写真:土庄 雄平
地図を見る京都市中ではないものの、数々の古刹を有する乙訓エリア。中でも近年、手水舎や手水鉢へお花を添える斬新な試みで、一気に人気が高まっているのが柳谷観音「楊谷寺」。古くから眼病平癒の祈願所として天皇家や公家を中心に篤く信仰され、かつて空海も度々修行に立ち寄ったと言われる由緒正しい寺院です。
写真:土庄 雄平
地図を見る長岡京市街から車で15分でありながら、山奥を彷彿とさせる立地。浄土谷という仏教色の強い地名。そして本堂から奥の院まで一続きになっている建物や広い境内。京都市街の寺院とは一線を画す、日本の山寺の原風景を味わうことが可能です。
写真:土庄 雄平
地図を見るやはり注目したいのは、境内各所にある「花手水」!季節ごとに様々なデザインで花が生けられ、お寺の荘厳な風景の一角に、思わず見惚れてしまうカラフルな絶景が作られます。毎年、同じ時期に行っても、全く同じデザインを取ることはなく、花手水との出会いは一期一会であるという点も魅力の一つですね!
<楊谷寺の基本情報>
住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
電話番号:075-956-0017
アクセス:京都縦貫自動車道「長岡京IC」を下りて車で約10分、阪急長岡天神駅・JR長岡京駅よりタクシー乗車で15分
写真:土庄 雄平
地図を見るThe京都という風景の中に、嵐山の竹林の小径が挙げられますが、実は乙訓エリアにも美しい竹の景観を堪能できるスポットが存在しています。その名も向日丘陵に位置する「竹の径」。この竹の径の特筆すべき点は、その広さ。なんと全長1.8kmにわたって整然と竹林が続いていくのです。
写真:土庄 雄平
地図を見る日の当たり具合で表情を少しずつ変えていく竹林。葉が風に揺られて擦れる爽快な音、緑に囲まれてスーッと続いていく道。混雑することもなく、静かな空間を独り占め。心洗われる竹林浴を思いっきり堪能することのできる穴場スポットと言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた京銘竹の伝統文化や、京都の和食では欠かせない筍料理など、この「竹の径」は乙訓エリアのアイデンティティを形作った場所でもあります。道の傍らには、竹垣職人が作り上げた8種類の竹垣、途中には世界の竹が集まった「竹の資料館」や、この地域の代表的な古墳である「寺戸大塚古墳」など見所も満載なので、ぜひゆっくりと時間を取って歩いてみてはいかがでしょうか?
<竹の径の基本情報>
住所:京都府向日市寺戸町芝山〜物集女町長野、中海道地内
アクセス:JR向日町駅・阪急東向日駅で下車後、バスに乗り換え「東山」下車徒歩10分
写真:土庄 雄平
地図を見る様々な歴史の舞台になった乙訓エリア。2020年1月から放送されている大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀ともゆかりの深い土地として知られています。その象徴的な場所が、JR長岡京駅から徒歩10分ほどの場所に位置する「勝竜寺城公園」。
写真:土庄 雄平
地図を見る実はこの城は、光秀の娘・玉(後の細川ガラシャ)が細川忠興のもとへ嫁入りした城であり、本能寺の変後に山崎合戦で敗走した光秀が一時身柄を寄せようとした城です。この悲劇的な運命を辿った城は、1649年に廃城となるも、現在は模擬櫓や土塁、堀などが復元され、公園として整備されています。
町の一角に柳がしだれ、青空を背景に、当時の面影を偲ばせる建物がどっしり佇む姿は見応えがありますよ!2019年にリニューアルされた展示スペースも必見です。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた「勝竜寺城公園」の周囲には当時の重要な交通網であった「西国街道」が通っています。昔ながらの建物や傍示石など、さりげない歴史の面影を垣間見られるので、少し周囲も散策してみるのがオススメ!
<勝竜寺城公園の基本情報>
住所:京都府長岡京市勝竜寺13-1
営業時間:9時〜18時
電話番号:075-955-9716
アクセス:JR長岡京駅から徒歩5〜10分
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4/6(月)〜5/6(水)まで管理棟のみ閉鎖いたします。
写真:土庄 雄平
地図を見る長岡京市街の中心部に位置する「長岡天満宮」も、乙訓を語る上では欠かせないスポット。かつて大宰府へ流される前に、長岡へ立ち寄って「我が魂長くこの地にとどまるべし」と詠んだ菅原道真公を祀ったことが、長岡天満宮の創立と言われています。
写真:土庄 雄平
地図を見る1000年以上の歴史の中で、栄枯盛衰を経たものの、江戸時代に八条宮智忠親王によって「八条ヶ池」が造営され、昭和には平安神宮の旧本殿・祝詞舎、透塀を拝領したことで現在の境内が完成しました。
写真:土庄 雄平
地図を見る広い敷地の中では四季折々に美しい景観が見られることでも有名で、特に春から夏にかけては梅・桜・ミツマタやキリシマツツジなど、様々な色彩を満喫できるのでオススメ!現在は、地域の家族の団欒の場ともなっており、歴史と現代が融和している日常風景を垣間見ることができます。
<長岡天神の基本情報>
住所:長岡京市天神2丁目15-13
営業時間:9時〜17時
電話番号:075-951-1025
アクセス:阪急長岡天神駅から徒歩5分
今回4つの名所を取り上げてみましたが、乙訓エリアには実はマイナーな絶景スポットが数多く存在し、同じスポットでも四季折々見応えがある点が魅力。
例えば、向日神社の桜回廊や、光明寺道に広がる菜の花畑、紅葉庭園・錦庭園など、四季の穴場名所が散りばめられているほか、楊谷寺一つとっても桜〜紫陽花〜紅葉、そして季節ごとの花手水など、訪れるたびに違う風情に出会えます。
そして、その風景に紐づいてくる風土や歴史文化。京都市街とは様相の異なる「乙訓」の魅力を探しに、ぜひ旅へ出てみてはいかがでしょうか?
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:乙訓・八幡広域観光連絡協議会
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