写真:市川 芽久美
地図を見る南米の国エクアドルは“赤道”という意味。アンデス山脈の北部、カヤンベ山(標高:5790m)は世界で最も高い位置を赤道が通っています。その山麓は太陽の恵みと肥沃な土壌、標高の高さを生かして美しいバラが育つことで有名、昔から農業も盛んです。
今回紹介する「エル・モリノ・サン・フアン・アシエンダ(El Molino San Juan Hacienda)」も、バラ農園を所有しており、現在でも世界各国へ輸出しています。
写真:市川 芽久美
地図を見るエクアドルは世界第3番目のバラの輸出国。世界で最も枝の長い品種が生産されていることでも有名で、このアシエンダのバラ農園を訪れる方は、バラの森に迷い込んだかのような感覚に陥ることでしょう。豊富な太陽の光を浴びて生まれる、大きなバラの鮮やかな色にも驚きます。
写真:市川 芽久美
地図を見るこちらのバラ農園は宿泊施設から10kmほど離れた場所にありますが、宿泊施設近くには様々な種類と色の約4,000本のバラの常設展示もしています。このショールーム、400年以上前に使われていたイエズス会の集落の中の、古い建物の中にあるんです。この集落もこちらのアシエンダの敷地内というから驚きです。
写真:市川 芽久美
地図を見るバラのショールームのある場所は、1600年にイエズス会の司祭の手で作られた集落。こちらもアシエンダの一部で、イエズス会礼拝堂や、司祭が住んでいた場所が、今日までそのままの形で残されているんです。
宿泊者は、この集落と歴史を知る無料ツアーに参加することができますので、ぜひ時間を確認してみてください。
写真:市川 芽久美
地図を見る宿泊客に無料提供されるツアーが、もう1つ。今は、この荘園のレストラン施設となっている昔の小麦製粉工場見学。
1890年、当時この荘園のオーナーの1人であったアキレス・ハリン氏は、起業家でもあり、木製の製粉機をフランスより取り寄せ、製粉工場としても成功させました。当時使用していた機械が公開されており、アシエンダのスタッフが丁寧に説明して案内してくれます。
写真:市川 芽久美
地図を見る製粉業は今はしておりませんが、こちらのアシエンダ、オリジナルの地ビール「クルス・デル・スール(Cruz del Sur)」を生産しており、レストランでも提供しています。
写真:市川 芽久美
地図を見るこちらのアシエンダの敷地内には、馬や牛も飼われており、レストランや朝食で提供される牛乳はこちらの牛のミルクが使われています。特に、朝食に出されるミルクジャムは、このアシエンダで作られる人気メニューの1つ。絶品です。
写真:市川 芽久美
地図を見るカヤンベは小麦粉を使った製品が有名で、素焼きの土鍋で焼かれたシンプルなパンや、サクサク感がたまらない塩ビスケット感覚の焼きパン「ビスコッチョ(Bizcocho)」を、コーヒーや紅茶と一緒に食べるのが、朝食やティータイムの定番。このアシエンダでの朝食も美味しい自家製パンやビスコッチョが味わえます。
夕方には、土鍋での焼きパン体験も開催されますよ。
写真:市川 芽久美
地図を見る酪農の盛んなカヤンベ、エクアドルのアンデス料理を中心に、このレストランでも美味しい料理を提供しています。ぜひ先程の地ビールと一緒にどうぞ・・・。宿泊者でなくても、レストランのみの利用も可能です。ランチやディナーを、昔の小麦工場のレストランで頂いてみてはいかがでしょうか。
写真:市川 芽久美
地図を見る宿泊棟は、牛や馬をテーマにしたアットホームな造りと装飾がユニーク。10部屋ほどある客室は、柵のある牛舎のイメージになっています。
写真:市川 芽久美
地図を見る公共スペースも充実しており、2階建の2階部分は、書斎やプレイルームが昔の趣そのままに残されており、1階には暖炉のある大きなリビングルーム。外に出れば、牛や馬が放牧されており、なんとも長閑で落ち着くアシエンダ・ホテルです。
写真:市川 芽久美
地図を見る夕方になると外で焚き火が組まれ、夜空を眺めながら暖かいカネラッソ(温めた柑橘系ジュースにシナモンなどを加えたドリンク)を頂くと、心も体も温まります。
写真:市川 芽久美
地図を見る時間があれば、ぜひ楽しんでいただきたいのが、乗馬でのアシエンダ散策や、牛の搾乳体験とチーズ造り。地元カヤンベに古くから住むこちらのアシエンダのスタッフが、温かく案内してくれます。
写真:市川 芽久美
地図を見る敷地が広いので、乗馬をしながらこのアシエンダを巡るのもおすすめです。
住所:Panamericana Norte E35, Cayambe, Ecuador
電話番号:+593-0-22140-154
アクセス:パンアメリカンハイウェイをオタバロ(Otavalo)に向かって北へ進みます。カヤンベ市街から北へ6km、サンタ・カラ・ビレッジ(Santa Clara village)の向かい
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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