世界遺産に新鮮生マグロ…ディープに楽しむ和歌山・那智勝浦

世界遺産に新鮮生マグロ…ディープに楽しむ和歌山・那智勝浦

更新日:2020/03/28 14:35

ミョウガヤ ノブヒサのプロフィール写真 ミョウガヤ ノブヒサ 利酒師ライター
熊野信仰の聖地・熊野那智大社や那智御滝で知られる那智勝浦町。新鮮なマグロが揚がる港町でもあり、古くから多くの人が訪れてきた観光地です。定番の那智山めぐりのほか、新しく出来たゲストハウスやグルメスポットなど、ディープに楽しめる那智勝浦旅をご紹介します。

温暖な港町を散策!足湯でほっこり&生マグロで腹ごしらえ

温暖な港町を散策!足湯でほっこり&生マグロで腹ごしらえ

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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太平洋に囲まれた紀伊半島の南東にある那智勝浦町。海に面した東側は港町として栄えていて、紀伊半島の中でも有数の良港として知られる勝浦港を有しています。はえなわ漁で獲られるマグロが有名で、町のいたるところで生マグロ料理を味わうことができるのです。レトロな雰囲気が漂う町には、はえなわ漁で使われていたビン玉が軒先に飾られているビン玉通りがあり、土曜日にはライトアップも行われています。

温暖な港町を散策!足湯でほっこり&生マグロで腹ごしらえ

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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那智勝浦は、県下随一の温泉地としても知られ、海沿いには温泉旅館やホテルが立ち並んでいます。街なかには外湯や足湯もあり、気軽に温泉を楽しむことができるのです。足湯の中でもオススメは海乃湯。勝浦港の近くにあり、港の海景色を眺めながらゆったりと足を癒すことができます。

<海乃湯の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5
電話番号:0735-52-0555(那智勝浦町役場)
アクセス:JR紀伊勝浦駅より徒歩3分

温暖な港町を散策!足湯でほっこり&生マグロで腹ごしらえ

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海乃湯のすぐそばにある勝浦漁港にぎわい市場は、2018年にオープンした観光施設。マグロが揚がる勝浦港の隣にあり、新鮮な生マグロ料理が味わえる飲食ブースやお土産ブースがあり、多くの観光客でにぎわっています。朝は8時から開店しているので、朝から生マグロを味わいたい人にもおすすめです。イベントブースでは、マグロの解体ショーも実施しています。

<勝浦漁港にぎわい市場の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地7-12
電話番号:0735-29-3500
アクセス:JR紀伊勝浦駅より徒歩3分

巨木が立ち並ぶ森の古道を抜けて聖地・那智山へ!

巨木が立ち並ぶ森の古道を抜けて聖地・那智山へ!

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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熊野信仰の聖地でもあり、世界遺産にも登録されている那智山の参詣道へ到着です。参詣道の入り口にあたる大門坂は、那智山中腹にある熊野那智大社や那智御瀧へと至る石畳の古道です。熊野詣で栄えた当時の面影を残し、道の両側には大きな杉の樹が立ち並んでいます。中には樹齢800年を超える巨木もあり、神秘的な風景が600mにわたり続きます。

巨木が立ち並ぶ森の古道を抜けて聖地・那智山へ!

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長い長い大門坂を登り切ったら、開けた通りに出ます。大門坂を背に右手に10分ほど歩くと、那智御瀧がある飛瀧神社(ひろうじんじゃ)に到着します。

この飛瀧神社のご神体として祀られているのが那智御瀧です。高さ133m、滝つぼの深さは10mにおよぶ滝で、日本三名爆のひとつにも数えられています。もともとはこの場所で熊野の神々をお祀りしていたそうで、その勇壮な姿は神々しい迫力を湛えています。時間帯によっては滝つぼの上に虹がかかることもあります。

<飛瀧神社の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
電話番号:0735-55-0321
アクセス:JR紀伊勝浦駅からバスで25分

巨木が立ち並ぶ森の古道を抜けて聖地・那智山へ!

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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飛瀧神社から徒歩15分ほどの距離にある熊野那智大社。こちらは熊野速玉大社・熊野本宮大社・那智山青岸渡寺とともに熊野三山の一角をなし、創建は約1700年前にさかのぼる由緒正しい神社です。主祭神として祀られているのは熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ=イザナミノミコト)。「ふすみ=結び」として、人の縁を結ぶ「縁結び」のご利益が知られています。

また日本書紀や古事記など神話に登場する八咫烏(やたがらす)の縁起もあり、交通や海上の安全祈願でも多くの参拝者が訪れています。

「よみがえりの聖地」を参拝して身心をリフレッシュ!

「よみがえりの聖地」を参拝して身心をリフレッシュ!

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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豊かな緑と美しい水を湛えた熊野は、古来より浄土として信仰されてきました。山を登り、深い森を抜け、参拝を終えて下界に戻ったときには再び生まれ変わることが出来ると信じられていたのです。

かつてこの信仰を広めるために使われた那智参詣曼荼羅(なちさんけいまんだら)には、下界から大門坂を通り熊野那智大社や那智御瀧を参拝する当時の参拝者の様子が描かれ、熊野信仰の世界観が一枚の絵で表現されています。熊野那智大社の宝物殿(入館料大人300円)で鑑賞できるので、ぜひご覧になってください。

また、境内には「よみがえり」を実感できる場所もあります。境内拝殿横にある樹齢850年を超える大クスを御神木として祀っている樟霊社(しょうれいしゃ)です。巨大な幹が空洞化していて、中を通り抜けることができるようになっているのです。

「よみがえりの聖地」を参拝して身心をリフレッシュ!

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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幹の中には、護摩木(300円)、祈願絵馬(500円)を持って入ります。入口はちょっとかがんで入るぐらいの狭さですが、中は意外に広いです。上を見上げると、外から光が差し込んできます。階段を登って外に出ると視界が一気に開け、美しい山景色が目に飛び込んできます。暗い幹の中から出てきたので一瞬目が慣れませんが、不思議な開放感に浸ることができますよ。

<熊野那智大社の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山1
電話番号:0735-55-0321
アクセス:JR紀伊勝浦駅からバスで25分

「よみがえりの聖地」を参拝して身心をリフレッシュ!

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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熊野那智大社の境内を抜けると、同じく世界遺産に登録されている那智山 青岸渡寺に至ります。西国三十三所第一番札所に定められ、豊臣秀吉ゆかりの寺院としても知られています。本堂の後方には、朱が鮮やかな三重塔と、那智御瀧のコントラストが楽しめる絶景のフォトスポットも。ぜひ立ち寄ってみてください。

<那智山 青岸渡寺の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山8
電話番号:0735-55-0401
アクセス:JR紀伊勝浦駅からバスで25分

「あなたはなぜ熊野に?」ゲストハウスで国際交流

「あなたはなぜ熊野に?」ゲストハウスで国際交流

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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2019年春にオープンしたWhyKumano(ワイクマノ)は、紀伊勝浦駅の目の前にあるゲストハウス&カフェバーです。3階建のビルを改装し、2階はカフェバーと個室、3階はドミトリーの客室になっています。周辺は紀伊勝浦駅前の商店街もあり、買い物や食事にも便利な立地です。

日本全国を旅したオーナーの後呂さんが、地元熊野を盛り上げたいという思いで作ったWhyKumanoですが、宿名には「訪れた人がそれぞれの熊野の魅力を発見して欲しい」という思いが込められています。

「あなたはなぜ熊野に?」ゲストハウスで国際交流

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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2階のカフェバーは宿泊者だけでなく、外来のカフェのみ利用もOK。世界各国から訪れた人たちが思い思いの時間を過ごしています。美味しい紀州の酒を味わいながら、出会ったばかりの旅人たちが楽しく交流することも。旅館やホテルに泊まるのもいいけれど、新たな出会いがあるゲストハウスの旅もおすすめですよ。

<WhyKumano Hostel & Cafe Barの基本情報>
住所:和歌山県 東牟婁郡那智勝浦町築地5-1-3
電話番号:0735-30-0921
アクセス:JR紀伊勝浦駅より徒歩10秒

「あなたはなぜ熊野に?」ゲストハウスで国際交流

写真:ミョウガヤ ノブヒサ

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WhyKumanoのビルの1階は、bodaiというレストランが入っています。名物の生マグロのレアかつのほか、契約農家から仕入れた野菜や新鮮な魚介の料理が味わえると評判のお店です。定食などのメニューもあるので一人旅での利用にも便利。WhyKumano2階のカフェバーに出前もしてくれるので、ぜひ利用してみてください。

<bodaiの基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5-1-3
電話番号:0735-52-0039
アクセス:JR紀伊勝浦駅より徒歩10秒

世界遺産とグルメと温泉を満喫する那智勝浦旅

いかがでしたか?海と山に囲まれた那智勝浦町は、神社仏閣、グルメに温泉と旅の楽しみがギュッと詰まった町です。エリアもギュッとコンパクトなので、車で巡れば1泊2でたっぷり遊べますよ。大阪、京都や名古屋からは車で約3時間30分。少し足を延ばして、開放的な休日を満喫しませんか?

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/02/09−2020/02/10 訪問

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