写真:浅井 みら野
地図を見るインカ帝国の文化が花開いたクスコ。かつての輝きは町の随所に築かれた石積みの壁など、今でも町の礎として機能しています。16世紀以降はスペイン建築が加わり、2つの文化が折り重なった市街は世界遺産にも登録され、唯一無二の雰囲気を漂わせています。
頑強な壁に覆われたノボテルクスコも16世紀の建物を活用したもの。周辺の建築物と融和していて、ホテルっぽくない控え目な外観が印象的です。
写真:浅井 みら野
地図を見る窓が小さく、一見閉鎖的な建物正面から中へ進むと、一気に視界が開けた吹き抜けの中庭(パティオ)へ。ホテルがあるクスコの標高は3,400mと日本で2番目に高い北岳よりも高いです。そのため空との距離も近く、雲が頭上まで迫りくる様子は圧巻の一言。思わず仰いでしまう神々しさがあります。
刻々と変わる空の下では高山病対策といわれるコカ茶を味わえるほか、朝食や夕食も頂けます。歴史ある建物に囲まれながら、自然も体感できるホテル自慢のエリアです。
写真:浅井 みら野
地図を見る中庭を中心に部屋は口の字型に配置。重厚な石造りの壁やアーチに囲まれ、物々しい雰囲気になりそうですが、オレンジや赤茶色の石で築かれているので、どこか温かみさえ感じるはず。廊下には椅子が多数設けられ、そこからも中庭や空を眺められます。
写真:浅井 みら野
地図を見る客室は現代の生活に合わせてリノベーション済み。シンプルかつスタイリッシュなデザインに統一され、快適に過ごせます。Wi-Fi(無料)のほか、ミニバーも完備。
写真:浅井 みら野
地図を見る部屋によってはシャワーではなく、じっくり入浴できる浴槽付きのバスルームに喜ぶ人もいるはず。しかし、その分高山病になりやすい場合もあるので、使用する際はご自身の体調とよく相談されることをおすすめします。
写真:浅井 みら野
地図を見る目を引く中庭に居心地よい客室に加え、クスコの観光名所に近い立地もノボテルクスコの魅力です。街の中心地で広場でもあるプラザ・デ・アルマス(Plaza de Armas)へは徒歩約7分。
広場を囲むようにカテドラル(La Catedral)やラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会(写真・Compania de Jesus)といったスペイン人が建てたキリスト教建築が、当時の影響力の強さを今も物語っています。他にお土産屋さんやレストランも充実していて、昼夜通して観光客や地元の人たちで賑わう場所。昼間とは違う、ライトアップされた夜の幻想的な景色も必見です。
写真:浅井 みら野
地図を見る高度な文明と称されたインカ文明の一端として有名なのが“カミソリの刃一枚すら通さない”と言われた石材建築。
石壁は街に今も残り、寸分の狂いもなく、まるでパズルのようにそれぞれの石がぴったり合致している様子は、感嘆と同時に畏怖さえも混ざり合った気持ちにさせられます。
写真:浅井 みら野
地図を見る特にノボテル クスコから徒歩約2分の場所にある12角の石(La Piedra de los Doce Angulos)は高い技術力と同時に謎もはらんだ名所。
普通に石を組むだけなら四角形など角が少ない方が容易なはずなのに、この石はなぜ12もの角を持たせたのか。諸説ありますが、あえて複雑な形に挑んだ姿勢からインカ文明の計り知れない技術力と探求心が窺えます。
マチュピチュはじめ、残された謎が今も私たちも魅了するインカ文明。彼らの言語であるケチュア語でクスコは“ヘソ”を意味し、まさに文化の中心地だった場所にふさわしい名前です。ぜひ訪れた際は、そのヘソの中心地に近い「ノボテル クスコ」からインカ文明を探求する旅を始めてみてはいかがでしょうか。
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
浅井 みら野
イタリア生まれ、ドイツ育ちの日本人です。まだまだ知られていないけど、魅力的な土地を世界、国内問わず紹介しています。ヨーロッパ、アメリカ方面が多いですが、呼ばれればどこへでも。冬はゲレンデに出没すること…
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