写真:Ise Shinkurou
地図を見る1975年に国の伝統工芸品に指定され、現代も世界中の人々を魅了する井波彫刻。その始まりと発展は、1390年に建立された井波別院瑞泉寺の造営に関わっています。
瑞泉寺は長い年月の間に何度も焼失し、井波の宮大工により再建されてきました。その長い歴史により、木彫り技術に磨きがかかり、現在まで伝えられてきました。荒削りから仕上げ削りまで、約200本のノミを駆使し作品を仕上げる技術は世界からも評価されています。
この素晴らしい伝統技術を受け継ぐ職人達が、丁寧に彫り上げた13匹の木彫り猫。リアルでコミカルな猫たちが、瑞泉寺前八日町通りの町屋にこっそりと隠れています。
屋根の上、さらには店先にその愛らしい顔を見つけ、思わず笑みがこぼれます。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る軒下の看板の上にも猫のカップルが。さすが日本を代表する木彫り職人の技。彫刻とは思えないほどリアルで、今にも走り出しそうな子猫です。
参道を歩きながら、大人も子どもも夢中で猫を探してしまいますよ。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るあっこんな所にも!店のショーウインドーです。のんびりひなたぼっこをする白猫。
日本の音風景100選に選ばれた、木槌の音を耳にしながら、木の香りに包まれる。素敵な散策を楽しめる八日町通りです。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るまた八日町通りの石畳を挟んで、井波ならではの伝統的な町屋が並びます。江戸時代の雰囲気を持つ家屋だけでなく、明治・大正の建物も混在。時代をワープしたような散策も楽しめます。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る木彫り猫探しだけでなく、井波彫刻看板もお薦めです。町のいたるところにある木彫り看板は、各店舗それぞれ特徴があります。和菓子屋から酒店・鮮魚店・美容室・サイクルショップまで、現代的な可愛いものから本格的彫刻まで見所たっぷりです。
また通り沿いにある「池波正太郎ふれあい館」(入館無料)もお薦めの立ち寄りスポットです。氏の自筆絵画、色紙、写真、愛用の品々などの展示や、お土産、雑貨、アンティーク小物等を販売するショップ、食事処があります。散策途中の休憩に便利です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る八日町通りを上りきると、江戸時代後期に建立された井波別院瑞泉寺があります。この寺の山門は、総欅の重層入母屋造りで、井波の宮大工の手による彫刻が素晴らしいです。
またその隣にある勅使門には、井波彫刻の元祖田村七左衛門作の「獅子の子落し」が残っています。浮き彫りの技法を駆使した作品で、日本彫刻史上の傑作と言われています。
京都から伝わった木彫り技術にさらに磨きをかけた井波彫刻。ノミ一つで仕上げる素朴で繊細な彫刻は、世界に誇れる日本の伝統技術です。
境内の外からでも見られますので是非立ち寄ってくださいね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る井波まで車で行かれるのでしたら、「瑞泉寺前通り」の散策には、八日町広場前にある交通広場駐車場(有料)が便利です。古い門前町の佇まいを眺めながら、山門まで続く石畳を全行程で散策できます。
観光案内所も併設していますので、パンフレット「木彫り猫探しのお散歩」も入手できますよ。
また井波別院瑞泉寺に参詣される方は、駐車場内にある顔出し木彫りパネルもお薦め。ここで撮影した写真をSNSにアップし、参拝券売り場で見せると瑞泉寺の入場券の割引が受けられますよ。
木彫り猫を探しながら、槌の音と木の香りに包まれる。井波八日町通りはどこか懐かしい香りのする散策スポットです。
住所:富山県南砺市山見956-1
電話番号:0763-82-2539(井波交通広場観光案内所)
アクセス:北陸自動車道砺波ICより国道156号線を井波方面へ15分
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
Ise Shinkurou
はじめまして。旅連れの小太郎と日本中に足跡を付けたく始めた旅も2周目に入りました。「やっぱり日本は広くて深い」ペットと愉しむ旅を・・そして有名観光地に加え「えっ?」って思っていただけるような穴場スポッ…
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