写真:泉 よしか
地図を見る2014年に惜しまれながらも廃業した「日景温泉」という旅館がありました。明治時代から続く歴史を持ち、三日入れば悪いところも良くなる「三日一廻りの霊泉」とよばれて長く親しまれてきた温泉で、別名を「東北の草津」とも。
廃業によりこのまま永久に入れなくなってしまうと思われた「日景温泉」。ですからその後、新たな経営者の元で再スタートを切ると決まったときには多くのファンが歓喜しました。
写真:泉 よしか
地図を見るしかしその一方、元の施設に思い入れが強ければ強いほど、変わってしまうことには敏感な人も多いはず。
2017年秋に新しくなって再びオープンした日景温泉は、以前の雰囲気を大切に残しつつ綺麗に生まれ変わりました。
この赤い屋根の外観を見れば、あの日景温泉が戻ってきたと嬉しくなる人もいるのでは。
写真:泉 よしか
地図を見るもちろん過去の日景温泉を知らないお客さんには、部屋も料理も温泉も上質な旅館としてこの機会にぜひ知っていただきたいと思います。
写真:泉 よしか
地図を見る「日景温泉」の客室は全部で28室。
写真のお部屋は最上級スイートの特別室。広々とした贅沢な空間に寝心地の良いベッド、さらに青森ヒバの展望風呂がありプライベートな入浴が楽しめます。
しかもこの特別室の展望風呂に引かれているのは透明な塩化物泉 日景の湯4号源泉。これは実は大浴場や貸切風呂では入ることができないお湯、入ろうと思ったら特別室に泊まるしかない、まさに特別室専用の温泉なのです。
写真:泉 よしか
地図を見る特別室の他には和洋室や湯治客室があります。ベッドは特別室も含めて全てシモンズ製。
そして「日景温泉」の客室の最大に特徴として、ひとつとして同じお部屋がないことがあげられます。リピートする度にどんなお部屋かわくわくします。あるいは気に入ったお部屋があれば指名したくなっちゃうかも。
写真:泉 よしか
地図を見るベッドのあるお部屋も良いのですが、お布団とコタツのお部屋も良いですね。コタツがあれば寒い季節もほっこりと癒やしの時間が過ごせるでしょう。
「日景温泉」では、もともと使われていた2本の源泉に加えて、新たに2本の源泉を掘削しました。
新たな源泉のうち1本が引かれているのは特別室の展望風呂、そしてもう1本は貸切家族風呂の「あんべい湯っこ」と貸切風呂の「うるげる湯っこ」(写真)に。
「うるげる湯っこ」では、源泉に最も近く湯口の手前では空気にもまれる前の透明な硫黄泉を見ることができます。
写真:泉 よしか
地図を見る昔から使われてきた「三日一廻りの霊泉」こと2本を混合した源泉は、大浴場の「ぬぐだまる湯っこ」と貸切家族風呂の「めんけ湯っこ」で入れます。
「ぬぐだまる湯っこ」は以前の浴室そのままに。これぞ日景温泉という濃い濁り湯が使い込まれたヒバの浴槽にたっぷりと。
「ぬぐだまる湯っこ」には露天風呂も付いています。湯治場らしい雰囲気の内湯も良いのですが、外の空気を吸いながら空を見上げて入れる露天風呂も良いものです。
写真:泉 よしか
地図を見る新しくなった「日景温泉」には、ちょっと洒落たスペースも。ロビーには中央にレトロなストーブ。自由にセルフでいただけるドリンク類が用意されています。
写真:泉 よしか
地図を見る館内には昔の「日景温泉」の写真や使われていた掛け軸を展示した「日景温泉歴史資料館」もあります。
写真:泉 よしか
地図を見るレトロな卓球台で一勝負はいかがでしょう。
しかしこの旅館は迷路のような構造なので迷わないようにしてください。いえ、むしろ迷うのもまた楽しいかもしれません。
最後にお料理の紹介をしたいと思います。
新しくなった「日景温泉」は料理自慢の宿。きりたんぽ鍋を始め地元の契約農家から買い付ける新鮮なオーガニック野菜にもこだわりが。
現在の「日景温泉」を運営するのは大館市の老舗料亭 割烹きらく。これはもうお湯のみならず食を目当てに宿泊するお客さんが多いわけです。
生まれ変わった秘湯「日景温泉」。居心地の良いお部屋やこだわりの食はパワーアップ、源泉も2本増え入り比べる楽しみがましました。
「日景温泉」へは、大館能代空港からレンタカーの旅がオススメです。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:大館能代空港
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(2024/10/13更新)
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