写真:権丈 俊宏
地図を見る武雄温泉(佐賀県武雄市)は、約1300年の歴史を誇る名湯。古くは、宮本武蔵や伊達政宗などが入浴した記録も残されています。泉質は弱アルカリ性の単純温泉。透明で柔らかな肌触りが特徴の美人湯です。
上の竜宮城のような建物は、国の重要文化財に指定された「武雄温泉楼門」。東京駅を設計した辰野金吾が手掛け、1915年に完成。温泉街の中心に立ち、まさに武雄温泉を象徴する建造物です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る楼門をくぐると、真正面に見えるのが「武雄温泉新館」。こちらも国の重要文化財に指定。2003年に復元工事が完了しました。武雄温泉楼門とともに、この地を象徴する建物です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る武雄温泉の楼門内には、三つの男女別の大衆浴場(元湯、蓬莱湯、鷺乃湯)と五つの家族風呂(殿様湯、家老湯、柄崎亭内にある天平の湯・桜華の湯・芭蕉の湯)があります。中でも、最も立派で高い人気なのが「殿様湯」。
江戸時代中期に領主 武雄鍋島氏の専用風呂として建造。かつてはシーボルトも殿様湯に浸かり、疲れを癒しました。市松模様に飾られた総大理石の湯船・洗い場は、壮観かつレトロ情緒に満ち溢れています。
写真:権丈 俊宏
地図を見るお湯は源泉100%かけ流し。お湯に浸かった途端、まるでシルクに包まれたかよう! その上品で柔らかな感触に、思わずウットリしてしまいます。武雄温泉本来の美人湯を独り占めで満喫できますよ!
写真:権丈 俊宏
地図を見る浴槽の腰壁より上は木造。天井が非常に高く、一番上には湯気抜きが。これは、浴室内にこもった湿気を天井から逃し、建物の老朽化を防ぐため。換気扇などない時代の先人の知恵が、こういった所に残されています。
写真:権丈 俊宏
地図を見る殿様湯では、4.5畳と3畳の控室が付属。ポットやお茶も用意されているので、お風呂上がりの休憩にピッタリです!
写真:権丈 俊宏
地図を見る控室には縁側が設けられ、古き良き時代の郷愁を感じずにはいられません。
写真:権丈 俊宏
地図を見る「殿様湯」では最大5名まで同一料金。人数が多いほどお得に利用できるので、家族や親しい友人達、女子旅にもおすすめ。また、タオルの貸し出し(大小とも)は入浴料金に含まれています。手ぶらで楽しめるのも見逃せないポイントです!
なお殿様湯を含む武雄温泉の5つの家族風呂(貸切風呂)は、電話予約不可。確実に入浴するなら、営業時間少し前に現地へ行き、受付前で待ちましょう。
写真:権丈 俊宏
地図を見る武雄温泉では、他にも日帰り温泉が充実。最も安価で利用できるのが、男女別の大衆浴場である「元湯」と「蓬莱湯」です。殿様湯を彷彿させる高い天井が印象的な元湯、近代的な造りの蓬莱湯。好みで使い分けましょう!
<元湯と蓬莱湯の基本情報>
営業時間:6時30分〜24時(蓬莱湯は21時30分まで)。受付は1時間前まで。
入浴料金:大人450円、小人220円。
写真:権丈 俊宏
地図を見る三つの大衆浴場で最も高級仕様なのが「鷺乃湯」。旅館「楼門亭」の浴場としても利用されています。
写真:権丈 俊宏
地図を見る鷺乃湯では、武雄温泉の大衆浴場の中では唯一、露天風呂を設置。写真目の前にある立派な建物は「武雄温泉新館」。優雅な気分で温泉を満喫できます。
※写真は男湯です。
<鷺乃湯の基本情報>
営業時間:6時30分〜24時。受付は1時間前まで。
入浴料金:大人680円、小人340円。
写真:権丈 俊宏
地図を見る武雄温泉では温泉に浸かるだけでなく、「武雄温泉新館」も見学してみましょう。重要文化財にもかかわらず、入場料は無料。武雄温泉の歴史が凝縮されたような名建築です。
中でも必見なのは、大正天皇のために造られたとされる大浴場跡。現在は見学のみで使用されていませんが、非常に高い天井と湯気抜き、八角形の形状の浴室は、どこから見ても絵になります。
写真:権丈 俊宏
地図を見る武雄温泉新館は、伝統的な日本建築の中に、どことなく大正ロマン風な雰囲気も。どこを取ってもレトロ情緒に満ち溢れています。
写真:権丈 俊宏
地図を見る写真は、二階にある大広間。長い廊下からは楼門が臨め、古き良き時代へタイムスリップしたかのような贅沢気分に浸れます。
また館内には、武雄温泉の資料館も併設。武雄温泉の歴史が分かりやすく解説されています。
<武雄温泉新館の基本情報>
開館時間:10時〜18時。毎週火曜日定休。
入場料金:無料
住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425
電話番号:0954-23-2001
アクセス:
【車】長崎自動車道 武雄北方ICから車で約10分
【電車】JR佐世保線 武雄温泉駅から徒歩約12分
営業時間:平日16時〜21時(受付20時まで)、土日祝日13時〜22時(受付21時まで)
入浴料金:1室1時間3800円(平日割引料金3300円)。5名まで利用可。
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -