南伊・プーリア州でパンの街「アルタムーラ」を訪れるグルメ旅

南伊・プーリア州でパンの街「アルタムーラ」を訪れるグルメ旅

更新日:2020/04/05 15:31

ケイコ ソリーノのプロフィール写真 ケイコ ソリーノ プーリア旅コーディネーター、チーズ&料理教室主宰
イタリアのかかと、プーリア州にあるグルメな街をご存知ですか?周りを小麦畑に囲まれた高台に位置する「アルタムーラ」です。

名物のひとつが、黄金色のパン!州内では“美味しいパンの街”として知られ、街にはパン屋が並ぶパン天国。ほかにも修道院由来の食後酒やオッパイの形をしたお菓子など、食いしん坊にはもってこい!のヨダレ覚悟のグルメパラダイス。

名物の巨大パンと一緒に街の歴史や見どころもご紹介します。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)

フェデリーコ2世にゆかりのある街

イタリア半島のかかと、プーリア州中部のアルタムーラは州都バーリから40km。お隣りバジリカータ州との州境に位置するため、世界遺産の街マテーラからも気軽に立ち寄れます。

名前の由来は、旧市街が防御のための高い壁(伊語でアルタムーラ)に囲まれているから。今でも旧市街の入口では、中世の姿を残す「バーリ門」を見ることができます。

フェデリーコ2世にゆかりのある街

写真:ケイコ ソリーノ

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街の起源は、ネアンデルタール人の骨が発見されるほど古代にさかのぼり、最も繁栄したのは13世紀、フェデリーコ2世の時代です。彼はドイツ国王とシチリア王女の間に生まれ、ローマ皇帝、シチリア王、エルサレム王にもなった偉大な人物。

国王だった彼はアルタムーラを直轄地にして、街の中心に王族のための教会を建てました。それが、今も残る大聖堂。毎年5月には”フェデリクス”というフェデリーコ2世の時代を偲ぶ祭りが開催されます。

フェデリーコ2世にゆかりのある街

写真:ケイコ ソリーノ

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アルタムーラは州内でも有数の大きな街ですが、見どころが集まる旧市街は驚くほど小さくて可愛い宝箱のよう。

昔から小麦産業で栄えた土地ゆえ、街には昔ながらのパン屋がたくさんありますが、旧市街で見かけることができるのはほんのわずか。ほとんどは新市街に集中しています。

フェデリーコ2世にゆかりのある街

写真:ケイコ ソリーノ

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イタリア初!D.O.P取得のご当地パン

太陽が眩しいプーリア州は昔から降水量が少ない土地。よって、名産品は水をほとんど必要としないオリーブやトマトなど。パスタやパンの原料となる硬質小麦もそのひとつです。

アルタムーラは高台に位置するため、農業のほかに牧畜が盛んな街。昔から羊飼いが仕事で家を離れるときに、食料として両手で抱えるほど大きなパンを持っていく習慣がありました。これこそが、今、食いしん坊を引き寄せる「アルタムーラのパン」の起源です。

イタリア初!D.O.P取得のご当地パン

写真:ケイコ ソリーノ

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アルタムーラのパンは、2003年にイタリアで初めてEU(欧州連合)から特産品を保護する認証マークのうち、D.O.P(原産地名称保護)という最高位を与えられたご当地パン。

材料は、硬質小麦、天然酵母、水、塩。使う小麦の産地や種類には規定があります。パンの表面は硬くこんがりとした焼き色、中はふんわりと香り高く黄金色の生地が食欲を誘います。

形は「鞍」(伊語でアッカバラート)と「牧師の帽子」(伊語でア・カッペロ・ディ・プレテ)の2種類。前者は高さがあり、分厚いくちびるのような形。後者は割れ目がなく平たい丸型で運搬しやすいため、国内の大都市でも売られています。

イタリア初!D.O.P取得のご当地パン

提供元:アルタムーラのパン生産者協会

http://www.panealtamuradop.it/地図を見る

大きな釜でじっくりと1時間以上焼かれるパンは、中世から受け継がれる街の誇り。大きさは500グラムから大きいもので5キロ程度。1キロのパンの賞味期限は1週間が目安です。

旧市街でオススメのパン屋が1423年創業の「フォルノ・アンティーコ・サンタキアラ」。世界中のガイドブックに掲載される人気&実力店です!

<フォルノ・アンティーコ・サンタキアラの基本情報>
住所:Via Luca Martucci 10,70022 Altamura
電話番号:+39-329-152-4177
アクセス:アルタムーラ大聖堂から徒歩4分

イタリア初!D.O.P取得のご当地パン

写真:ケイコ ソリーノ

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巨大パンだけじゃない!アルタムーラグルメ

小麦の産地アルタムーラでは、具だくさんのフォカッチャもぜひ味わって!

フォカッチャはピザの原型ともいわれる、具をのせて焼いた丸型の平たいパン。トマトとオリーブのシンプルな組合せやタマネギとジャガイモがのったガッツリ系まで、パン屋ごとに自慢のフォカッチャが店先に並びます。

巨大パンだけじゃない!アルタムーラグルメ

写真:ケイコ ソリーノ

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次は、この街で生まれた食後酒「パードレ・ペッペ」。材料は、若いクルミ、薬草、香辛料。もとは修道僧が冬の寒さから体を守るために考えたもので、その後、ストゥリッコリ一族が修道院から製造を請け負い、瞬く間に街の人に広まりました。

今では、州を代表する有名な食後酒。お酒が好きな人はカフェやレストランでぜひ味見を。

巨大パンだけじゃない!アルタムーラグルメ

提供元:Padre Peppe

https://www.padrepeppe.it/地図を見る

そして、アルタムーラ銘菓が「修道女のオッパイ」(伊語でテッテ・デッレ・モナケ)。スキャンダラスな名前に一瞬驚きますが、先端がツンッと尖った手のひらサイズの丸いスポンジケーキ。表面は粉砂糖で飾られ、中にはカスタードクリームと生クリーム。想像より上品な甘さについおかわりしちゃうのでご注意を!

散策の途中に食べるなら、大聖堂となりの「カフェ・ロンキ」で。

<カフェ・ロンキの基本情報>
住所:Corso Federico II di Svevia 87,70022 Altamura
電話番号:+39-080-311-7001
アクセス:アルタムーラ大聖堂となり

巨大パンだけじゃない!アルタムーラグルメ

提供元:comune di Altamura

http://www.comune.altamura.ba.it/地図を見る

アルタムーラでお土産を探すなら

パスタ天国イタリアに来たら、お土産にご当地パスタはいかがですか?

アルタムーラ発祥のパスタが「カプンティ」。指4本を使って引っ掻いて作るショートパスタです。パスタにできた溝にトマトソースがたっぷり入り込み、食べるときには思わず笑顔がこぼれるはず。

アルタムーラでお土産を探すなら

写真:ケイコ ソリーノ

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イタリアといえば、ワインも有名ですね。この街のワインは、プリミティーヴォ種のブドウで作る赤ワイン。アルコール度数が高く、どっしりとした飲みごたえ。牧畜が盛んな街だけに肉料理が多いため、肉の旨みに負けない強さをもつワインです。

旧市街にはワインの試飲ができる食材店がいくつかあります。見かけたら、お土産探しに活用してください。

アルタムーラでお土産を探すなら

写真:ケイコ ソリーノ

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さらに、街の英雄フェデリーコ2世にちなんだグッズも見逃せません。王様の人生を描いたカラフルな絵本、王様とコーラス隊の置き物など、見ているだけでキュン!となる可愛い王様が街に溢れています。

陶器製の王様グッズ(写真)を探すなら、大聖堂近くの「クラウディア・カルルッチ」へ。

<クラウディア・カルルッチの基本情報>
住所:Via Gia’ Corte D’Appello 18,70022 Altamura
電話番号:+39-080-403-0139
アクセス:アルタムーラ大聖堂から徒歩2分

アルタムーラでお土産を探すなら

写真:ケイコ ソリーノ

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見どころは旧市街に鎮座する大聖堂

アルタムーラの見どころは、なんといっても街の顔である大聖堂。1232年にフェデリーコ2世によって建造。プーリア州内に4つある王族教会のひとつです。

教会の大部分は1316年の地震で崩れ落ち、14世紀アンジュー家の時代に再建されました。正面ファザードは2つの鐘楼にはさまれ、バラ窓は優美なイスラム寺院風です。

見どころは旧市街に鎮座する大聖堂

写真:ケイコ ソリーノ

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幾重にも重ねた扉まわりの彫刻は15世紀の作品で、キリストの生涯の22のエピソードが描かれています。注目すべきは、扉の真上の“最後の晩餐”。皿にのった料理のリアルさに思わずため息がでます。

内部はプーリアの教会によく見られる三廊式で、色大理石をふんだんに使った華麗な装飾。入口をはいってすぐ左の礼拝堂にある色石のプレゼーペ(1587年製)は必見ですよ。

<大聖堂の基本情報>
住所:Corso Federico II Di Svevia Piazza Duomo,70022 Altamura
電話番号:+39-080-311-7032
アクセス:旧市街の入口「バーリ門」から徒歩5分

見どころは旧市街に鎮座する大聖堂

写真:ケイコ ソリーノ

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グルメ旅の途中に、独特の街並みも写真に残しましょう。

アルタムーラの街並みの特徴は、袋小路が多いこと。フェデリーコ2世が大聖堂を建設した時代、ギリシャ、イスラム、アラブなどから外国人が様々な技術とともに移住。

民族ごとにエリアを分けて住み着き、防御のため家屋をコの字に並べて専用の広場を形成しました。旧市街にはこの袋小路を意味する“クラウストロ”が今でも数多く残っています。

見どころは旧市街に鎮座する大聖堂

写真:ケイコ ソリーノ

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アルタムーラへの行き方(アクセス)

アルタムーラへは、私鉄アップロ・ルカーネ線が便利です。

バーリ中央駅からは、所要時間約1時間15分、料金は3.2ユーロ。
マテーラ中央駅からは、所要時間約30分、料金は1.8ユーロ。どちらも乗り換えなし。
ただし、日曜日は電車が運休になるためバスが代替運転しています。

アルタムーラ駅から旧市街へは徒歩15分、バーリ門が見えたら到着です。

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/02/22 訪問

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