城・海・桜のコラボレーション!千葉「館山城」で春色絶景散歩

城・海・桜のコラボレーション!千葉「館山城」で春色絶景散歩

更新日:2020/03/06 16:37

やた 香歩里のプロフィール写真 やた 香歩里 鈍足の旅人、地域の魅力発掘人、花火鑑賞士
千葉県の南に位置する館山市は、江戸時代に滝沢馬琴が著した『南総里見八犬伝』でも知られる里見氏がお城を築いたところ。かつての城跡は城山公園になっており、高台からは海も一望!

公園内は桜が多く植えられていて、季節になると、桜とお城のコラボレーションや、桜越しの海、桜並木など、素敵な景色がたくさん見られます! 気候温暖な館山で、春だけの素敵な散歩を楽しみましょう。

歴史を秘めた館山城は絶景の宝庫

歴史を秘めた館山城は絶景の宝庫

写真:やた 香歩里

地図を見る

館山城は、もとは戦国時代に安房里見家の七代目の当主・里見義頼が建てたもの。のちに廃城となり、現在のものは1982(昭和57)年に復元された模擬天守で、下の広場からも見上げることができます。

館山城を中心とした一帯が城山公園として整備されており、春には約500本の桜が咲き誇ります。

歴史を秘めた館山城は絶景の宝庫

写真:やた 香歩里

地図を見る

天守前の広場にもたくさんの桜が植えられています。桜と城はやはり絵になる取り合わせですね。さらにお城の背後には海が広がっています。

なお、入口近くの広場から天守前までは徒歩で10分程度ですが、土日祝日の10:00〜15:00には、城山公園の麓から山頂下の茶室駐車場まで無料のシャトルカーが運行されています。

天守の向こうは館山湾の絶景!

天守の向こうは館山湾の絶景!

写真:やた 香歩里

地図を見る

それでは、館山城の裏側に回ってみましょう。こちらも広場になっていますが、展望が大きく開けて海が一望できます。

天守の向こうは館山湾の絶景!

写真:やた 香歩里

地図を見る

館山湾の複雑な地形が一望でき、開放感のある素晴らしい眺めです。この美しい館山湾は、波が穏やかで海面が鏡のように静かであることから鏡ヶ浦とも呼ばれています。恋人の聖地にも認定されていて、こちらにはそのモニュメントもあります。

天守の中にも入ってみよう

天守の中にも入ってみよう

写真:やた 香歩里

地図を見る

館山城の内部は「八犬伝博物館」となっていて、『南総里見八犬伝』についての資料が展示されています。文化史的な展示もあれば、近年の「八犬伝」をテーマにした作品に関する展示もあり、懐かしい映画のポスターなども見られます。

天守の中にも入ってみよう

写真:やた 香歩里

地図を見る

そして最上階は展望台となっています。西側は館山湾を一望! 下の広場から見るより、さらに大きく開けて見えます。この先には、天候によっては神奈川県の三浦半島や、さらには富士山が見えることもあります。

天守の中にも入ってみよう

写真:やた 香歩里

地図を見る

最上階からはぐるりと四方を見ることができます。こちらは東側の眺め。館山城のあるところも標高約70mとそんなに高くはないのですが、房総の山は全体に低いので、ずいぶん高いところから眺めているように感じられますよ。

<八犬伝博物館の基本情報>
開館時間:9:00〜16:45(入館は16:30まで)
電話番号:0470-23-2164
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料:(館山市立博物館本館との共通券)
〔通常期〕大人400円、小・中・高校生200円
〔特別展会期中〕大人500円、小・中・高校生300円

桜の見どころはほかにも

桜の見どころはほかにも

写真:やた 香歩里

地図を見る

園内のおススメの桜の見どころは他にもあります。こちらは入り口の芝生広場から近い児童遊園地。お子さんが身体を使って遊べる遊具がいろいろ置かれています。お子さんの笑顔を満開の桜と一緒に撮りたいスポットですね。

桜の見どころはほかにも

写真:やた 香歩里

地図を見る

こちらは彫刻の径。奥には館山市立博物館本館があります。この桜並木には、名前の通り彫刻が置かれており、美術品を眺めながらのお花見は、ちょっと高尚な気分に。

桜の見どころはほかにも

写真:やた 香歩里

地図を見る

こちらは、入口の芝生広場から孔雀園に上がる途中の坂道で、見事な桜のトンネルになっています。満開の時や桜吹雪の時は思わず足を止めてしまう美しい眺め。

孔雀園も必見!桜だけではない楽しみも

孔雀園も必見!桜だけではない楽しみも

写真:やた 香歩里

地図を見る

こちらの孔雀園には、30羽以上の孔雀がいます。なかには珍しい真っ白な孔雀も。また、孔雀以外にも、猿やウサギなどの小動物もこのエリアで飼育されています。

孔雀園も必見!桜だけではない楽しみも

写真:やた 香歩里

地図を見る

孔雀が羽根を広げた姿は本当に優雅ですね。ぜひ見てみたくなりますが、見られるかどうかは運次第でもあります。羽根を広げる孔雀はオスで、広げるのはメスに自分の魅力をアピールするためだといわれます。無理に刺激しても広げることはないので、静かに見守ってくださいね。

孔雀園も必見!桜だけではない楽しみも

写真:やた 香歩里

地図を見る

日本庭園や梅園、つばきの径などもあり、さまざまな季節でも楽しめる館山城ですが、桜の時期はやはり格別。

2019年、千葉県は台風の襲来に遭い、館山市も大きな被害を受けました。2020年2月現在、城山公園は一部立ち入りできない園路はありますが、園内のほとんどは今までどおり散策できるようになっています。桜に関しても、大きく傷んでしまったようなところは見当たらないのですが、自然のメカニズムはとても繊細。もしかしたら、台風の影響で、2020年は開花のサイクルや状況が例年と異なることがあるかもしれません。

もし、期待したような開花の状況ではなかったのとしても、美しい館山湾の景色や、天守からの気持ちのいい眺め、孔雀園や桜以外の花々など、みどころはたくさんあります。樹々が傷を癒していくのを見守るような温かい気持ちでご訪問いただければと思います。

館山城・城山公園の基本情報

住所:千葉県館山市館山362
電話番号:0470-22-8854(城山公園 管理事務所)
アクセス:JR館山駅からJRバス関東または館山日東バスにて約10分、「城山公園前」下車すぐ

※館山市立博物館本館および館山城は、新型コロナウィルス感染防止のため、2/29(土)〜3/15(日)まで臨時休館。
土曜・日曜運行の無料シャトルカーも2/29(土)から休止。

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/04 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -