写真:成瀬 康子
地図を見るそもそもキース・ヘリング(1958-1990)とは、どのようなアーティストなのでしょうか?
アメリカのペンシルベニア州出身のアーティストで、アートの学校を卒業した後、地下鉄の構内にチョークで絵を描き始めました。親日家で4回も来日しています。
作品はカラフルで明るくパンチが効いていますが、伝えたいのは暴力や差別の否定、つまりは平和です。また、自分のアートが特定の人のものにならないようにと、アーティストとしては珍しくグッズ制作にも力を入れました。
1988年にエイズの診断を受けた後は自ら財団を設立し、アート活動を通してエイズ予防啓発運動に関わりましたが、残念ながら財団設立の翌年1990年に亡くなりました。まだ、31歳でした。
写真:成瀬 康子
地図を見る溢れるばかりのエネルギーとポップなデザイン、どこかで見たような?と思う方も多いのでは?そう、彼の作品をプリントしたTシャツはユニクロでも販売されていますね!
展示スペースは迷路を辿るように細くなったり広くなったりしながら進んでいきます。そして展示を観終わると、自然とキース・ヘリングの考え方や人生を理解出来る構成になっています。
傾斜した床や、暗い展示室から明るい展示室への移動など、作品と見事にマッチした空間展開にワクワクドキドキ!「夢中になって作品にぶつからないように注意して下さい。」と入館時に見た注意書きは、決して大袈裟ではありませんでした。是非、実際に訪れて体感してみて下さいね。
写真:成瀬 康子
地図を見るこの変化に富んだユニークな建物を設計したのは、北川原温氏(1951-)。氏は東京芸術大学建築学科の教授を務め、数々の建築賞を受賞している日本を代表する建築家の1人です。そしてこの、中村キース・ヘリング美術館だけでも4つ賞を受賞!面白いはずです。
写真:成瀬 康子
地図を見る最後に、屋上の「空のステージ」にも立ち寄ってみましょう。ベンチもあります。せっかくここまで来たのですから、360度に展開する景色を堪能せずに帰るのはもったいない!豊かな自然と建物デザインの調和も要チェックですよ。
写真:成瀬 康子
地図を見るミュージアムショップでは、Tシャツ、帽子、文房具などで再び楽しいキース・ヘリングの作品に会えます。珍しいお土産も見つかるかも!そして屋外広場に面したポップなカフェでは、作品に囲まれてお茶を飲んだり、写真を撮ったりとまだまだ楽しめます!
写真:成瀬 康子
地図を見るところで、美術館の頭に中村、と付くのはなぜでしょうか?
それは、この美術館が中村和男氏のコレクションから成り立っているからです。中村氏はサラリーマン時代、ニューヨークに出張した際に、キース・ヘリングの作品に出会いました。観た瞬間から元気をもらった氏は、少しずつコレクションを増やしていきます。その数、300点を超えたというのですから、その熱量には驚かされます。
そして、それを1人で独占するのはキース・ヘリングの考え方にも反すると、2007年に出身地の山梨県に美術館をオープンさせました。彼の作品を展示する為だけに作られた美術館は世界でもここだけ!世界各国の美術館に作品の貸し出しも行っています。
写真:成瀬 康子
地図を見る美術館の周りに散歩道。実はここは、ゴルフや釣りなども楽しめる「小淵沢アートヴィレッジ」内なんです。
美術館向かいに建つ建物は、同じ北川原温氏の設計の宿泊施設「ホテルキーフォレスト北杜」。こだわりの全6室の客室は全てデザインが異なります。こちらに泊まると更に丸ごとアートな一日になりますね!
住所:山梨県北杜市小淵沢町10249-7
電話番号:0551-36-8712
アクセス:JR小淵沢駅より車で8分
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
All Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.
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(2024/11/11更新)
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