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写真:鷹野 圭
地図を見る御岳山は東京都青梅市にある標高929メートルの山。高尾山よりもはるかに高いとはいえ、傾斜は決してキツくなく、大人から子供まで気軽に山歩きを楽しめるスポットです。都心からのアクセスも悪くないので、早朝から足を運べば日帰りで十分にハイキングコースを1周できます。
春はヤマザクラが美しく、山肌の所々を淡いピンク色で彩っています。
写真:鷹野 圭
地図を見る御岳山の山道は、舗装もされていない非常に自然豊かな雰囲気。東京都内ではありますがもちろんビルなど見えず、まるで信州の山奥を歩いているかのようです。淡い春の新緑は、1年中葉を落とさない濃い緑の新緑樹と合わさると美しいコントラストを描き、花のない場所でも自然美を体感できることでしょう。
また、こうした山道には春ならではのさまざまな山野草が開花します。詳しくは後述しますが、結構な数が生えているもののサイズはあまり大きくないので、見逃さないように斜面をチェックしながら歩きましょう。注意していれば、すぐに見つかるはずです。
写真:鷹野 圭
地図を見る野の草花あふれる山道も美しいですが、山間部の渓流もまた目を惹きます。御岳山の山道では、大小たくさんの岩の間を縫うように清らかな小川が流れ、絶えず涼しげな音を立てています。源流に近い上流域だけに水深は浅いですが、濁りのない川の中には時折魚の姿が見えます。春にはヤマメの幼魚などが見られることも!
写真:鷹野 圭
地図を見るカタクリといえば、毎年サクラの開花期よりも前に山肌などに群落を作り、そして春も中盤に差し掛かると忽然と株ごと姿を消してしまう花。その儚さゆえかスプリングエフェメラル(春の妖精)とも呼ばれています。都心ではめっきり数が減ってしまい、野生の姿を見かける機会も限られますが、実はこの御岳山は東京でも有数のカタクリの自生地。夏にレンゲショウマが咲く山頂付近を始め、あちらこちらで落ち葉の隙間から顔を出し、可憐な花を咲かせます。
標高が高く平地より気温が低いため、4月中旬くらいまでは花を見られることでしょう。(気温により前後する可能性があります)
写真:鷹野 圭
地図を見る毎年カタクリが咲く御岳山ですが、決してお花畑さながらの大群落をつくるわけではありません。山道でも、土の露出した斜面などからちらほらと顔を出しているに過ぎず、意識していなければうっかり見落としてしまうことも多いでしょう。
逆に考えるならば、多くの山野草に共通する「探す楽しさ」「見つける喜び」もあるということ。まばらに生えるからこそ、探していて見つけたときの感動もひとしおです。
写真:鷹野 圭
地図を見る早春を代表する花といえば、やはりスミレが一番ポピュラーです。写真はタチツボスミレの群落。ここまで群生する姿はともかくとして、都心部でも決して珍しい花ではありません。御岳山では、平地でサクラが満開期を迎えるよりも大分遅れて最盛期を迎え、山肌を淡い紫色が彩ります。
タチツボスミレ以外にも、様々な種類のスミレ属が開花します。種類が多く最初は見分けが難しいので、識別したい時には写真に撮って後で調べるか、ポケットサイズの図鑑などを持ち歩くようにしましょう。
写真:鷹野 圭
地図を見るまるで理科室にある試験管ブラシのような小さな花。これはヒトリシズカといい、春の山岳域や里山では割とよく見かける花です。「一人静か」という名前に反して群落を作ることも多いため、小型ながらも見つけやすいかもしれません。
地味な花ですがちゃんと蜜があるため、チョウやビロードツリアブなどの小さな昆虫が食事に訪れることもあります。
写真:鷹野 圭
地図を見るこちらはアズマイチゲ。ほぼ同時期に開花する花ですが、株数はやや少なめです。山道で見つけられたらラッキーなので、必ず写真に収めておきましょう。人工的に植栽されていることもあり、御岳神社周辺の飲食店などでは玄関先で姿を見かけることもあります。
写真:鷹野 圭
地図を見る御岳山の山道を歩いていると、頻繁に上のような植物に遭遇します。特に沢沿いでよく見られることでしょう。カタクリなどと比べると株が大きくてよく目立つので、見つけること自体は難しくないはず。これはハシリドコロといい、茶色い釣鐘型のかわいらしい花が咲きますが、実はかなり強い毒をもつ有毒植物。死亡例もありますので、決して食べたりしないでください。
花は茶色い釣鐘状でなかなかユニーク。カタクリなどと比べると株のサイズに比して花が小さいため、怖がらずに近づいて覗き込んでみましょう。もちろん触った後は、大事をとって手を洗うようにしてくださいね。
なお、都心で見かけることは稀な植物です。
写真:鷹野 圭
地図を見る標高1000メートル近くにおよぶ御岳山は、風景もまた魅力です。ケーブルカーを降車してすぐの広場が展望台になっており、山々が連なる圧巻の景色が楽しめることでしょう。さらに遥か遠方には、天気さえよければ新宿の高層ビル群や東京スカイツリーが見えることも!
写真:鷹野 圭
地図を見る登山の名所として知られる御岳山ですが、上記の通り御岳神社の周辺を始めとして、飲食店やお土産物屋などが集中し、ちょっとした商店街になっています。写真はその中のひとつ「紅葉屋」でいただく「くるみ蕎麦」。その名の通りクルミを使ったつけダレでいただく日本蕎麦です。味わいはごまダレに似ていて、より濃厚といったところ。クルミを食べたことがある方なら、すぐに気づくかもしれません。
この他にも山菜定食やとろろ蕎麦など、随所で山の幸が楽しめます。
写真:鷹野 圭
地図を見るカタクリやヒトリシズカなどの植物だけに限らず、春しか目にする機会のない「動物」も少なくはありません。昆虫でいうならば、写真のチョウもその1種。コツバメというシジミチョウの一種です。茶褐色でちょっと地味かもしれませんが、陽の光が当たると鈍い緑色に輝くことがあり、意外とおしゃれです。
写真は、コケにしみ込んだ水分を吸っているところ。こうした給水タイムはほぼ動かないので、撮影・観察のチャンスです。
写真:鷹野 圭
地図を見る幸せを呼ぶ……かはわかりませんが、出合うと嬉しい青い鳥。オオルリといいます。平地では夏鳥とされており、夏になると郊外の公園などに飛来しますが、数は多くありません。御岳山では春も観察できますが、怖がりなのか驚くとすぐ飛んで逃げてしまいますので、見かけたらそーっと遠くから見守りましょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る最後に、出合えたら大ラッキーな山の生きものをご紹介。写真はカモシカ。日本の特別天然記念物に指定されている大型哺乳類です。四季を通じて御岳山に暮らしているため、運がよければかなりの近距離まで寄ってくることも!
その佇まいはどこか落ち着いていて、まさに「山の神」という神聖な雰囲気。もちろん野生の哺乳類なので近づきすぎれば危険ですから、出合ったら敬意を持って距離を置き、脅かさないようにして観察しましょう。
住所:東京都青梅市御岳山
電話番号:0428-78-9363(東京都御岳ビジターセンター)
アクセス:JR青梅線「御嶽駅」より西東京バス乗車約10分、ケーブルカー滝本駅より乗車約6分、御岳山駅下車。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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