ハンガリーに愛された美女!皇妃エリザベートゆかりのブダペスト

ハンガリーに愛された美女!皇妃エリザベートゆかりのブダペスト

更新日:2020/04/09 10:52

19世紀のオーストリア皇后エリザベート(愛称シシィ)は、ハンガリー皇妃も兼ねており、非常に美しいことで有名でした。現在まで残る肖像画や写真でもその美しさがわかります。ハンガリーびいきで、たびたびブダペストを訪れており、戴冠式を行った教会や、通ったカフェ、お気に入りの離宮や、オペラ座などは多くの人が訪れる観光名所でもあります。ブダペストとその周辺のシシィゆかりの観光名所をご紹介します。

オーストリア皇后でハンガリー皇妃、美貌で有名なエリザベート

オーストリア皇后でハンガリー皇妃、美貌で有名なエリザベート
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ハンガリー・ブダペストでは、観光中に結構な頻度で、チョコレートや紅茶などのお土産物や、肖像画、彫像などで、髪の長い美しい女性を見ることができます。この女性は、「バイエルンの薔薇」とも称され、美貌で知られたエリザベート(ハンガリー名・エルジェーベト、愛称シシィ)です。

夫であるオーストリアの皇帝フランツ=ヨーゼフはハンガリーの王も兼ねていたため、妻であるシシィも、オーストリア皇后であり、ハンガリー皇妃でもあります。

オーストリア皇后でハンガリー皇妃、美貌で有名なエリザベート
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シシィは夫と一緒でなくとも、しばしばハンガリーに滞在するほどのハンガリーびいきで、ハンガリー語も堪能、侍女もハンガリー人でした。当然、ハンガリーでは、そんなシシィの人気は高く、彼女の名前を冠した広場や公園などもあちこちにあります。

ブダペストにはシシィゆかりの場所がいくつも残り、観光名所となっています。

戴冠式を行ったマーチャーシュ教会には胸像が

戴冠式を行ったマーチャーシュ教会には胸像が
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ブダペストは、ドナウ川をはさんで西岸をブダ、国会議事堂などがある東岸をペストといいますが、そのブダ側の丘の上に王宮があります。広い敷地内には、定番観光スポットである、景色が素晴らしい漁夫の砦や、ハンガリーの画家の絵画を多く所蔵するハンガリー国立美術館、地下にある迷宮などが点在します。王宮の敷地内にあるマーチャーシュ教会(正式名称・聖母マリア聖堂)は14世紀後半のゴシック建築の教会です。

戴冠式を行ったマーチャーシュ教会には胸像が
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ブダペストは一時期、オスマントルコに占領されており、マーチャーシュ教会はモスクとして使用されていたことも。ハンガリーの歴代国王の戴冠式が行われてきた格式高い教会は、戴冠式の行われる場所にふさわしく荘厳な雰囲気で、壁面の装飾も細かく、とても豪華。ステンドグラスや主祭壇、王冠のレプリカなどを見ることができます。

戴冠式を行ったマーチャーシュ教会には胸像が
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1867年には戴冠式が行われ、シシィの夫、オーストリア皇帝でもあるフランツ=ヨーゼフがハンガリー国王になり、皇后であるシシィもハンガリー皇妃となりました。音楽家であるフランツ・リストが娘にあてた手紙の中で、このときのシシィの美しさを書き残しています。教会には、リストの手紙の中でその美しさを称賛された、戴冠式に臨むシシィの胸像が置かれています。

<マーチャーシュ教会の基本情報>
住所:Szentharomsag ter 2, 1014 Budapest
電話番号:+36-1-489-0716
アクセス:ケーブルカー終点下車、徒歩10分

国立歌劇場には専用席も「シシィロージェ」

国立歌劇場には専用席も「シシィロージェ」

提供元:駐日ハンガリー観光大使館観光室

http://www.hungarytabi.jp/

オペラ駅が最寄駅の国立歌劇場はネオルネッサンス建築の建物で、豪華な歌劇場内部は、オペラを見に行く以外にも、見学ツアーで見ることができます。ツアーは毎日催行され、ホールのほかに、国王専用階段や、観劇の合間にくつろぐVIP専用待合室などをまわります。オプションでオペラ歌手によるミニコンサートなども。

シシィはハンガリーを訪れた際には、オペラ座にもお忍びで通っていました。舞台左手の貴賓席は、シシィ専用の「シシィロージェ」といいます。この席は舞台を見にくい席ですが、客席はよく見え、客席からも貴賓席を見ることができます。オペラを鑑賞する美しいシシィを客席から見てもらうという意味合いも。

国立歌劇場には専用席も「シシィロージェ」
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2020年現在、改修中で、サロンや主階段等は見られますが、ホール内部は見学することができません。改修でホールを見られない代わりに、普段は有料の、プロの歌手によるミニオペラを無料で楽しめます。

<国立歌劇場の基本情報>
住所:Andrassy ut 22,1061 Budapest
電話番号:+36-1-814-7100
アクセス:オペラ駅下車、徒歩1分

皇妃御用達!ジェルボーでスイーツを

皇妃御用達!ジェルボーでスイーツを
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地下鉄1号線ヴェレシュマルティテール駅を出るとすぐ目の前に、シシィが通った1858年創業の高級カフェ、「ジェルボー」があります。ダイエットに熱心だったシシィですが、スイーツを好み、娘とともにしばしばジェルボーを訪れました。

皇妃が通うだけあって、店内は重厚で豪華なクラシックな内装です。様々なスイーツがショーケースに並んでいますが、ここでは食事をすることもできます。

皇妃御用達!ジェルボーでスイーツを

提供元:wikimedia commons(Savannah Grandfather)

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dobos_cake…

シシィのお気に入り、スポンジとチョコレートクリームを何層にも重ねたハンガリーのケーキ、ドボシュトルタをここで食べられます。ケーキはテイクアウトもでき、その場合は半額になります。

<ジェルボーの基本情報>
住所: Vorosmarty ter 7-8 1051 Budapest
電話番号:+36-1-429-9000
アクセス:ヴェレシュマルティテール駅下車すぐ

ブダペスト郊外・グドゥルー宮殿はお気に入りの夏離宮!

ブダペスト郊外・グドゥルー宮殿はお気に入りの夏離宮!
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ブダペスト地下鉄M2号線のウルシュ・ヴェゼール・テール駅からHEV(郊外電車)で50分ほどの郊外に、シシィお気に入りのグドゥルー宮殿があります。ツアーでも行けますが、個人でも電車で行くことができます。グドゥルー・サバッチャーグ・テール駅で降り、徒歩5分ほどです。

このこじんまりとした宮殿は、戴冠式の際にハンガリー政府から贈られたものです。現在は街中にあるグドゥルー宮殿ですが、シシィの生きていた頃は、宮殿の周囲に1万ヘクタール(東京ドーム2128個分)もの広大な森が広がり、格好の狩猟場でもありました。

ブダペスト郊外・グドゥルー宮殿はお気に入りの夏離宮!

提供元:駐日ハンガリー観光大使館観光室

http://www.hungarytabi.jp/

シシィの育ったポッセンフォーフェン城に似ていることもあり、しばしば訪れ、離宮として使われていました。三女のマリー=ヴァレリーはこの宮殿で生まれています。宮殿がハプスブルク家の手を離れた後、ソ連軍が使用していた事があり、荒廃していた時期もありました。現在は修復され、シシィ没後100年の1998年から公開されています。

小さいながらも豪華で、2階は当時と同じように修復されています。当時の家具も置かれており、紫色で統一されたシシィの部屋や、フランツ=ヨーゼフの執務室や礼拝堂、豪華なホールなど、なかなか見ごたえがありますが、撮影禁止になっています。

<グドゥルー宮殿の基本情報>
住所:Grassalkovich Kastely, Godollo 5852 2100
電話番号:+36-28-410-124
アクセス:ウルシュ・ヴェゼール・テール駅からHEV(郊外電車)で50分。グドゥルー・サバッチャーグ・テール駅で下車、徒歩5分

ハンガリーに愛された美女

シシィはオーストリアでの堅苦しい宮廷生活を嫌い、ハンガリーを愛し、しばしば訪れていました。ハンガリー国民の方でもそんなシシィに好感を持っていたのは、橋や公園などに彼女の名前を付けたことからもわかります。

ブダペストとその近郊のゆかりの場所は今でも観光名所となっていることから、その存在感をしのぶことができます。ブダペストを訪れた際には、ハンガリーで一番の美女の足跡をたどってみませんか?

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/29 訪問

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