茅の輪は往きと復りの2カ所にあります。まず、神池にかかる朱色の太鼓橋=神橋の上に据えられた茅の輪をくぐり、桜門を入りましょう。祓殿に設けられた人形納所で人形を納めたり、茅の輪守を授かったりとお参りをしたら、裏の東門から出てください。神池の端に復りの茅の輪が据えられているので、忘れずにくぐりましょう。
神主さんによるお祓いが行われると、茅の輪の中央に紙で作られた「人形(ひとがた)」が下げられます。
その人形に手を触れてから、輪をくぐって左へ回り、またくぐって今度は右へ回り、最後はまた左へ回り、と∞の字を書くように茅の輪を3回通り抜けます。
文章として読むと難しく感じるかもしれませんが、前の人のやり方を見ておいて、真似をすれば大丈夫。
触れることで人形に厄が移り、大きな輪をくぐることで胎内から生まれ出る、つまり「再生」の意味もあるとか。汚れの無い身になれるよう祈りつつ、茅の輪をくぐりましょう。
境内には「人形納所」が設けられています。
ここには紙で作られた人形(ひとがた)が用意されているので、これに自分の氏名年令を書きます。次に、半年間の自身の罪、穢れ、体の悪い部分=病を移すために、自分の息を吹きかけ、その人形で体をなでます。
その後、初穂料といっしょに納所に納めましょう。
すると神主さんが、ふぁさっふぁさっと大麻(おおぬさ)を振るってお祓いをしてくれます。
いっしょに来られないご家族や友だちの分は、あらかじめ人形を用意して持ってこられても良いかと思います。
茅で作られた輪が災厄を祓うとされるのは、蘇民将来(そみんしょうらい)の伝説からきているとされています。
その伝説とは、「旅の途中、宿を探していた須佐之男命(すさのおのみこと)は、蘇民将来という貧しい男の家に泊めてもらい、もてなされた。その恩返しとして彼に『悪疫が流行しても茅で作った輪を腰に着けていれば免れることができる』と教えた」というものです。
その真偽はともかく、茅という植物自体に血止め成分などがあるらしいので、茅を小さな輪にして腰に着けておくというのは、古代人の生活の知恵だったのかもしれません。
大宮氷川神社では、茅の輪くぐりの日だけ、小さな茅の輪守(ちのわまもり)が授与されます。初穂料は1000円です(つまり、1000円で茅の輪守が買えるということです)。
参道では茅の輪くぐりの神事に合わせて植木草花市が開催されます。盆栽町を控えた当地ならではの掘り出し物が見つかるかもしれません!
花木の苗、ほおずきの鉢植え、盆栽の他に、とれたて野菜が売られていることも。その年によって違いがあるのですが、表参道だけではなく、路地の方までたくさんの鉢植えや盆栽が並べられていた年もありました。
ふつうの食べ物屋台なども出店されますので、縁日気分を満喫してくださいね。
以前は、茅の輪くぐりは6月30日のみでした。
午後4時頃に神主さんのお祓いの神事が行われ、それから夜9時頃まで。およそ5時間のみということで、かなりの行列ができ、1時間待ちは当たり前といった状況だったのです。
ですが、2014年には前後2日延長されて、6月28日から7月30日までくぐることができました(お祓いの神事自体は6月30日の午後2時から行われました)。
そのためか以前ほど長い行列ができることもなく、すんなりと茅の輪をくぐることができました。
今後も日程が変化するかもしれませんので、事前に御確認くださいね。
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(2025/1/18更新)
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