古くから大江山は3つの鬼伝説(4世紀に日子坐王(ヒコイマスミコ)が久賀耳の御笠を退治した日子坐王伝説、6世紀に聖徳太子の弟・麻呂子親王が英胡・軽足・土熊を退治した麻呂子親王伝説、そして平安時代に源頼光たちが酒呑童子を退治した源頼光の鬼退治伝説)が伝わる場所です。
この大江山の見どころのひとつに、日本国内のみならず、世界中から「鬼」に関する資料を集めた「日本の鬼の交流博物館」があります。
写真:すがた もえ子
地図を見る高さ5メートル、重さ10トンという日本一の大きさを誇る「大江山平成の鬼瓦」が日本の鬼の交流博物館のシンボル。雲海をバックにした姿は不思議な迫力が漂います。
写真:すがた もえ子
地図を見る鬼の交流博物館の展示はとにかく鬼だらけ。大江山に伝わる鬼のお面だけでなく、日本各地のなまはげや、お祭りに使われる鬼の面、道祖神などの他、世界各地に伝わるの鬼(悪魔や魔物)についてのコーナーも。博物館から車で5分ほど登っていくと、ウルトラマンをデザインした彫刻家・成田亨氏による「鬼のモニュメント」も見ることができます。
<日本の鬼の交流博物館の基本情報>
住所:福知山市大江町佛性寺909
電話番号:0773-56-1996
アクセス:
電車/京都丹後鉄道大江駅からバスで18分、大江山の家下車すぐ
車/舞鶴若狭自動車道・福知山IC、または京都縦貫自動車道・舞鶴大江IC下車。国道175号線で福知山市大江町へ。そこから国道175号線より府道9号線へ入り宮津方面へ
定休日:月曜日 (月曜が祝日の場合はその翌日)
写真:すがた もえ子
地図を見る大江山には3つの鬼伝説が伝わっていますが、一番有名なのが「酒呑童子伝説」です。女性や子どもをさらい京の都で悪さをしたため、源頼光が率いる武将らに退治された酒呑童子。討伐に向かった武将の中には「金太郎」のモデルになった坂田金時もいたといいます。
そんな鬼伝説を思わせる史跡が大江山にはいくつも残されています。源頼光が休んだと云われる「腰掛け岩」と「鬼の足形」とされる、長さ50cm、幅20cm程の岩の窪み「鬼の足跡」もその中のひとつです。
<鬼の足跡の基本情報>
住所:京都府福知山市大江町仏性寺
アクセス:京都丹後鉄道大江駅からバスで17分、寺の下バス停から徒歩で10分
写真:すがた もえ子
地図を見る創業約70年という老舗、新治製菓舗で作られているのが、大江山名物の「鬼饅頭」です。酒呑童子伝説に登場する「腰掛け岩」がモチーフだという鬼饅頭は、直径約10cm、重量480gというビッグサイズで、通常のお饅頭の10倍の大きさです。
表面を覆う薄皮の中には、粒あんがこれでもかというくらいぎっしりと詰まっています。サイズが大きいので、何人かでシェアする方も多いとか。ハーフサイズの小鬼饅頭もおすすめです。材料も小豆・砂糖・小麦粉のみという昔から変わらない製法で作られています。お湯で溶いてぜんざい風にして食べるのもおすすめです。
写真:すがた もえ子
地図を見るまた、同じく鬼をモチーフにしたもなか「笑鬼」もおすすめ。中には栗が入っていて、甘すぎないあんことの組み合わせはついつい手が出る美味しさです。
<新治製菓舗の基本情報>
住所:福知山市大江町蓼原374-1
電話番号:0773-56-0040
アクセス:京都丹後鉄道大江駅から徒歩12分
営業時間:8:00〜18:30
写真:すがた もえ子
地図を見る棚田百選で有名な大江町の毛原地区には「六地蔵」というお地蔵さまがおまつりされています。この六地蔵、カラフルな色彩で化粧を施されていることから「化粧地蔵」と呼ばれています。
日本各地に化粧地蔵はありますが、この毛原地区の化粧地蔵はビビットでカラフルな色使いがとても印象的です。地蔵盆の日にお化粧を施された色鮮やかな地蔵が棚田をバックに立ち並ぶ姿は必見です。
<化粧地蔵の基本情報>
住所:京都府福知山市大江町毛原
アクセス:京都丹後鉄道大江駅から車で13分
写真:すがた もえ子
地図を見る大江山のある大江町は伊勢神宮とゆかりがある、元伊勢外宮の豊受大神社と元伊勢内宮の皇大神社という非常に古い神社が鎮座する場所です。
霊峰日室ヶ嶽は、元伊勢内宮の本来のご神体といわれ、まるでピラミッドのような形をした神秘的な山です。内宮から天岩戸神社へ向かう山道の途中には日室ヶ嶽遥拝所(一願さん)という場所があり、日室ヶ嶽の姿を望むことができます。
夏至の日には皇大神社で夏越しの大祓(おおはらえ)も行われ山頂に夕日が沈みます。その姿を雄大な光景を見ようと多くの観光客が訪れます。
<日室ヶ嶽遥拝所の基本情報>
住所:京都府福知山市大江町内宮
アクセス:京都丹後鉄道大江山口内宮駅から徒歩14分
古くから3つの鬼伝説が伝わり、日本三大ピラミッドといわれる日室ヶ嶽がそびえる大江山はスノーシューやトレッキングも楽しめる地域でもあります。
都会の喧騒を離れてパワーを充電しに訪れてみませんか?
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:京都府中丹広域振興局
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(2024/4/19更新)
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