円形市場が残る「オヴィラール」は“フランスの最も美しい村”の一つ

円形市場が残る「オヴィラール」は“フランスの最も美しい村”の一つ

更新日:2020/03/02 11:30

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター
フランス南西部、オクシタニー地域圏のタルヌ・エ・ガロンヌ県に「オヴィラール(Auvillar)」という村が存在します。ガロンヌ川沿いの丘の上にたたずむ集落で、貴重な円形市場が現存する広場を中心に昔ながらの町並みが良好に残っており、“フランスの最も美しい村”の一つに認定されています。

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ガロンヌ川の要衝に位置するオヴィラール

ガロンヌ川の要衝に位置するオヴィラール

写真:木村 岳人

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ピレネー山脈に端を発するガロンヌ川は、オクシタニーの中心地である「トゥールーズ」を経由して港町「ボルドー」から大西洋へと流れており、古くより水運の大動脈として機能していました。

ガロンヌ川を見下ろす丘の上に位置するオヴィラールは水運の拠点として最適な立地であり、またモワサックからガスコーニュ地方へと続く街道の経由地でもあります。その道筋は中世以降にカトリック三大聖地の一つ「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」へ向かう巡礼路としても利用されるようになり、現在も歩いてオヴィラールを訪れる巡礼者の姿を目にすることができます。

ガロンヌ川の要衝に位置するオヴィラール

写真:木村 岳人

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オヴィラールは水上交通と陸上交通の結節点という要衝に位置することから、古代ローマ時代には既に町が築かれていました。1135年頃には「城の市場がある町」と呼ばれており、物資の集散地として賑わっていたことがうかがえます。

かつて数多くの船で賑わっていたであろうオヴィラールの麓には「サント=カトリーヌ礼拝堂」が建っています。現存する建物は1305年から1314年にかけて築かれたもので、堂内には18世紀に描かれた壁画が残っています。

オヴィラールの入口にそびえる時計塔

オヴィラールの入口にそびえる時計塔

写真:木村 岳人

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かつてのオヴィラールには城が置かれており、集落全体が要塞化されていました。村の周囲には城壁が巡らされ、三つの門が設けられていたと伝わっています。しかし1572年に城が解体され、城壁や門も取り除かれました。唯一、南口には17世紀に築かれた時計塔がそびえており、城門を構えていた頃の雰囲気を残しています。

オヴィラールの入口にそびえる時計塔

写真:木村 岳人

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時計塔から集落に入って進んでいくと、すぐに村の中心地である「アル広場」に差し掛かります。三角形の広場の中心には円形の市場が建っており、その周囲に昔ながらの風情を醸す家々が建ち並んでいます。

広場の床をよく見ると、青や赤、緑など様々な色合いの小石が埋め込まれているのですが、これはガロンヌ川で採れる川石です。まさに川で栄えた歴史を持つ村ならではの石畳だといえるでしょう。

フランス南西部で唯一現存する円形市場

フランス南西部で唯一現存する円形市場

写真:木村 岳人

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オヴィラールは良質な陶土が取れることから、古くより陶器が作られてきました。花や鳥など素朴な絵柄が特徴的なオヴィラール焼が産出され、18世紀から19世紀にかけて最盛期を迎えます。

アル広場に残る円形市場は、村が最も栄えていた1824年に築かれました。中央には8つのアーチ窓を持つ部屋があり、それを取り囲むように20本のドーリア式石柱が並び、木製の屋根が架けられています。このような円形市場はフランス南西部ではここにしか残っておらず、まさにオヴィラールを象徴する建物だと言えるでしょう。

フランス南西部で唯一現存する円形市場

写真:木村 岳人

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一段高くなった中央の部屋にはかつて使用されていた穀物用の秤が残されており、穀物の取引で賑わった村の歴史を伝えています。現在も毎週日曜日の朝には市場が立ち、近隣で収獲された様々な作物がこの円形市場に並びます。

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アル広場を取り囲む昔ながらの家々

アル広場を取り囲む昔ながらの家々

写真:木村 岳人

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アル広場の周囲には15世紀から18世紀にかけて築かれた家々が建ち並んでいます。その大部分は煉瓦造ですが、石灰岩やモルタルで化粧をした家や、より古いものでは木骨を外壁に露出させたハーフ・ティンバー様式の家も見られます。

アル広場を取り囲む昔ながらの家々

写真:木村 岳人

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またアーチに支えられたアーケードを持つ家が多いのも特徴的です。広場に面してアーケードを設けることで公共の空間を広げつつ、より広い居住スペースを確保していたのです。

崩壊した鐘楼がインパクト大の「サン=ピエール教会」

崩壊した鐘楼がインパクト大の「サン=ピエール教会」

写真:木村 岳人

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集落の東側には「サン=ピエール教会」が聳えています。少なくとも1186年には既に存在していたことが判明している、歴史ある教会です。

現存する建物は12世紀にロマネスク様式で築かれたものをベースとし、その後の14世紀から15世紀にかけてゴシック様式で増築されました。正面ファサードは比較的新しく1867年に整えられたものです。

崩壊した鐘楼がインパクト大の「サン=ピエール教会」

写真:木村 岳人

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鐘楼は1540年に築かれましたが、1794年に一部が崩壊してしまい、現在も修復されることなくそのままの姿で残っています。少々痛々しい感じもしますが、今ではこの崩壊した鐘楼こそが教会のシンボルになっているから面白いものですね。

このように、長い歴史を持つオヴィラールには美しい町並みと数多くの文化財がギュッと詰まっています。周辺地域にはロマネスク彫刻の傑作と評されている「サン=ピエール修道院」がある「モワサック」、オヴィラールと同じく“フランスの最も美しい村”に認定されている「ロゼルト」などもあり、併せて周るとより楽しめることでしょう。

オヴィラールの基本情報

住所:Auvillar, Tarn-et-Garonne, Occitanie
電話番号:+33-5-63-39-89-82(オヴィラール観光案内所)
アクセス:モワサックから車で約15分

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください

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