しまなみ海道を渡ってきても、四国の道後温泉などからこの宿に行き着いても、その景観に改めて感動を覚えるでしょう。とにかく宿が建てられているロケーションが圧巻、来島海峡大橋が四国にその橋脚を下した場所にあります。
フロントの脇から来島海峡大橋を見ると、海の上に連なった橋梁の塔の部分が徐々に小さくなっていき、連なった輪っかの間を通すようにケーブルが伸びています。
海と島が交互に見える景観に見惚れながら、車を停めて荷物を持ちフロントに向かう時も、吹きわたってくる海風がとても心地よく感じられます。
料理旅館大潮荘の正面玄関です。いかにも「美味しい食材をたくさん用意していますよ」と門構えが語っているようです。
チェックインを済ませ部屋に入ると、正面に来島海峡大橋と瀬戸内海の潮の流れが眼に入ってきます。窓辺の椅子に座って、いつまでも景色を眺め続けていたくなることでしょう。
お風呂場は広く洗い場があり、とにかく湯舟が大きく深い!首まで浸かって足を伸ばしても、反対側の淵に届くかどうか。ゆったりと入ることができます。
アメニティも必要なものは揃っています。温泉ではありませんが入浴剤もあるので、温まれます。
お風呂から上がって窓辺を見ると、空が真っ赤な夕焼け空になるときがあります。海も真っ赤に染まって、日中とは様相が一変しています。
夕食の席に溢れるばかりの料理の膳が、所狭しと用意されている旅館もあります。でも出来立ての食材を食事のペースに合わせて配膳してくれたほうが、より美味しく頂けるのは必然です。
様々な料理が温かいものは温かく、冷たいものは冷やして、特にお刺身は歯応えが有って甘みのある旨さ。ここはそんな料理旅館です。
次々に運ばれてくる全ての料理を写真に写すには掲載できるスペースがないので、代表的なお料理だけご紹介します。これはオコゼのから揚げですが、身がしっかりと残っており、喰い応え感が半端ではありません。もちろん骨せんべいもカリッカリです!
夕食のメインディッシュはエビの半身にウニがたっぷりと塗り込めてあり、あん肝と一緒に器に盛られています。ウニの塩味がちょうどいいアクセントになっています。
旅に出ると、夕ご飯をたくさん頂いても朝になるといつもよりお腹が減ってきます。それもこの景観の中ではより一層食欲が湧いてきます。
小鉢やお魚には地産の食材が盛り付けられており、おかずと景観を交互に見ながらの食事は、自宅では到底味うことができませんよね。
しまなみ海道は芸予諸島の島々を結んでいます。近隣観光施設でお勧めは、この大潮荘から車で30分も掛からない大島に、小説でも有名になった村上水軍博物館があります。
展示資料にも一見の価値がありますし、屋上展望室からの瀬戸内海の眺めも水軍の歴史が忍べて、感慨深くなってきます。
アクティビティとして楽しむなら島々を渡り走るサイクリングか、観潮船に乗っての島巡りなどがお勧めです。特に村上水軍に縁のある能島城跡巡りの観潮船は定期的、もしくは2人以上の船待ち人がいると出航してくれます。当然救命具も貸与してくれるので安全です。
観潮船に乗って10分ほどで能島周辺に着きます。観潮船の右側に座っても左側に座っても、船長さんが公平に島を見られるように操船してくれます。島は小さいため、廃城となった城の全景が良くわかります。桜の時期だけは、この能島に上陸することが出来ます。
観潮船で激しくきつい潮の流れを実感すると、ここに海賊が根を張って行きかう船から「帆別銭(ほべちせん)」なる通行料を徴収して、安全な航路案内を行っていたのも納得してしまいます。
きれいな景観と美味しい料理は旅の必須項目です。それに様々なアクティビティが加わって歴史処も多々あれば、例え遠方でもお出掛けするだけの価値があります。
東京からも大阪からも札幌からも遠いエリアですが、海に囲まれた日本の原風景が感じられる「大潮荘」、絶対にお勧めです!
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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