写真:藪内 成基
地図を見るガルダ湖の南部に突き出したシルミオーネSirmione半島。先端にはローマ時代の遺跡が広がっています。
起点となるシルミオーネ旧市街へは、『ロミオとジュリエット』の舞台として知られるヴェローナVeronaからプルマン(バス)で約1時間。シルミオーネのバス停留所から北に約1qに位置する観光名所、カトゥッロの洞窟Grotte di Catulloを目指しましょう。
写真:藪内 成基
地図を見るカトゥッロの洞窟は、紀元前1世紀末頃に建てられた別荘(ヴィラ)の跡。ローマ時代の詩人カトゥッロが賞賛したとされます。
カトゥッロの洞窟へは考古学公園が入口。エントランス近くのミュージアムで、遺跡の歴史を予習しましょう。フレスコ画や建築装飾の断片など、発掘された遺物が目近に見学でき、往時の栄華を偲ぶことができます。
考古学公園内ではローマ時代の温水プールやトイレ、集会場の跡など、数多くの遺跡を見学できます。
写真:藪内 成基
地図を見る考古学公園の中を進んでいくと、たくさんのオリーブの木々に出合います。このオリーブは伝統的な品種で構成されており、数世紀前の標本も含まれています。
最年長の推定年齢は400〜500年。細やかな手入れのおかげで、高品質のエキストラバージンオリーブオイルが抽出できる、良質なオリーブが育っています。
写真:藪内 成基
地図を見る考古学公園の奥まで進むと、たくさんの柱がそびえ、柱廊がのびる景観に圧倒されます。大部分は自然の岩場を掘られており、悪天候や夏の暑さを避けるための工夫がほどこされているのです。
写真:藪内 成基
地図を見る5世紀に築かれた城壁は、今も半島を守るようにガルダ湖に向かってのびています。城壁を近くで見ると、板状に割った石と土を組み合わせた、ヘリンボーン模様(魚の骨のように規則性をもった並び)がよく分かります。
朽ちた石や土が積み上げられた姿が、ローマ時代へのロマンをかきたててくれるはずです。
写真:藪内 成基
地図を見る遺跡をじっくり見学した後は、高台から降りてガルダ湖畔を散策してみましょう。遊歩道が整備されているので散策におすすめです。
見渡せば、冬には雪が積もった雄大な山々に囲まれ、足元では鴨や白鳥が気持ちよさそうに泳いでいます。青く澄みきった湖水の美しさは格別です。
写真:藪内 成基
地図を見る高い波が遊歩道に打ち寄せることもありますので、景色に見とれているうちに、うっかり濡れてしまわないように少し注意しましょう。
写真:藪内 成基
地図を見るガルダ湖畔には温泉が湧き出している箇所があります。湧き出す温泉は約90度。周囲の石の位置を変えながらガルダ湖の水を取り込み、ちょうどいい温度に調整します。
地元の方にお話を聞くと、シルミオーネには温泉を備えるホテルや温泉施設はたくさんあるものの、野外の温泉は自然の成分が豊富で、とても身体に良いそう。水着を着用すれば入浴できますので、旅の思い出にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
城壁を積み上げたローマ時代の人々と同じように、ガルダ湖の豊かな自然を感じてみてください。
住所:Piazza Orti Manara, 4, 25019 Sirmione
電話番号:+39-030-916157
アクセス:シルミオーネ停留所から徒歩約15分(1.2q)
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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