写真:土庄 雄平
地図を見るまず久米島の絶景を語る上で、欠かせないスポットが久米島の最高地点・標高310mに位置する「宇江城」。記録がないため城跡の築城年代は不明なものの、15世紀の初めに、久米島をほぼ統治下に治めていた伊敷索按司(ちなはあじ)の長男・久米仲城(くめなかぐすく)按司が築城したと伝わっています。
なお後述しますが、久米島にあるグスクはそれぞれ宇江城=長男、具志川城=次男、登武那覇城=三男と、それぞれ伊敷索按司が息子たちへ分け与えた城。なんだか面白い繋がりですね!
写真:土庄 雄平
地図を見るさて、この宇江城は、第二尚氏の琉球統一(1510年)によって滅ぼされ、廃城になったのですが、今でも城の原形がしっかり残っていることが特徴!それに加え、久米島を360度見渡せる圧巻のパノラマを有し、最重要防衛施設という当時の姿を偲ぶことができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る石を積み上げて作り上げた曲輪や垣、そして城の眼下に広がる島のダイナミックな風景。かつての琉球戦国時代(グスク時代)へ思いを馳せながら、ぜひ一度足を運んでみたい久米島有数の絶景スポットです。
<宇江城の基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字宇江城
アクセス:久米島空港から車で30分、久米島港から車で40分
写真:土庄 雄平
地図を見る久米島北部のパワースポット"ミーフガー"の近くに位置する城跡「具志川城」は、かつて琉球戦国時代(グスク時代)に真達勃(まだふつ)按司が築城した久米島最古の城。そして、その後に、勢力を強めていた伊敷索按司(ちなはあじ)によって滅ぼされ、その次男である真仁樽(まにくたる)へ譲渡したと伝わっています。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな戦乱の時代をくぐり抜けてきたこの城が位置するのは、東シナ海を見渡す断崖!まさに島の北側から敵が入って来るのを監視するような絶好の立地の場所に城が築かれています。入り口からは小さな城に見えますが、実際に階段を上ってみれば、4つもの曲輪を有す大きな城だったということを実感できるでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るこの城のお勧め展望スポットは、道を少し上がって振り返った構図。断崖に立つ「具志川城」の後ろに、東シナ海の大海原、そして僅かにミーフガーが顔を覗かせる旅情かきたてる風景が広がります。
<具志川城の基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字仲村渠
アクセス:久米島空港から車で15分、久米島港から車で25分
写真:土庄 雄平
地図を見る最後に紹介する「登武那覇(とんなはぐすく)」は、伊敷索(ちなは)按司の三男の笠末若茶良(がさしわかちゃら)によって築かれた城跡。これまで紹介してきた宇江城や具志川城と異なり、切り立った断崖でなく、ゆるやかな山の中腹に築かれているのが特徴です。
写真:土庄 雄平
地図を見る町からひっそりとした林道を進んでいきますが、城跡へ到着すると、そこには360度の大パノラマ!久米島東部の中心である仲原の町並みや、島南部の美しい海岸線もちろんのこと、その先にターコイズブルーの海に囲まれている「ハテの浜」や、運が良ければ渡名喜島まで見渡すことができますよ。
写真:土庄 雄平
地図を見る人工音や慌ただしさは皆無。そこにあるのは、鳥の心地よいさえずり、清々しい風、そして穏やかな時間。山頂部は天然の芝生になっており、裸足になって寝転がる時間は至福のひとときです。
また「登武那覇城」は朝日の名所でもあります。久米島の雄大な自然の美しさを大いに満喫できるので、朝早起きして訪れてみても良いかもしれませんね!
<登武那覇城の基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町
アクセス:久米島港から車で20分、久米島空港から車で45分
絶景と言えば、どうしても海やビーチといったイメージが先行しがちな沖縄離島。しかしながら、そんな沖縄離島の中で、今回紹介した「久米島」は一味違った絶景を見せてくれます。それこそ琉球戦国時代に築かれたグスクからのパノラマ。かつての時代を偲ばせる古びた城跡遺構と、久米島の雄大な自然が結びついた風景は、ここでしか味わえない唯一無二の風景。ぜひ一度、久米島の高台に立つ3つの「城」を巡ってみてはいかがでしょうか?
取材協力:久米島町観光協会
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/13更新)
- 広告 -