写真：天草野 黒猫
地図を見る日本各地に残る鬼伝説。人々に悪さをする鬼が多い中、天草の鬼伝説は優しい伝説です。
天草に住む鬼は、村人と仲良くしていました。ところが、村人や家畜を襲う大蛇がたびたび襲ってくるようになったのです。そんな時に現れた、旅の高僧。村人と、そして鬼も一緒になって大蛇を退治したという伝説です。
写真：天草野 黒猫
地図を見るそんな鬼の伝説を元に作られたのが、天草五和町の「鬼の城公園(おにのじょうこうえん)」。ここはあまり知られていませんが、古くからの霊場です。
広々とした公園にはギリシャ神殿のような108本の柱がずらり。鬼の回廊と呼ばれ、煩悩の数の柱の上にはそれぞれ表情が違う鬼瓦がのっています。
写真：天草野 黒猫
地図を見る天草空港まで、車で約5分程度の場所にある「鬼の城公園」。回廊の奥には、ローマのコロッセオ風の鬼の広場が！山の公園のため、雲が近く、人は少ないためとても雰囲気があります。
動画：天草野 黒猫
1985年に作られた公園は、天草にいることを忘れてしまいそうな異空間。写真や動画の撮影が好きな方には心躍る空間です。また、108個の鬼瓦にはスズメ達が住み着いていて、鬼とスズメのアンバランスな姿にも癒されます。
写真：天草野 黒猫
「鬼の城公園」の入り口付近には、鬼の城展望塔がそびえています。まるでアニメにでてきそうなこの塔。凝灰石8000個を使い作られています。
写真：天草野 黒猫
地図を見る高さ13メートルの鬼の城展望塔。鬼の金棒や、鬼の足跡などよく作られている塔です。もちろん上まで登ることができます。
写真：天草野 黒猫
地図を見るさほど高くはない塔ですが、山の上にあるため天気の良い日は雲仙や有明海まで見渡せます。
足元には五和町の地図。イルカの町として知られている五和町ですが、鬼の地名も多い。イルカ、潜伏キリシタンだけでない、別の一面です。
写真：天草野 黒猫
地図を見る鬼の城展望塔の右手から細道を進むと、「鬼の城切支丹公園」に続いています。古くからの祈りの地で、不思議なことに丘の周囲にぐるりとお地蔵様が鎮座されています。
お地蔵様がならんでいる窪みは、大蛇が巻き付いた跡なのだとか。そこに、明治初期に周辺から寄進されたお地蔵様が安置されています。
写真：天草野 黒猫
地図を見る大正10年には、山崎大観という旅の僧がこの地に住み、修行をします。その時、御領の巨大な凝灰岩を切り出し、石工大塚源作により制作されたのが、この弘法大使像。
キリスト教と共に、弘法大使信仰も根強い天草。巨大な石像を、約21日かけ運んだといわれています。
写真：天草野 黒猫
地図を見るお地蔵様が並ぶ中に、不動明王像もあります。これは旅の僧、山崎大観が修行中に掘ったといわれる像。古くからの霊場として、鬼の城一帯は崇められていた場所なのです。
写真：天草野 黒猫
地図を見るお地蔵様の奥にはキリシタン墓碑公園があります。ここは、五和町に点在していた墓碑を集め、整備された場所。名前も刻まれていない墓碑の風化を防ぐためにひとつの地に集められています。
天草地域には1,088基のキリシタン墓碑が確認されています。うち991基は五和町のもの。現在はモニュメントのみではありますが、真摯な気持ちで訪れたい場所です。
住所：熊本県天草市五和町御領66761
アクセス：
熊本駅～車で約2時間22分
九州自動車道松橋IC～車で約2時間
天草空港～車で約5分
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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