写真:すがた もえ子
地図を見る大江山連峰は、古くからの歴史や古道が残り、平安時代に和泉式部の娘、歌人・小式部内侍の「大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立」という和歌にも詠まれた場所です。
大江山では、こうした古道や歴史を満喫できるルートをエコツアーコースとして取り入れ、様々なコースが用意されています。
大江山連峰の北端に位置する杉山では、上宮津・杉山エコガイドの会の主催で、冬季の積雪時に大江山の雪景色の中をスノーシューを履いて散策できる「スノーシューツアー」が開催されています。
スタート地点は宮津市街地から車で20分ほどの場所にある「旧大江山スキー場跡」です。コースは複数用意されており、親子連れや初心者でも気軽に参加できるものもあります。もちろん上級者向けのコースも。スノーシューは持参しなくてもレンタルすることができます。
写真:すがた もえ子
地図を見る雪に覆われ、真っ白な世界が広がるトレッキングルートでは、ガイドさんが植物などの見どころを紹介してくれます。
和紙を作るために繊維を採る「ミツマタ」や「マルバマンサク」など数多くの植物が雪の下に花や実をつけ、植物の力強さを感じさせてくれます。
写真:すがた もえ子
地図を見る大江山は昔から人々が行き交う交通の要(かなめ)ともいえる場所でした。今も「宮津街道」や「元普甲道」などの古道が残り、トレッキングツアーなどのルートとして活用されています。
写真:すがた もえ子
地図を見るスノーシューを履いて雪の中を歩いていると、たくさんの足跡に出会うことができます。シカや鳥、ウサギなど、足跡からどんな動物なのか推測して楽しむことも。雪に覆われた山の中でも、野生動物たちがたくましく生活していることを肌で感じることができます。
写真:すがた もえ子
地図を見る運が良ければ、野生のシカと出会うことも。シカも人間に驚いてすぐに逃げ出してしまうことが多いですが、さっと取り出せるカメラを1台用意しておくと、突然の遭遇場面でも活躍します。
鳥やシカの鳴き声を聞きながら雪の中を歩くのは、日常生活ではなかなか味わうことができない体験です。
写真:すがた もえ子
地図を見る杉山林道を通るコースでは、宮津湾展望から宮津湾や丹後半島を一望することができます。お天気が良ければ日本三景の一つ「天橋立」の姿を見ることができます。
写真:すがた もえ子
地図を見る冬季の雪のある季節はスノーシューツアーで雪山の景色を楽しむことができますが、雪のない時期はトレッキングツアーも開催されています。
ルートによっては樹齢400年という天然杉の巨木が群生する山麓を満喫できるトレッキングツアーは、登山初心者向けの短いコースから上級者向けの長距離コースまで多様なコースが設定されているので、大江山を訪れた際のアクティビティとして参加してみてはいかがでしょうか。
住所:京都府宮津市小田231
電話番号:0772-22-2415(上宮津地区公民館)
※上宮津・杉山エコガイドの会についてとお伝えください
アクセス:京都丹後鉄道宮津駅から車で20分(旧大江山スキー場跡)
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:京都府中丹広域振興局
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この記事を書いたナビゲーター
すがた もえ子
福島県出身、都内在住、フリーライター。日本全国各地に伝わる妖怪伝承を集めて各地を巡っています。ちょっと変わった視点から、皆さんに旅のご紹介をいたします。もちろん美味しい食べ物や温泉などもご紹介。妖怪伝…
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