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岡山県といえば名湯の地。湯郷温泉や湯原温泉、奥津温泉の3つの名湯からなる美作三湯は西日本有数の温泉地として知られている。紹介する郷緑温泉は、湯原温泉郷の1つに数えられ、17世紀に湯治場として開かれた秘湯だ。
写真:塚本 隆司
地図を見る山の麓にひっそりと建つ郷緑館だが、米子自動車道・湯原ICから車で約5分の場所にある。道中にコンビニが1店あるだけ。何もない自然に囲まれた宿だからこそ、温泉と料理を存分に楽しめる。
写真:塚本 隆司
地図を見る郷緑館も郷緑温泉に負けず歴史ある建物だ。石垣の上に建つ姿は、城か寺か武家屋敷かといった佇まい。築100年以上になるそうだ。玄関先の木彫りのスッポンは、宿泊客からの贈り物。館内に掲げられている絵画や写真も、この宿を愛する常連客の手によるもの。永く愛されている宿の証といえる。
写真:塚本 隆司
地図を見る館内に1歩踏み入れれば秘湯の温泉宿の風情に圧倒されるだろう。玄関ロビーに飾られている鹿や猪、キジなどの剥製は、ご主人の手によるもの。狩猟や猟犬との絆など、興味深い話もここの名物といえる。
写真:塚本 隆司
地図を見る館内は1階に温泉と厨房、大広間。2階の客室は、次の間付きの昔ながらの和室だ。ゆっくり滞在してもらいたいと、受け入れ数を調整しながら営業をしている。
写真:塚本 隆司
地図を見る正直にいえば老朽化が目立つところもあるが、100年以上前の建物で電気が通っていないランプの時代からと聞けば、貴重な建築物として興味がわくもの。1階大広間の鴨居には、吊したランプによる焦げ跡が残る。尾引天井には見かけない突起物。2階の部屋用に使われていた掘りごたつの名残というから珍しい。
古いといってもトイレや洗面所は共同ではあるが、シャワートイレなど設備は新しくなっている。
写真:塚本 隆司
地図を見る浴室は1カ所。宿泊者は16時〜23時、7時〜10時までの利用で、宿泊客が複数の場合は時間を区切っての利用となる。
10時〜16時は、日帰り入浴も受け付けており、30分間の貸切りだ。
写真:塚本 隆司
地図を見る浴室内には浴槽が2つあり、ひとつは湯船の底は自然岩がむき出しになっている。この岩の間から温泉が湧き出す「足下湧出」の源泉かけ流しだ。湯温は低く34度くらいで無色透明無味無臭。澄みきった美しい湯に驚くことだろう。
写真:塚本 隆司
地図を見るもうひとつの浴槽は、上がり湯として使えるよう42度くらいに加温されたもの。源泉の34度では風呂上がりが寒い冬場には、ぽかぽかさせてくれる上がり湯が気持ちいい。
温泉の湯は、屋外でも利用されている。スッポンの養殖場だ。この湯が、スッポンを冬眠させることなく成長させるうえ、臭いやクセのない肉質に育ててくれている。
写真:塚本 隆司
地図を見る郷緑館の夕食は、季節の食材や猟師でもあるご主人が仕留めた猪や鹿を使った料理が楽しめるが、人気のスッポン料理を紹介したい。温泉で養殖しているため、年中食べられる。
見た目などから敬遠する人もいる料理だが、郷緑館でのスッポン料理なら心配は無用だ。
写真:塚本 隆司
地図を見る内容はスッポンづくしのコース料理だ。赤ワインで割った血から始まる。臭みもクセもなく飲みやすい。スッポンの造り(写真)や唐揚げ、モツ、エンガワ、産卵前の卵(胎卵)の味噌漬けなど、なかなか見かけない料理が見た目も美しく並ぶ。
写真:塚本 隆司
地図を見る絶品はスッポン鍋。頭や手といった見た目がグロテスクな部分はダシを取るために使われ、食べやすく調理された身だけが入っている。臭みやクセは感じない。苦手意識がある人のイメージを覆すこと請け合おう。コラーゲンもたっぷりのいいイメージだけを味わえると言っていいだろう。
シメはもちろん雑炊。一旦、鍋を厨房に下げた後、絶妙の具合に仕上げて提供してくれるのはうれしい。いくら満腹でもこれは食べられる。
写真:塚本 隆司
地図を見る自然の中で鳥の声と澄んだ空気に包まれた朝は、スッポンと温泉効果で肌の調子も上々。温泉宿ならではの楽しみでもある朝風呂を済まていただく朝食は、地元食材を使った心づくしの品々が並ぶ。
写真:塚本 隆司
地図を見る宿泊費は、スッポンフルコースで1泊2食付きで1名12,000円(2名1室、税込)。この価格で温泉宿に1泊し、高級料理とされるスッポン料理を堪能できる郷緑館。宿の古さが気にならなければ、きっと女性にも喜ばれる旅になるだろう。浴衣や歯ブラシなどは用意されているが、持参をおすすめする。温泉だけ、食事だけの利用もできるが必ず予約のこと。
写真は、養殖場のスッポンの姿。警戒心が強いので近づくとすぐ隠れてしまう。温泉育ちなので、冬眠することなく成長するスッポンの大きさに驚かされると同時に、食べ応えがあったコース料理に納得するだろう。
写真:塚本 隆司
地図を見る住所:岡山県真庭市本庄712
電話番号:0867-62-2261
アクセス:米子自動車道湯原ICから車で5分
料金:スッポンコース(鍋物、揚げ物、酢の物、和え物、刺身、雑炊)1泊2食付き12,000円(税込)、その他に山菜・川魚コース、猪すきやきコース(期間限定)などあり
公式サイト:なし ※予約など詳しくは電話にて問い合わせ
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2022/7/7更新)
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