写真:和山 光一
地図を見る設楽町の梅の名所「神田(かだ)の黒梅」は、神田地区の民家の軒先にあり樹齢80年以上になります。花は黒いわけでなく濃いピンク色の紅梅なのですが、枝や幹が真っ黒なのでこの名前で呼ばれています。
写真:和山 光一
地図を見る樹高も約7〜8mあり、横方向にも枝を伸ばした立派な樹形がとても素敵な黒梅です。
<神田の黒梅の基本情報>
住所:愛知県北設楽郡設楽町神田字申方5
アクセス:国道473号で神田というところにあるJAこんにゃく村を目指します。400m程すすみ橋を渡ってすぐ右折すると目的地「神田の黒梅」です
駐車場:なし
写真:和山 光一
地図を見る神田の黒梅から神田川沿いに県道32号(鳳来東栄線)で設楽町と新城市の境「仏坂トンネル」をぬけ九十九折れの道を走ると、約400年前に開墾されたと伝わる日本の棚田百選「四谷の千枚田」が目に前に広がります。
鞍掛山(標高883m)に水源を持ち、標高220m付近から鞍掛山山頂に向かって標高430m付近まで広がり、その高低差210mの南西斜面に石積みによる棚状の420枚の田んぼが現在22戸の農家によって耕作されています。
この時期は田んぼに水もなく、青々とした稲の緑や黄金に輝く稲穂をみることはできませんが、遊歩道が整備されていて3月ならではの梅の香りが漂っていますよ。
<四谷の千枚田>の基本情報
住所:愛知県新城市四谷230
駐車場:20台(無料)
写真:和山 光一
地図を見る毎年彼岸の中日(3月20日頃)、山里に春を告げる梅の花が岩間を縫うように咲き誇るのが新城市の「梅の里 川売(かおれ)」です。11戸の農家が南高梅や鶯宿梅をはじめとした7品種の梅を約1500本植え育てています。
緩やかな坂道を上っていくと、梅の木に囲まれるように谷の斜面に点在する家々の間や段々畑、川の両岸にピンクや白の梅の花が山間の傾斜地に広がります。その満開の風景は、まさに現代の桃源郷といえ、旅好きの方やアマチュアカメラマンが毎年楽しみに訪れる風景です。
写真:和山 光一
地図を見る川売の梅の歴史は古く、樹齢100年以上の木もあり古木の木肌に感動します。11戸の農家が、収穫期がかさならないように、主に長束、白加賀、南高、改良内田、鶯宿、小梅などさまざまな品種を栽培しているのは農家の知恵なのでしょう。濃淡のあるピンクや白の美しい色彩と家々とが調和した川売の風景から、この山里の暮らしが垣間見えます。
映画監督の山田洋次氏を選定委員長とする朝日新聞創刊130周年記念事業として2009年1月6日に発表された「にほんの里100選」にも選ばれています。
写真:和山 光一
地図を見る3月の「梅花まつり」開催中には、梅栽培農家さんの自宅敷地内に売店ができ、手作りの自家製の品々が並びます。それぞれの家庭の味を売っているので、同じ梅干しでも味わいが違います。
梅を練り込んだ甘味噌がたっぷり塗ってある梅味噌五平餅が好評で、ほのかに梅の香りと酸味がして美味いです。梅干し以外にも梅味噌たれや赤シソ漬けの粉末、梅ジャム、梅ジェラート、地元特産の金山寺味噌、こんにゃく、生姜漬け、ラッキョウ漬け等が並んでいます。
小川の対岸にもおでんや五平餅などを売るお店があり、小川に架かる板一枚の橋をコワゴワ渡って行きます。梅の木の下にベンチが用意され、梅の花でけぶる里を眺めながらの一服は心が安らぎます。
<梅の里 川売の基本情報>
住所:愛知県新城市海老字紙屋22(川売地区)
駐車場:10台
アクセス:県道32号海老交差点を海老小学校方面へ
写真:和山 光一
地図を見る川売地区から県道32号に戻り、さらに4km程南下した副川地区の道沿いに白やピンクの見事なしだれ梅が目に飛び込んできます。こちらは個人で育てている「木下しだれ梅園」です。基本無料ですが、維持管理のための募金箱があるので感謝に意を込めて寸志をいれるようにしましょう。
写真:和山 光一
地図を見る梅園の始まりは平成14年頃とのことで、現在は60アールの元水田の敷地にフジボタンシダレ、シラタキシダレなど7種類約90本が見事に花を咲かせています。気軽に散策でき、赤・白・ピンクと色とりどりのしだれ梅が植えられた小径を歩く気分は最高です。
梅園の入り口にあるミツマタや、園内中央辺りにあるサンシュユの黄色の花が梅の花の色を鮮やかに引き立たせてくれています。梅を生産するための川売とはまた違った美しさです。
<木下しだれ梅園の基本情報>
住所:愛知県新城市副川千部平
駐車場:梅園の向いに6台(無料)
アクセス:県道32号海老バイパスの副川大橋南東
写真:和山 光一
地図を見る県道32号と国道151号との合流地点「長篠」の交差点手前、正福寺の東横にあるのが「長篠 河津桜並木」です。県道からも鮮やかな濃いピンク色の桜並木が垣間見れます。生活道路になっているので地元車両以外の通行はできません。
平成3年(1991)旧豊橋鉄道田口線(昭和43年(1968)廃止)の線路道路に、旧鳳来町商工会と姉妹提携を結んでいた静岡県河津町の商工会青年部が100本の河津桜を植えたのがはじまりです。現在は「桜のトンネル」が楽しめるほどに成長し、3月下旬には美しい桜のトンネルが見られますよ。
写真:和山 光一
地図を見る旧田口線の芳ヶ入トンネルの中から河津桜並木を見ると綺麗だと評判になっていて、絶好の撮影ポイントとなっています。
<長篠 河津桜並木の基本情報>
住所:愛知県新城市長篠杉下2
駐車場:トンネル北側に臨時駐車場あり
写真:和山 光一
地図を見る奥三河早春の花めぐりドライブの最後は、板敷川と並行して走る国道151号沿いの梅の里「名号(みょうごう)」です。平安時代初期大同3年十月、弘法大師がこの地を訪れ、旅立ちの際に「南無阿弥陀仏」の六字名号の軸を戴いたことから名付けられたと伝わる名号とは、仏・菩薩の称号をさしています。古い歴史と多くの伝説の残る山あいの里です。
この時期、国道151号沿いの名号温泉「うめの湯」周辺には甘い香りを漂わせる梅林が散在し、小枝から小枝に鳴き渡る鶯の声も聞こえてきます。花見と温泉両方が楽しめますね。
<名号温泉 うめの湯の基本情報>
住所:愛知県新城市名号字袋林28-2
アクセス:三遠南信自動車道鳳来峡ICより国道151号で1分
愛知県下一の梅の収穫量を誇る産地、奥三河の新城市鳳来地区(川売・名号を含む)は、関東から九州まで伸びる断層「中央構造線」が横断しています。その周辺にはパワースポットが点在し、百闡黷竏「寺七滝(日本の滝百選)、徳川家康誕生ゆかりの地・鳳来寺山など聖地・霊山として信仰の対象とされ、古くから大地のパワーが宿る場所として知られているのです。
また飛騨・松阪などブランド牛と匹敵する鳳来牛、万病に効くとされる源泉「鳳液泉」の湯谷温泉などグルメと温泉もある魅力満載の奥三河にぜひおでかけください。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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