静岡「修善寺燕舎」地元デザイナーが手掛ける地元愛たっぷりみやげ

静岡「修善寺燕舎」地元デザイナーが手掛ける地元愛たっぷりみやげ

更新日:2020/06/16 15:07

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
静岡県伊豆半島の中央に位置する修善寺温泉。かつて夏目漱石や横山大観など数々の文人墨客が集まり、周囲を囲む山の自然や良質な温泉に癒されたと聞きます。そんな伊豆最古の歴史を誇る温泉街の中心地に「修善寺 燕舎(つばめしゃ)」があります。地元っ子が“大好きな修善寺を盛り上げたい”という想いから生まれたお店には自らデザインしたおみやげが並び、一つ一つが自らのストーリーを饒舌に語りかけてきそうです。

温泉街の中心に位置するおみやげ屋さん

温泉街の中心に位置するおみやげ屋さん

写真:浅井 みら野

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伊豆最古の歴史を誇る修善寺温泉。修禅寺を中心に朱色の橋や木造建築の旅館が並び、和の雰囲気が漂う温泉街には下駄の音が似合います。

温泉街の中心に位置するおみやげ屋さん

写真:浅井 みら野

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町の中心を流れる桂川に寄り添うよう目抜き通りの修善寺戸田線が走ります。お目当ての修善寺 燕舎は、修善寺戸田線沿いのバス停と修禅寺のちょうど真ん中。店名にもなっている燕が描かれた暖簾(のれん)が目印です。

温泉街の中心に位置するおみやげ屋さん

写真:浅井 みら野

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全面ガラス張りの店構えの奥には修善寺在住のアーティストさんによるオリジナル作品が並び、パステルカラーの色彩が店内を明るく彩ります。

足湯ですぐに使える手ぬぐいや温泉の素など温泉街ならではのグッズはじめ、地元の達磨山(だるまやま)にちなんだダルマ関連の雑貨、名産品が可愛くパッケージされたものなど、多岐に渡る修善寺温泉のおみやげを取り扱っています。

地元愛でお店をオープンした勝野さん

地元愛でお店をオープンした勝野さん

写真:浅井 みら野

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店長・勝野さんは修善寺生まれ、修善寺育ちという生粋の修善寺っ子。大学でデザインを学んでいた際、帰省中に目にした空き店舗が増える様子に町の将来を案じます。

「修善寺が好きで、地元が元気になることをしたいと思いました。修善寺出身だからこそ、この土地の魅力も知っているので、その良さが伝わるおみやげをデザインするよう心がけてます」と話す、勝野さん。彼女がデザインしたポストカードには人気スポットの竹林の小径や桂橋が描かれ、自然に囲まれた修善寺温泉が描かれています。

地元愛でお店をオープンした勝野さん

写真:浅井 みら野

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近くに郵便局がないので、自らデザインした切手も販売しています。どの切手も修善寺温泉の名所がテーマ。観光客はもちろん、地元の人たちも気軽に郵便を送れるようにという優しさが切手の色合いに表れています。

名産を可愛いデザインでプロデュース

名産を可愛いデザインでプロデュース

写真:浅井 みら野

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勝野さんが手掛けたデザインは他にも。良質な修善寺温泉を自宅でも満喫してもらいたいという想いから温泉入りの入浴剤を開発。

レトロなパッケージは昔ながらの雰囲気が残る修善寺温泉を彷彿させるように。町のシンボル・独鈷(とっこ)の湯から湯気がふつふつと立ち昇る様子が描かれています。

名産を可愛いデザインでプロデュース

写真:浅井 みら野

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氷砂糖でじっくり漬け込んで作る梅シロップ。材料は修善寺で栽培された梅と氷砂糖のみで、梅本来の甘味と酸味がぎゅっと詰まっているのが魅力。お湯割りやソーダ割など様々な飲み方で通年楽しめます。

名産を可愛いデザインでプロデュース

写真:浅井 みら野

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伊豆の山の中で育まれた日本茶。自然豊かなお茶畑にはシカやイノシシ、タヌキにキツネなどの動物も訪れると聞き、その状況も伝わるよう缶のパッケージに取り入れました。

地元で活動する作家さんの作品も陳列

地元で活動する作家さんの作品も陳列

写真:浅井 みら野

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数々の文豪や文化人が通った修善寺温泉には、昔と変わらず芸術家が集まる風土が未だに健在なようです。伝統的な紋様を刺繍で表現する刺繍作家・小沢さんは修善寺で活動し、教室も開催。彼女がデザインした指輪やブローチも修善寺 燕舎で販売されています。

地元で活動する作家さんの作品も陳列

写真:浅井 みら野

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一つひとつが丁寧に仕上げられ、糸を紡ぐことで表現される柔らかな色あいと手触りにこちらの気持ちもホッと緩みます。

地元で活動する作家さんの作品も陳列

写真:浅井 みら野

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刺繍に使われる糸一本一本に植物などの天然素材で染める草木染めを行うというこだわり。染色にはヨモギやタンポポなど身近な植物が使われ、色見本を眺めていると紅花からは白や黄色などイメージと違う色が染まることを発見。

商品の横には作り手の自己紹介や作品に対するメッセージがあり、読むほどに作品へのぬくもりが感じられます。

燕舎という店名に込められた想い

燕舎という店名に込められた想い

写真:浅井 みら野

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店内には店名にもなっているツバメグッズも販売。一度聴いたら忘れられない名前ですが、これには修善寺の良さを知ってもらった人たちが毎年春になると戻ってくるツバメのように、修善寺に再び訪れてほしいという願いが込められています。

燕舎という店名に込められた想い

写真:浅井 みら野

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「山に囲まれ、温泉もある修善寺は都心からアクセスも良く、のんびりできるのが魅力です。レトロでちょっと懐かしい。古き良き修善寺らしい雰囲気を大切にしていきたいです」と、勝野さんは微笑みます。

修善寺温泉は無色透明で無味無臭なのが特徴。普通のお湯に見えますが、一度その柔らかな心地良さを味わってしまうとクセになってしまうはず。そして、それは「修善寺 燕舎」が手掛けるおみやげも同じ。普通のおみやげと思いきや、その背景には地元へのあたたかな愛が詰まっていて、知るほどに修善寺温泉のことを好きになります。ぜひ訪れた際は、地元愛だからこそ生まれた特別なおみやげにほっこりしてみてはいかがでしょうか。

修善寺 燕舎の基本情報

住所:静岡県伊豆市修善寺825-2
営業時間:10:30〜17:00(たまに21:00)
定休日:月曜・木曜
アクセス:温泉場バス停より徒歩約3分、修禅寺より徒歩約3分

2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/03/17 訪問

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