開放感あふれる露天で温泉三昧!奥飛騨温泉「ひらゆの森」

開放感あふれる露天で温泉三昧!奥飛騨温泉「ひらゆの森」

更新日:2020/03/23 16:24

ふるかわ かずみのプロフィール写真 ふるかわ かずみ 神社・パワスパ(温泉)巡りスト
5つの温泉地からなる奥飛騨温泉郷。その入口となる平湯温泉の玄関口に建つ「ひらゆの森」。
1万5千坪程の広大な敷地に男女あわせて16の露天風呂のほか、内湯や貸切湯があり、2つの自家源泉から湧く温泉は全て掛け流し。それぞれの露天風呂は毎日色や香り、温度も違う「一湯一会」のお湯。立ち寄りとして人気ですが、宿泊でゆっくり過ごすのもおすすめです。

平湯温泉の玄関口に建つシンボル「森の灯台」

平湯温泉の玄関口に建つシンボル「森の灯台」

写真:ふるかわ かずみ

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奥飛騨温泉郷は平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の5つの温泉地からなります。その入口となる平湯温泉の入口に一際目立つ建物が写真の「森の灯台」で「ひらゆの森」のシンボルとなっています。

「ひらゆの森」は岐阜でもTOPの人気を誇る温泉施設。ちなみにこちらの灯台は、無料で足湯もできるようになっています。

平湯温泉の玄関口に建つシンボル「森の灯台」

写真:ふるかわ かずみ

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「ひらゆの森」はもともと地元の企業の保養施設として利用されていましたが、平成9年に一般のお客様にも開放し、その後増築をして現在のかたちとなっています。

一見外観からはわかりづらいですが、建物の中に入ると、太い梁や柱は積雪にも耐える頑丈な栗の木が使われており、重厚感あふれる建築が見事です。

建物はもともと武田信玄の重臣のもので、現在の飛騨市宮川町に1670年頃に建造された300年以上の歴史を持つ、全国でも稀な山地特有建築の一つです。その後代々小瀬家が受けつぎ、庄屋としても利用されていましたが、平成17年に現在の地に移築されました。

平湯温泉の玄関口に建つシンボル「森の灯台」

写真:ふるかわ かずみ

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玄関を入ると「さるぼぼ」がお出迎え。飛騨弁で赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い、「さるぼぼ」は「猿の赤ちゃん」ということ。飛騨地方では昔から安産祈願などで作られるお人形のお守りです。

通常のものは胴体や手足も赤いのですが、ここでは珍しい白色。その理由は、当時このあたりで武田軍が傷ついて心身共疲弊した折、白猿が温泉まで導いてくれ鋭気を取り戻したと言われているのが、今の平湯温泉だそう。その白猿にあやかり、平湯温泉の守り主として大事にされています。

回廊で巡れる館内

回廊で巡れる館内

写真:ふるかわ かずみ

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客室は和室、洋室をはじめ、コテージ、そして写真の合掌棟のタイプとあります。その部屋タイプに加え、素泊まりか食事付きかなど予算や好みなどニーズに応じて選べます。

写真は合掌棟の2名利用時の部屋。セミダブルと簡易ベッドが各1台とトイレ付です(冷蔵庫はなし)。

浴衣やタオルはありますが、お風呂へ行く際の袋はないので、特に女性は持ち運び用に小さいバッグなど用意されていくといいかもしれません。

回廊で巡れる館内

写真:ふるかわ かずみ

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建物は基本畳敷きなので、素足での移動です(宿泊者には足袋がついています)建物の中心に中庭があり、それを囲むように回廊が続きます。あまりの広さに迷子になりそうなほど。

何度もお風呂を利用したい方や年配の方などは、移動する距離を考えると、お風呂に近い本館や新館の利用がいいかもしれません。

回廊で巡れる館内

写真:ふるかわ かずみ

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建物の中心にある中庭は、ちょっとしたオアシス。冬時期の雪がしんしんと降る様子は風情があり幻想的です。

ほんのり硫黄香るお湯と開放感あふれる露天風呂

ほんのり硫黄香るお湯と開放感あふれる露天風呂

写真:ふるかわ かずみ

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館内には2つの内湯がありますが、こちらは大浴場の内湯。立派な木の柱や梁で組まれた高い吹き抜けの天井に、大きな窓と白濁したお湯が渾然一体となり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

ひらゆの森は敷地内に源泉を2つ持ち、メインはカルシウム・ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・塩化物泉と、なんとも多くの成分をあわせもつお湯。表記までには至りませんが、硫黄成分もある程度含まれているため、白濁した硫黄の香りにも癒やされます。

ほんのり硫黄香るお湯と開放感あふれる露天風呂

写真:ふるかわ かずみ

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そして最も人気のお風呂が、男女あわせて16もある露天風呂です。写真は女性の露天風呂で、広いエリアに女性は9つの露天が点在しています(うち2つは冬季閉鎖)。

広大な敷地だけでも開放感がありますが、木々に囲まれた空間は森林浴もあわせて楽しめます。ゆったりと静かな時間を四季折々の景色とともに味わえるのも魅力です。

ほんのり硫黄香るお湯と開放感あふれる露天風呂

写真:ふるかわ かずみ

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露天風呂は毎朝清掃され、終わると2つの源泉からそれぞれの浴槽に、湯口から沢水で温度調整された源泉が惜しみなく注がれます。源泉は同じでも、それぞれの浴槽で色や香り、温度が違い、まさにそのときに入るのは一湯一会のお湯。

濃い白濁のお湯もあれば、透明なお湯に湯ノ花が舞うお湯など、それぞれの違いや好みで存分に楽しんでみてくださいね。

宿泊者は貸切風呂に入り放題

宿泊者は貸切風呂に入り放題

写真:ふるかわ かずみ

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館内には2つの貸し切り湯もあります。それが写真の「鉄鍋の湯」。地元の鉱山会社から譲り受けた直径3mの鉄釜を、真ん中を木戸で仕切った半円の形をした不思議なお風呂。

そして真ん中のドアをスライドさせると・・。

宿泊者は貸切風呂に入り放題

写真:ふるかわ かずみ

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残り半分が庭が見えるテラス側に通じるようになっています。手前が内湯、テラス側が露天風呂・・といった、同時に2つの気分のお風呂を味わえます。

こちらの鉄鍋の湯は立ち寄りでも利用可能ですが(1名1000円/45分)、宿泊の場合だとチェックインからチェックアウトまで、空いていればいつでも入り放題で堪能できますよ。

夕食は飛騨牛と朴葉味噌の朝食

夕食は飛騨牛と朴葉味噌の朝食

写真:ふるかわ かずみ

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食事付きプランの夜のメニューは、飛騨牛の鉄板焼きをメインにニジマスの刺身や串焼きなどがいただけます。その他山菜を使った煮物などシンプルで素朴なものが中心なのでヘルシー。

館内には食事処「もみの木」もあるので、素泊まりプランや朝食のみのプランの方は、そちらで好きなものをオーダーして利用するのもOKです。

夕食は飛騨牛と朴葉味噌の朝食

写真:ふるかわ かずみ

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朝食は飛騨名物の「朴葉味噌」や源泉でゆでた「温泉玉子」などシンプル。朴葉味噌は朝からご飯が進みますが、おかわり自由なので朝からしっかりいただけますよ。

温泉を堪能したいなら宿泊がオススメ!

今回は露天風呂の写真も一部しかご紹介できませんでしたが、岩風呂や檜風呂といった趣の違うお風呂もあり、温泉好きの方やゆっくり満喫したい・・という方はぜひ宿泊をおすすめします。基本チェックインからチェックアウトまで(一部制限あり)思う存分いつでも好きなときに入れます。これだけの数の露天が全て源泉掛け流し(加水あり)というのもなかなかありません。ぜひ四季折々の自然浴とあわせて堪能されてみてくださいね。

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/03/13 訪問

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