写真:毎川 直也
地図を見るJR蒲田駅東口を出て左、賑やかなまちを抜けて呑川を渡った先にある銭湯が「ゆ〜シティー蒲田」です。もともとここには蒲田浴場という銭湯が営業していましたが、平成6年に現在のかたちに建替えオープン。建替えにあたって「印象に残る、今風の屋号に」と考え、ゆ〜シティー蒲田となりました。施設は3階の建てのビル型銭湯で、1階にはコインランドリー、2階に浴室、3階は食事ができるホールと、充実した設備が特徴です。
写真:毎川 直也
地図を見るゆ〜シティー蒲田といえば、屋上にある「ゆ」のネオン看板が特徴です。すぐ横をJR東海道線、JR京浜東北線が走っており、蒲田駅に近いこの場所はスピードが落ちるため、この看板は車窓からもよく見えます。東京、神奈川在住のかたは目にしたことがあるかもしれません。蒲田のランドマークと言っても過言ではない存在感です。
写真:毎川 直也
地図を見る玄関を通過し、赤い絨毯が印象的なロビーを横目にフロントへ進みます。券売機でチケットを買い、フロントに渡して入場となります。浴室にシャンプーやせっけんはありませんので、必要なものはここで購入しましょう。浴用品のバリエーションは豊富で、下着やあかすりなど、かゆいところまで手が届くラインナップとなっています。
写真:毎川 直也
地図を見る浴室は手前に洗い場、奥に湯船、さらにその奥にはサウナと露天風呂があります。洗い場は大きな照明が4ヵ所に設置され、ピンク色の床タイルを照らし柔らかな印象です。カラン上部には物置が設置され、一部の壁面には荷物をひっかけるフックもあり、使い勝手も抜群。そしてカラン周辺の角になる部分はすべて丸みをつけ、転倒に備えています。過度な装飾がない分、排水溝の蓋に施されたかわいらしい細工が映えます。ぜひご自身の目で確かめてください!
写真:毎川 直也
地図を見る湯船は4つ、中央のジャグジーに42〜3度のお湯が注がれ、溢れたお湯は落下する際に少し温度が下がり、写真右手のバイブラの湯船、左手の電気風呂とジェットバスに流れていきます。湯船の縁には四角形を組み合わせた柄のタイルが。こちらは一部イタリア産のものが使われており、浴室に高級感を醸し出しています。そのタイルの下には一段、段差があります。これは湯船の深さの関係で、跨ぐときの高さを抑えるため。見えない部分での工夫が光ります。
写真:毎川 直也
地図を見る一段高いジャグジーは浴室を見渡せ、どこかラグジュアリーな気分。岩で作られた湯口はまるで背景画の一部、湖の水がそのまま湯船に流れ込んでいるようです。
背景画と言えば富士山を始め和風なイメージですが、ゆ〜シティー蒲田は建物が和風ではないため、洋風の絵が合うのでは…という理由で女湯は砂浜にヨット、男湯は洋風の湖畔が描かれています。この絵は折り紙を細かくちぎったような、複雑なかたちのタイルで描かれており、まるでクレヨンで描いたようなタッチが特徴です。
写真:毎川 直也
地図を見る浴室奥の扉を開けると、柔らかな雰囲気の内湯から一転し、ひんやりした雰囲気の露天風呂。ゆ〜シティー蒲田は住宅街にある関係で、周囲からの視線を遮るために目隠しがついています。こういった外が見えない露天風呂は一般的に「半露天風呂」と表記されますが、これは本来目隠しを取り付ける予定がなかったため、店内の看板には「露天風呂」と、改装当時の表記となっています。
写真:毎川 直也
地図を見る湯船に満たされた黒湯は写真の通り非常に濃く、手を入れると3〜4cm先は見えません。その黒さの秘密は加水をしていないこと。低温で湧出する黒湯の源泉を熱交換で温めています。泉質はナトリウム−炭酸水素塩泉、体が芯から温まると評判で慢性的な痛みが和らぐと評判です。天井から降りてくる外気が水面から立つ湯気を揺らし、旅行情緒が感じられます。
写真:毎川 直也
地図を見る湯船の隣には打たせ湯が。壁のボタンを押すと2つのノズルから水が落ちてきます。ノズル下の椅子に腰掛けて、両肩で受け止めましょう。
最初は管に残った冷水が出る可能性があるため、いきなり浴びないよう注意しましょう。
写真:毎川 直也
地図を見るゆ〜シティー蒲田はサウナも完備しています。90度程度に設定され、一度に8人ほど入れる広さです。利用するにはチケット購入の際にサウナの料金(入浴とセットで730円)を支払い、受け取ったリストバンド、タオルを身に着けて入室するのがルールです。
写真:毎川 直也
地図を見る水風呂はサウナのすぐ横、最短の導線で待っています。温度は16度程度で、チラーで常時冷却、加えてバイブラもついているので常に冷たさを感じられます。サウナ室内の出入りを観察して退室するのが、待たずに水風呂に入るコツです。
写真:毎川 直也
地図を見る水風呂でクールダウンした後は、露天風呂のベンチで休憩を。吹き下ろしてくる風は湯船の熱気と合流して程よい温度。非常に心地よく、なかなか腰が上がりません。
写真:毎川 直也
地図を見る入浴後にはフロント向かいの階段を登った先にあるホールで食事、休憩を。入場は無料です。正面にはカラオケができるステージがあり、地元のお客さんの歌声を聞けるときもあります(もちろん誰でも歌えます)。その盛り上がりを横目に風呂あがりの一杯をいただくと、地域に溶け込んだように感じられることでしょう。
写真:毎川 直也
地図を見る日曜日にはプロの歌い手がパフォーマンスを披露する時間もあります。昔から宴会場のある銭湯には駆け出しの歌手が営業に来ることがよくあったのです。そのご縁がどんどんつながり、写真のように、多くの歌手が集う場となりました。濃い黒湯に並ぶゆ〜シティー蒲田の目玉の一つです。
写真:毎川 直也
地図を見る食事は券売機でチケットを購入し、店員さんに渡すとテーブルまで持ってきてくれます。餃子は大振りで、十分な食べ応え。しっかりとした野菜の甘味が感じられます。風呂あがりの一杯におすすめなのは日本酒「ふるさと蒲田」。甘味のあるファーストタッチののちにブワーっと日本酒の風味が広がります。こういった一品料理からラーメン、カレー、定食といった食事のメニューも揃います。
開店と同時に温泉を楽しみ、昼食と休憩をはさんで再度入浴、のんびりサウナを数セット繰り返し、夕飯を食べて一杯飲む…そんな夢のような滞在も可能なゆ〜シティー蒲田。温泉には行けないけど、一日ゆっくり温泉滞在をしたい方にはオススメです!
住所:東京都大田区蒲田1−26−16
電話番号:03-5711-1126
営業時間:平日…11:00〜24:00、ホール…11:30〜22:30
定休日:火曜日
アクセス:JR蒲田駅、東急蒲田駅から徒歩5分
※浴室の撮影は許可を得て、営業時間外におこなっております。営業中の撮影は厳禁です。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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