界文化遺産に登録されました。高さ約30m、壁の厚さが4〜5mという堅牢な造りで、塔の内側にある階段を上り屋上までいくことができます。

塔の名前の由来は諸説ありますが、王に結婚を迫られた娘の王女が、父の気持ちを変えるための時間稼ぎとして、父に塔の建設をお願いしました。しかし、塔の完成後も気持ちが変わらなかったため、結婚したくなかった王女が塔から身を投げたという伝説が一般的。

<乙女の塔の基本情報>
住所:Old City, Baku

市民の憩いの場「シャヒドゥラール広場・殉教者の小道」

市民の憩いの場「シャヒドゥラール広場・殉教者の小道」

写真:Kaycom D

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バクーの高台にある「シャヒドゥラール広場」は、バクーの街並みとカスピ海を一望できるビューポイント。

眼下には、かつてアレクサンダー大王やチンギスハーン、オマーンなどのアラビアからイスラム教を伝えに来た人たちが通ったシルクロードも見ることができます。

市民の憩いの場「シャヒドゥラール広場・殉教者の小道」

写真:Kaycom D

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また、広場の一角にある「殉教者の小道」は、ゴルバチョフ政権だったソ連時代末期の1990年1月20日(黒い1月事件)におきたソ連赤軍の侵攻や、アルメニアとの戦争で亡くなった一般人、第一次世界大戦でアゼルバイジャンと戦ったトルコ兵1130人を含む、15000人が埋葬されています。

<シャヒドゥラール広場・殉教者の小道の基本情報>
住所:Mehdi Hüseyn Street, Baku

バクー観光のポイント

バクーは坂が多いので、歩いて観光するのは結構大変。そのため、現地ツアーや公共の交通機関などをうまく活用すると、効率よく回れると思います。

ここでご紹介した場所以外にも、歴史博物館や絨毯博物館などの施設も充実しているので、くまなく訪れるなら数日はみておいた方がいいでしょう。

旧市街にも小さなホテルがあるので、そちらに泊まるのもおすすめです。

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/29−2018/09/30 訪問

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