写真:島塚 渓
地図を見る浜離宮恩賜庭園は、もともと甲府藩主の別邸として、江戸時代の初めごろに整備されました。その後、徳川幕府6代将軍の徳川家宣(とくがわいえのぶ)の所有となり、以降は将軍家の鷹狩の場などに利用されてきました。
写真:島塚 渓
地図を見る25万平方メートル以上もある広大な敷地のなかで、観光の中心となっているのが「潮入の池(しおいりのいけ)」と呼ばれる大きな池。
その名称の通り東京湾から実際に海水を取り入れており、水門を開閉することによって水の量を調節しています。潮の干満による風景の変化を楽しむことができるのが特徴で、現在では都内で唯一海水が出入りしている池となっています。
写真:島塚 渓
地図を見るそのため、普通の池とは違い、ボラやハゼなどの海水の生物が生息しているのもこの庭園の特徴です。キンクロハジロなどの渡り鳥なども見ることができ、のんびりとした時間を過ごせる憩いの場となっています。
写真:島塚 渓
地図を見る浜離宮のように池を中心に配置した庭園は「築山泉水回遊式庭園(つきやませんすいかいゆうしきていえん)」と呼ばれ、大名庭園によく見られる形式です。池の周りを取り囲むように散策路が整備されているので、園内を自由に歩き回り、さまざまな角度から風景を楽しめるのが大きな利点となっています。
写真:島塚 渓
地図を見るまた、築山とは人工的な山のことを指し、園内には見晴らし台を兼ねた小山がいくつか設けられています。なかでも、潮入の池の東側にある「御亭山」は3メートルほどの小高い山ですが、視点の変化による、また違った風景の楽しみを味わうことができます。
写真:島塚 渓
地図を見る園内には「中島の御茶屋」や「松の御茶屋」など、4つの御茶屋が復元されています。もともと、歴代の将軍たちが、鷹狩りの休憩所として使用したり、賓客をもてなす際の食事場所や調度品を鑑賞するスペースとして利用されてきました。
当時の建物は昭和19年の戦災で焼失していまいましたが、資料に基づき忠実に再現された茶屋は十分な見ごたえがあります。
写真:島塚 渓
地図を見る浜離宮恩賜庭園は紅葉が楽しめるスポットとしても知られています。庭園内にはモミジやハゼノキなど9種類、約260本もの紅葉する植物があり、なかでも潮入りの池の周辺では、池の水面に映りこんだモミジを鑑賞することができます。
例年、11月に入ったころから色づきはじめ、11月中旬から12月上旬が見ごろとなっているので、この時期を見計らって足を運んでみるのもおススメです。
写真:島塚 渓
地図を見るまた、都心に立地しているため、高層ビルと紅葉のコントラストを楽しめるのも浜離宮恩賜庭園のポイントです。借景のようにビル群が配置され、ここでしか鑑賞できないような独特の景観を作り出しています。
下記公式サイトには、季節ごとに見ごろ迎える植物が紹介されているので、事前にチェックしてから足を運んでみてください。
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
参拝時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
拝観料:一般300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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