久米島本島に「もう一つのハテの浜」?新奥武橋に現れる神秘の絶景

久米島本島に「もう一つのハテの浜」?新奥武橋に現れる神秘の絶景

更新日:2020/07/17 12:07

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
久米島の東海上に位置する「ハテの島」。周囲をターコイズブルーの海に囲まれ、砂浜だけ存在するこの場所は、“東洋一の美しさ”と評され、多くの旅人の憧れの場所になっています。しかし実は久米島本島にも、ハテの浜を彷彿とさせる隠れスポットがあるのはご存知でしょうか?その名も久米島から奥武橋へ続く海中道路「新奥武橋」。干潮時には綺麗な白砂のビーチが浮かび上がり、海が信じられないほど鮮やかな青色に輝きます。

久米島の顔「ハテの浜」白と水色が織りなす絶景

久米島の顔「ハテの浜」白と水色が織りなす絶景

写真:土庄 雄平

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沖縄本島から飛行機で約30分の場所に位置する「久米島」。今でこそ沖縄の主要な離島旅行先の一つとして知られていますが、かつては旅行者の層が限定的で、ややマイナーな離島でした。このように「久米島」が一躍脚光を浴びることになった背景には、島の東の海上に位置する「ハテの浜」の存在が挙げられます。

海の中に突如約7kmにわたって白砂のビーチが続き、周囲のターコイズブルーの海とコラボレーションする風景は、思わず息を呑む絶景。近年は、その筆舌に尽くしがたい美しさから「東洋一美しい」や「天国のような場所」とまで評されるようになりました。

久米島の顔「ハテの浜」白と水色が織りなす絶景

写真:土庄 雄平

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夏季は上陸するだけでなく、シュノーケリングなど各種アクティビティを通じて、ハテの浜周囲のサンゴ礁を鑑賞できるほか、熱帯魚やウミガメと出会えることも!現在は、幾つもの渡船会社でツアーが催されるようになり、ハテの浜観光は久米島旅行の代名詞としてすっかりと定着しています。

久米島本島にも!?「新奥武橋」に現れる"もう一つのハテの浜"

久米島本島にも!?「新奥武橋」に現れる"もう一つのハテの浜"

写真:土庄 雄平

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前述したように久米島が誇る王道名所の「ハテの浜」ですが、実は久米島にはもう一つハテの浜を彷彿とさせる場所が存在するのはご存知でしょうか?それは久米島東部に浮かぶ奥武島へと渡る海中道路「新奥武橋」です。

久米島本島にも!?「新奥武橋」に現れる"もう一つのハテの浜"

写真:土庄 雄平

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普段は何の変哲もない道路なのですが、干潮時になるとその景観は大きく変化!なんと、海の中から白い砂浜が現れ、その周囲にはグラデーションがかったエメラルドブルーの海が広がるのです。その佇まいはまさにリトル「ハテの浜」!

久米島本島にも!?「新奥武橋」に現れる"もう一つのハテの浜"

写真:土庄 雄平

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実は、久米島の地形の大きな特徴は、周囲の海がかなり広域で遠浅ということ。特に久米島と奥武島の間は一段と浅く、干潮時には砂州が顔を出すか出さないか?絶妙な水深となっているため、まるで海の中からビーチが現れるように見えるのです。まさに久米島の自然が作り上げた地形美と言えるでしょう!

引き込まれる海の色!「もう一つのハテの浜」を歩いてみよう

引き込まれる海の色!「もう一つのハテの浜」を歩いてみよう

写真:土庄 雄平

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そんな「新奥武橋」に現れる"もう一つのハテの浜"。干潮時には、橋を渡りきった後、奥武島にある船着場から簡単に下りることができるので、遠目から見るだけでなく、砂浜を歩いてみるのがオススメです。

引き込まれる海の色!「もう一つのハテの浜」を歩いてみよう

写真:土庄 雄平

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緩やかに湾曲したビーチには、観光客も他におらず、まさに自分だけのプライベート空間。そして周囲の海の色は、見る角度によって少しずつ色が変わり、目の前には青と青の境界線!思わず引き込まれてしまうほどの鮮やかさを誇ります。

引き込まれる海の色!「もう一つのハテの浜」を歩いてみよう

写真:土庄 雄平

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本島から歩いて行ける距離でありながら、球美の島(琉球で一番美しい島)と呼ばれる「久米島」ならではの、ただひたすらに美しい景色へ浸ることのできるこの場所。名前も付いていない知られざるビーチなのですが、初めて歩くときは感動すること間違いなし!

なお、水が引いた後は、ズボズボとハマってしまうため、あまり水際を歩かないように注意しましょう!予めビーチサンダルを用意しておくと良いかもしれませんね。

夕暮れも感動的!青からピンクへのグラデーションが美しすぎる

夕暮れも感動的!青からピンクへのグラデーションが美しすぎる

写真:土庄 雄平

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「新奥武橋」にできる"もう一つのハテの浜"ですが、青色の鮮やかさが際立つ日中の以外に、お勧めしたいシチュエーションが「夕暮れ」の時間帯です。なぜなら、久米島の西側に沈んでいく夕日が、海をオレンジ色に照らし出す感動的な景色に出会えるから。

夕暮れも感動的!青からピンクへのグラデーションが美しすぎる

写真:土庄 雄平

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しかも日が当たる場所はオレンジ、あまり当たらない場所はエメラルドブルーというドラスティックな色彩変化がポイントです。立地や周囲の海、そして日の沈む方向などが組み合わさり、まさにこの場所でしか見られない絶景を作り出してくれます。

夕暮れも感動的!青からピンクへのグラデーションが美しすぎる

写真:土庄 雄平

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また日がだいぶ沈んで来たら、浜と水の境界線に仄かなピンクのラインが浮かび上がります。美しい青→オレンジ→ピンク(赤)と時間を追うごとのグラデーションにうっとり。真っ暗になる最後の最後まで、心洗われる美しい風景に癒されて下さいね!

何気ない風景が絶景!球美の島「久米島」のポテンシャル

何気ない風景が絶景!球美の島「久米島」のポテンシャル

写真:土庄 雄平

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周囲45kmほどを誇る沖縄の離島「久米島」。石垣島や宮古島といった島々に比べて、リゾート地としてのイメージは定着しておらず「いったいどんな島なのだろう?」と思う方もいらっしゃることでしょう。そんな方へ一言だけ!

「久米島は、今回紹介した無名のビーチのように、知られざる美しい風景が随所で垣間見られる球美の島です。」

ぜひ一度自分の心の琴線に触れる風景を探して、久米島を旅してみてはいかがでしょうか?

新奥武橋/もう一つのハテの浜の基本情報

住所:沖縄県島尻郡久米島町字奥武
アクセス:イーフエリアから車で5分、徒歩20分、久米島空港から車で40分

取材協力:久米島町観光協会

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/02/28−2020/03/01 訪問

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