相間川温泉ふれあい館は、市民農園の「クラインガルデン」のクラブハウスでしたが、その後、成分の多い温泉が出たことで、温泉中心の宿泊施設と変わりました。建物は、高い天井が特徴のレストランと休息処がある本館と、内湯や露天風呂がある浴室棟、入浴後にゆっくりとくつろげる、和室の宿泊棟があり、宿泊利用と日帰り温泉が利用できます。
隣接する市民農園には、バーベキュー広場やログハウスがあり、バーベキューやキャンプともに温泉が楽しめます。また、貸農園の契約者には、温泉入浴のフリーパスが発行されるので、農業レジャーと温泉の両方が楽しめます。
館内のレストランは、明るく開放感があります。お勧めは1日20食限定の季節の釜飯定食。炊き立ての釜飯が味わえます。
クラインガルデンとはドイツ語で「小さな庭」という意味、ヨーロッパでは、都市に住む人々が利用する近くの市民農園を示します。そのため、ログハウスもフィンランドの丸太を使った本格派です。
相間川温泉は、水素イオンがPH6.7、陽イオンのナトリウムやカルシウム、鉄分、陰イオンの塩素イオン成分が多い「ナトリウム・カルシウムー塩化物強塩温泉(中性高張性高温泉)」。泉温が64.3度と高温のため、貯湯槽で温度調整後の源泉をかけ流しています。温泉1キログラムを、煮詰めた後に残る、固形物の温泉成分の量は25グラム/キログラムと高濃度の薬湯。
温泉は、人の細胞液に対して成分の濃度によって低張性、等張性、高張性に分かれます。人の細胞液より濃い高張性の温泉は、温泉成分が体に浸透しやすいため、温泉効果が高いと言われています。相間川温泉は、太古の海水が濃縮された化石海水型の温泉のため、わずかに油臭があります。
高張性の温泉は「湯あたり」に注意。館内には注意書きがあります。「カップラーメン、お湯を注いで3分!相間川の温泉入っても7分!これ以上はのびるだけ」。
ふれあい館の温泉は日帰り利用もできます。温泉の良さを知っている地元の利用者が後を絶ちません。
宿泊は本館とログハウスがあります。本館宿泊は全室10室、洗浄機能付トイレと温水洗面台付の10畳の和室。冬季は冷え込むため、エアコンとコタツが設置されています。宿泊プランは夕食の内容による3つのコース。毎年2〜3月には、期間限定の「感謝得々プラン」フェアが実施されるのでお勧めです。
ログハウスでの宿泊は、チェックイン日の日帰り温泉が利用できる1泊のプランや、2〜6泊のプチ湯治プランがあります。2名で1棟借りや、1名1棟借りなどの特別プランがあり、自宅気分、アウトドア感覚の楽しい湯治ができます。
宿泊棟と浴場棟の間は段差があるのでリフトが設置されています。倉渕町は、夜間は冷え込むため、廊下もストーブやエアコンで温められています。
ログハウスは2段ベット、バス、トイレ、キッチンがあり、冷蔵庫、電子レンジに、炊飯器やフライパン、なべが完備されています。調理器具、食器類の持込みで快適な湯治ができます。
倉渕町は、左右山々に挟まれ、中央に烏川の清流が流れ両岸の段丘に耕地や里村が点在する山間地帯。寒暖差が激しい山地特有の気候は美味しいお米ができます。倉渕町のお米は、刈り取った稲を「はんで」と呼ばれる稲掛で、天日干しにする昔ながらの方法で作られた、群馬のブランド米「はんでえ米」。
「感謝得々プラン」の夕食は、栗やキノコ、山菜などの季節の釜飯と、たっぷりのキノコと野菜の紙すき鍋。席に着くとそれぞれの固形燃料に、火がつけられるので出来たてが味わえます。紙すき鍋の中身は、肉団子に、シイタケやシメジなどのキノコと、玉ねぎや、ニンジン、水菜などの野菜がたっぷりお鍋。(料理は季節によって変わります。四季折々の倉渕町の旬をぜひ味わってください)
釜飯は、炊きあがるまで約20分。おこげが欲しければ、もう少し蒸らします。出汁が染みた「はんでえ米」の美味しさを味わってください。
朝食は、オムレツに、ハムサラダ、冷奴、納豆などの和定食。白米で炊かれた「はんでえ米」は、艶があり口いっぱいに甘みが広がります。
倉渕町は、満天の星空が年間を通じて見られる星空スポット。2003年(平成15年)には、低緯度オーロラが観測されています。高崎市内の天文ドームが東日本大震災で破損し、長い間使用されなかった望遠鏡を移設して、2019年(平成31年)「くらぶちこども天文台」がオープンしました。
三鷹光器製の30センチ反射式望遠鏡の他、80〜200ミリの移動式天体望遠鏡がある本格的な施設です。
<基本情報>
住所:群馬県高崎市倉渕町水沼2930番地
電話番号:027-386-6837
アクセス:
道の駅くらぶち小栗の里より車で約5分
相間川温泉ふれあい館より約8分
営業時間:15:00〜21:30(月・火曜日休館。ただし祝日の場合は開館)
1400年の歴史があり、開運・願望実現のパワースポット榛名神社は、ふれあい館より車で20分ほど。榛名山の外輪山、榛名富士の山腹に建つ神社の主祭神は、火の神・火産霊神(ほむすびのかみ)と、土の神・埴山姫神(はにやまひめのかみ)。本殿裏の御姿岩は、伝承の巨人ダイダラボッチを思わせます。
榛名川沿いの参道には、榛名山の溶岩流や火砕岩が創り出した、鞍掛岩や夕日岳、朝日岳等、巨岩や奇岩があり、大地と炎のパワーが感じられます。
<基本情報>
住所:群馬県高崎市榛名山町849番地
電話番号:027-374-9050
アクセス:
JR高崎駅西口から群馬バス本郷経由榛名湖行きに乗車、乗車榛名神社前下車後、徒歩約15分
相間川温泉ふれあい館より車で約20分
参拝時間:夏期7:00〜18:00、冬期7:00〜17:00
倉渕町は、五街道の1つ中山道の脇街道で、上州高崎宿と信州上田宿を結ぶ、上州街道3つ目の宿場町でした。街道の街であった倉渕町は、村の守り神、厄災侵入防止、子孫繁栄の神として信仰されていた「道祖神」が町内の道端を守っている「道祖神の里」です。相間川温泉ふれあい館は、太古の海水が凝縮された濃〜い温泉と、宿場町の面影や満天の星空などの豊かな自然が楽しめます。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/7更新)
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