白い鳥居と高い塔が目を引く、若獅子神社。
かつてここは、陸軍少年戦車兵学校があった場所。学校は30万坪もの広大な敷地をもち、昭和17年から終戦まで、20歳にも満たない少年約2400人が、戦車隊として訓練を受けていたそうです。
「若獅子」の名の元に、ここから出征した教官や生徒約600人が戦地で命を落としたそうです。昭和40年12月、学校跡のこの地に戦没した同窓生の慰霊・顕彰のため、若獅子の塔を建立し、それ以来毎年慰霊祭を行ってきました。その後、建塔20年を期に永久平和への祈りをこめ、有志の奉賛によって若獅子神社は創建され今日に至っています。
神社の境内(左側)にある戦車。もう動かないと分かっていても、銃口がこっちを向いていると思わず「ドキッ」としてしまうくらい凄みがあります。
この戦車は、昭和19年に玉砕したことで知られる島・サイパンの戦闘で機甲部隊の主力として投入された「九七式中戦車」(チハ車)。戦後30年余り経ってからサイパンの地中深くで発見され、昭和51年に帰還してここに安置されました。戦車の操縦は、ここの兵学校出身の少年兵達だったそうです。
丸焼けになった戦車の車体には、無数の弾痕の跡が。硬い鉄にめり込んで出来た跡は、戦火の激しさや厳しさを物語り、まるで砲弾や銃などの轟音が聞こえてくるような生々しさ。
戦争を知らない世代でも、充分に戦争の悲惨さや酷さを実感できる場所です。
若獅子神社の詳細はMEMOの【若獅子神社】よりご確認下さい。
若獅子神社の西側入口には「陸軍少年戦車兵学校」の門柱などの、当時の兵学校跡の名残りを見ることができます。
神社へは、国道139号線バイパス上井出インターで降りて約3分。案内看板も出ているので、分かり易いです。
神社近くに「白糸の滝」・「ミルクランド」などの観光名所もありますが、併せて是非一度訪れてほしい場所。日本の礎を築いて下さった感謝の気持ちと共に、平和の尊さを考えてみてはいかがでしょうか?
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