写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る和歌山にある由良要塞とは、大阪湾を守る役割を担った淡路島の由良、そして、和歌山県の友ヶ島と加太地区の3つのエリアをさします。大阪湾に進入する軍艦を迎え撃つため、17か所に砲台が設置され、昭和20年の終戦時まで使用されていました。
中でも友ヶ島は、保存状態がよくラピュタの世界観が味わえると人気のエリアなものの、アクセスがフェリーのみで時間拘束されてしまいます。しかし、加太地区にある深山砲台跡なら、車で気軽にアクセスできるんです。
電車で行く場合は南海電鉄「加太駅」がスタート地点。タクシーで10分の距離です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る深山砲台跡は、休暇村紀州加太方面に行く道の途中にあります。深山砲台跡という看板はなく、写真の瀬戸内海国立公園の看板が目印。車でアクセスする場合は、看板横にあるスペースに駐車できます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るスタート地点から深山砲台跡までは徒歩15分の道のり。「こもれ日の道」と名付けられたように、木々の間から日が降り注ぎ、歩いているだけで気分爽快。
深山砲台跡に続くレンガの道は砲台建設当時(1897年)のもの。当時の最新技術を駆使して作られ、今なお、崩れることなく当時のままの状態で残っています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るレンガ道を15分弱歩いていくと、二股に道が分かれます。右側のちょっと登り坂になっている道は、紀淡海峡を一望できる展望台に続く道で、左側が深山砲台跡。
ですが、そのまま左のレンガ道を進む前に、二股の分かれ目にある看板の横に注目!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る大人一人が通れるくらいの階段が現れます。少しだけ見えているレンガ造りのようなものが目的の深山砲台跡です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る階段を降りるとあのラピュタの世界が目の前に。アーチ状のレンガ構造の正体は、弾薬庫跡。展示しているというより、野ざらしで当時のまま放置されているだけなので、中は薄暗く、レンガの壁も真っ暗です。曇りの日に訪れる場合は、かなり暗く、足元が見えないので、スマートフォンなどの懐中電灯を利用して歩くのが得策です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るこの場所は深山第一砲台跡で、第二砲台は休暇村紀州加太周辺にあります。深山第一砲台跡は、28cm榴弾砲の砲台が6門編成、2門ごとにトンネルで仕切られていました。そのトンネルは現在も残っています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る砲台はありませんが、丸形の砲台跡は残っています。不思議なのは、砲台跡の前に防護壁があり、海が見えないこと。では、どうやって発射したのか?
この砲台は観測点から目標地を図り、放物線を描いて砲弾を飛ばしていたため、森の中に隠れるように配置されていたのです。
当時のままの姿をとどめる地下の弾薬庫6門や、トンネル上部のアーチ状のレンガ構造造りは必見です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る深山第一砲台跡を少し登っていくと紀淡海峡を一望できる展望スポットがあります。加太と目の前に浮かぶ友ヶ島、さらにその向こうにある大きな淡路島は、陸地と陸地の間に海が挟まれた海峡になっています。
友ヶ島と淡路島の海峡の深さは197mなのに対し、加太と友ヶ島は65mと浅いことから、昔は陸続きだったと言われています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る友ヶ島まではフェリーで20分。時間があれば、加太とともに友ヶ島砲台も訪れてみてください。
住所:和歌山県和歌山市深山483(休暇村 紀州加太の住所)
アクセス:加太駅より、休暇村 紀州加太方面手前300m
駐車場:4〜5台の駐車スペースあり
時間:入場ゲートなどはなく自由に歩ける。街頭がないので夜間は注意
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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