米国新聞も絶賛の桜名所〜香川・紫雲出山ハイキング〜

米国新聞も絶賛の桜名所〜香川・紫雲出山ハイキング〜

更新日:2020/02/28 15:38

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家
近年、瀬戸内は観光地として世界各国の媒体に紹介されていますが、ニューヨークタイムズ紙の「2019年に訪れるべき観光地52選」では日本で唯一選出され、その写真に香川県三豊市の紫雲出山の桜が使用されました。これは同紙が「日本で最も旬な桜名所」と見なしているとも言えます。360度の多島美が広がる山をハイキングで訪れると、新たな発見もあります。また、麓の古三崎のマイナー景勝もお楽しみ下さい。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されましたが、2020年6月18日(予定)までは一部都道県との間の移動の自粛が求められています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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紫雲出山は徒歩で登れば更なる景観が

紫雲出山は徒歩で登れば更なる景観が

写真:春野 公比呂

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紫雲出山(352.4m)は三豊市の荘内半島にあり、半島最高峰で、東西に伸びやかな富士山型の山容をしています。半島の北の海岸沿いには県道232号が走り、南の海岸沿いには県道234号が通っていますが、前者からは、なだらかな稜線が印象的な山容を望むことができる地があります。

紫雲出山は徒歩で登れば更なる景観が

写真:春野 公比呂

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この山には車で登る方が大半ですが、東西それぞれの方向から四国のみち(四国自然歩道)が通じており、瀬戸内海の展望を愛でながらハイキングを楽しむことができます。浦島太郎が何度も越えたという箱峠から登れば、一般的な花期より早く咲く、紫がかったピンクが美しいミツバツツジが所々見られます。

紫雲出山は徒歩で登れば更なる景観が

写真:春野 公比呂

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生里(なまり)漁港を見下ろす展望所を過ぎると丸木階段の上りになりますが、後ろを振向くと、登山道越しに細長い岬「三崎」を望見することができます。この三崎の登山口がある集落「仁老浜」は浦島太郎の母の故郷です。

多島美をバックに記念写真を

多島美をバックに記念写真を

写真:春野 公比呂

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途中の八丁山(207m)下には中世の新田城跡の標柱が立っていますが、そこの登山道は城の堀切を利用しているのです。戦国期、四国の覇者、長宗我部元親によって落城させられた城跡には、井戸や安政年間に築かれた砲台跡が残っていると言われていますが、ヤブで確認は困難です。

多島美をバックに記念写真を

写真:春野 公比呂

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静かだったハイキングは、山頂に達すると花見客の喧騒で一変します。約500本のソメイヨシノや大島桜、山桜等(見頃は3月下旬〜4月中旬)に覆われた山頂は、紫雲出山が県外にあまり知られていなかった時代から、県内客で賑わっていたのです。

多島美をバックに記念写真を

写真:春野 公比呂

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皆、展望台付近で記念写真を撮りがちですが、桜を手前に配し、粟島や志々島、高見島、佐柳島等の多島美をバックに入れると、ダイナミックな写真を撮ることができます。

ピンクの海越しに見る青い海

ピンクの海越しに見る青い海

写真:春野 公比呂

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山上からはエンジェルロード(干潮時の海割れ道)に於いては、四国本土一景観がいいと言われる「丸山島エンジェルロード」(写真右側)も遠望できます。干潮時、本土と丸山島との間に海底の道と明神社のコンクリート参道の二本が現れ、陸続きになるのです。

車で紫雲出山を訪れた場合、その光景を見てから丸山島の対岸に移動すると、まだエンジェルロードが繋がっていることもあります。詳細は記事下の「関連MEMO」のリンク記事「香川県本土にもエンジェルロードが!」をご参照下さい。

ピンクの海越しに見る青い海

写真:春野 公比呂

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山頂付近には約二千年前、半地下の竪穴式住居や食糧を保存する高床式倉庫がいくつかありました。住居の一つが1.5倍に拡大・復元されていますが、奈良国立文化財研究所による設計なので、当時の暮らしを垣間見ることができます。

ピンクの海越しに見る青い海

写真:春野 公比呂

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ハイキング及び花見行楽のクライマックスはやはり最高所の展望台。この下は多数枝分かれしたソメイヨシノが沢山あり、まるで「桜の海」。そのピンク越しに本物の海原を見通せば、その景観はこの世の天国・極楽浄土。

<紫雲出山の基本情報>
所在地:香川県三豊市 詫間町大浜乙
問合せ先:0875-56-5880(三豊市観光交流局)
アクセス:JR託間駅から三豊市コミュニティバス「大浜行き」に乗車し、終点降車。荘内線に乗り換え、「箱」降車。徒歩10分弱で箱峠。更に70分ほどで紫雲出山

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三崎よりも「古い」古三崎とは

三崎よりも「古い」古三崎とは

写真:春野 公比呂

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山頂からは前述の三崎より短い岬「古三崎」(写真左奥)も見下ろすことができます。ここにはかつてミニ四国霊場の一部が整備され、瀬戸内海の展望も優れていました。その展望は今でも所々得られるので、下山後、移動してみましょう。

三崎よりも「古い」古三崎とは

写真:春野 公比呂

登山口を上がった所は広々とした畑になっており、側の木の元に一体目の霊場石仏が祭られています。その後の二つのピークにも同様に石仏が。
途中、振り返ると紫雲出山から丸山島が一望できます。

三崎よりも「古い」古三崎とは

写真:春野 公比呂

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最後の樹林帯に入る手前のピークは広々としており、展望も比較的開け、一角に祠が祀られています。最後のピークに三角点が埋設されていますが、展望はありません。しかしその先、再び樹林を抜け出せば海原が広がっています。

<古三崎の基本情報>
所在地:香川県三豊市詫間町生里
アクセス:箱峠から登山口まで車で十数分
※三角点まで時間的には散策程度で登れますが、最初の方、一部ヤブがあります

おとぎの半島で桜と展望を

荘内半島には、実在したとされる浦島太郎の伝承地が点在しています。紫雲出山も、太郎が開けた玉手箱から立ち昇った煙が夕日を浴び、紫雲となって懸かった山、という伝承から山名が付けられました。玉手箱から名付けられた箱地区の浦島公園には太郎とその両親の墓もあります。箱峠の南西麓には太郎の生家跡まで伝わっています。
丸山島も伝承地の一つですが、それらの伝承地を巡っていると必ず景勝に出会えます。

尚、バスやタクシーを利用して箱峠から紫雲出山に登る際は復路、東に下ればまた違った景観や花に出会えるでしょう。ただの景勝地巡りではなく、「おとぎの世界」たる荘内半島を巡っていると、まるで自分がその世界の住人になったような感覚になり、桜を見ても、瀬戸内海を眺望しても、その感激は一味違ったものになることでしょう。
おとぎの世界を巡るには記事下の「関連MEMO」記事「海底のコンクリート道が出現!香川・荘内浦島太郎伝説」をご参照下さい。

2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/07−2019/12/15 訪問

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