バロック様式の傑作！ミュンヘン「アザム教会」

更新日：2020/03/06 10:56

ドイツ・ミュンヘン中心地にある「アザム教会」は、バロック様式の傑作とも評される教会です。
無料で訪れることのできる教会とは思えないほど豪華な装飾が施されています。ミュンヘンにある他の教会とは全く異なる雰囲気の教会は、まるで異世界のよう。見ごたえ十分な教会にも関わらず、人が少なくゆっくりと見学できるアザム教会をご紹介します。

アザム教会(Asamkirche)とは

写真：鈴木小百合

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アザム教会(Asamkirche)はドイツ・ミュンヘンにある教会です。正式名称は聖ヨハン・ネポムク教会(St.Johann Nepomuk Kirche)。

アザム教会は18世紀初頭に、建築家のエギット・クウィリン・アザムとその兄であるコスマス・ダミアン・アザムの2人が共同で設計して、建設した教会です。当初、アザム教会は、アザム兄弟が自分たちのために、自宅の横に建てた教会でした。その後、世間からの圧力によって、私的な教会として維持することが難しくなり、一般の人々にも開放されるようになりました。

立地はミュンヘンの中心部からほど近いショッピング街。大通りを歩いていると突如、荘厳な教会が現れます。周りの建物と同じ並びにあるため、意識して歩かないと気づかないほど周りの風景に馴染んでいますが、足を止めて教会の前に立つと、その壮大さに驚きます。

大きな扉を彩る装飾の数々は、まるで異世界への入口のようです。

バロック様式とロココ様式が融合したアザム教会の内部

写真：鈴木小百合

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アザム教会は個人のために建てられた教会ということもあり、教会としての規模は大きくありませんが、外装・内装共に煌びやかで、豪華絢爛。天井、壁、柱と、金色を基調に装飾されており、一歩足を踏み入れるとキラキラと輝く内装に驚くはず。近くで見ると細かな装飾が髄所に施されていて、まるで美術館のようです。

また、煌びやかな壁や天井などとは異なり、訪れた人が着席する座席はシンプルな造りになっているので、その対比がより装飾の豪華さを引き立てています。

煌びやかでありながら、どこか暗さを感じる内装は、重厚感も感じさせます。バロック様式にロココ様式を取り入れて作られており、バロック様式・ロココ様式の傑作とも言われるほど。

アザム教会の内部は、下から上に向かうにつれて、色合いが明るくなるように、計算されて描かれています。そのおかげで、上部の窓から入った光を最大限に生かして、上部から教会全体に光が差し込んでいるように見えます。

写真：鈴木小百合

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アザム教会の天井には、美しいフレスコ画。座席に座って天井を見上げると、壁や柱の豪華な装飾と共に繊細なフレスコ画を見ることができます。

上部には窓があるため、時間帯によっては光が窓から差し込みますが、雨の日や曇りの日には窓からの光は、ほとんど入ってきません。天気の悪い日には、より陰影を感じることができます。一方晴れた日には外の光を受けて、より華やかな印象へと変化するため、訪れる時によって、印象を変えます。

無料で楽しむことができる穴場スポット

写真：鈴木小百合

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豪華な装飾の数々は美術館さながらですが、アザム教会は無料。

アザム教会は、他の教会とは全く異なる雰囲気が漂っています。ミュンヘンにはたくさんの観光スポットがありますが、他に引けを取らない魅力ある教会です。また、観光客は比較的少なく、静かな教会をじっくりと楽しめます。

ミュンヘン中心部「マリエン広場」から徒歩5分ほど場所にあり、アクセスも良好なので、他の観光スポットと合わせて立ち寄ってみてください。

アザム教会(Asamkirche)の基本情報

住所：Sendlinger Str. 32, 80331 Munchen
電話番号：+49-089-23687989
アクセス：Marienplatz駅から徒歩5分
営業時間：土曜日～木曜日　9:00～18:00　金曜日　13:00～18:00(清掃のため)
ミサなどが実施される時間：水曜日　18:30～(Messe)　木曜日　17:00～(Messe)　金曜日　17:00～(Messe)　日曜日　10:00～(Amt)
料金：無料

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。