地の果てアルジェリアの首都「アルジェ」はこんなところ

地の果てアルジェリアの首都「アルジェ」はこんなところ

更新日:2020/04/21 16:59

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師
アルジェリアと聞くと「ここ〜は地の果てアルジェリア」というフレーズが口をついて出て来る人も多いかと思います。歌謡曲「カスバの女」の一節ですが、本当に地の果てでしょうか。カスバってどんな街、一体どんな所だろうとイメージが膨らみますね。
アフリカ最大の国土を持つアルジェリアは、決して地の果てではありません。今回はカスバでも有名で、北アフリカのパリとも呼ばれる首都のアルジェについてご紹介致します。

カスバを歩く

カスバを歩く

写真:大竹 進

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カスバとはアラビア語で砦の意味で、城塞に囲まれた居住地区を指し、アラブ諸国の各地にカスバはありますが、その中でも単にカスバと言えばアルジェのカスバを指すくらい有名で、世界遺産にも登録されています。

アルジェのカスバは16世紀にオスマン帝国の城塞として造られた旧市街で、丘の上に太守の宮殿があり、高低差118mの丘に曲がりくねった細い路地がそこかしこに伸び、殆どが階段なので歩いて巡る事になります。

歴史を重ねた建物、味わいのある扉、風情のある石畳の道、思わず歩きたくなるエリアです。

カスバを歩く

写真:大竹 進

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丘の上からカスバを下って来ると、途中に共同の水汲み場があります。アラブ風のアーチの奥にアラベスク模様のタイルが嵌め込まれた壁があり、周囲の家々ともピッタリマッチして絵になる光景です。

カスバを歩く

写真:大竹 進

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カスバの中にはドア一つ分だけの間口の小さな店が所々にあります。多くが伝統的な銅細工の店で、工房も兼ねており、ランプや鍋、銅板を打ち出したお皿などが所狭しと並べられています。
エキゾチックな製品はインテリアとしてお土産にも良さそうですね。

ケダウチ宮殿

ケダウチ宮殿

写真:大竹 進

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カスバ内には太守の宮殿の他に幾つかの宮殿がありますが、その内の一つがケダウチ宮殿です。
王の盲目だった娘の為に建設された宮殿で、現在は伝統芸術博物館として一般公開されています。

ケダウチ宮殿

写真:大竹 進

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こじんまりとした宮殿ですが、アンダルシア様式の優雅なアーチが連なる、王の娘の為に造られた優しい感じの溢れた宮殿です。
居室内には当時使われた調度品や様残な資料なども展示されていますが、展示品は残念ながら撮影禁止です。

ケダウチ宮殿

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宮殿内のパティオや廊下、階段の壁面はアラベスク模様のタイルで飾られています。タイルの模様をじっくり眺めてみるのも楽しいですね。

<ケダウチ宮殿の基本情報>
開館時間:8:30〜16:15
休館日:金

アルジェのモスク

アルジェのモスク

写真:大竹 進

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カスバの丘を下って来るとケチャワモスクが見えて来ます。ここは13世紀に建てられたモスクを、フランスの植民地時代になってサンフィリップ大聖堂として改修し、独立後再びモスクに改修されたものです。その為一見モスクにも教会にも見える不思議なスタイルをしています。

モスクの前の通りはマーケットになっていて、多くの露店が店を出し、ナツメヤシの実であるデーツの専門店などが並んでいます。

アルジェのモスク

写真:大竹 進

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ケチャワモスク前のマーケットを通り過ぎると、殉教者の広場に出て来ますが、この一角にエル・ジェディッド・モスクがあります。

このモスクはイスラム教に改宗したイタリア人により建築され、モスクであるにも拘らず、上から見るとキリスト教会で多く見られる十字架の形になっているという珍しい建築スタイルで、白亜の壁が美しいモスクです。

アルジェのモスク

写真:大竹 進

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カスバを離れ、海岸沿いを東に向かうと巨大なグランド・モスク・アルジェが現れます。現在建築中ですが、ミナレットの高さは何と265mと、これまで世界最高の高さを誇ったモロッコのカサブランカにあるハッサン2世モスクの200mのミナレットを遥かにしのぐ高さになります。

独立記念塔

独立記念塔

写真:大竹 進

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アルジェ市街を見下ろす丘の上に、1952年から1962年にわたって行われたアルジェリア独立戦争で犠牲になった人々を慰霊するために、1982年独立20周年を記念して独立記念塔が建てられました。

塔の高さは92m、ヤシの葉を3枚合わせたデザインで、産業・農業・教育という3つの柱で国を支えるという意味を表しています。

独立記念塔

写真:大竹 進

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塔の下には慰霊の火が燃える祭壇があり、衛兵が24時間警備しています。

独立記念塔

写真:大竹 進

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塔を形作る3本の巨大なヤシの葉の根元には、独立の為に戦った兵士の像が置かれています。

<独立記念塔の基本情報>
開館時間:24時間入場可

ノートルダム・ド・アフリーク大聖堂

ノートルダム・ド・アフリーク大聖堂

写真:大竹 進

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アルジェの北側の眺めの良い丘の上にノートルダム・ド・アフリーク大聖堂があります。ノートルダム・ド・アフリークとはアフリカの聖母マリアという意味です。
二人の女性がオリーブの木の下で祈った事に始まり、フランスのリヨンにあるノートルダム大聖堂を真似て、アルジェリアがフランスの植民地だった1872年に完成したローマ・カトリック教会の大聖堂です。

ノートルダム・ド・アフリーク大聖堂

写真:大竹 進

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この大聖堂はネオ・ビザンチン様式で建てられていますが、壁面は多くのアラベスク模様のタイルで装飾され、アラブの地にある教会のせいかイスラムの影響を感じます。

ノートルダム・ド・アフリーク大聖堂

写真:大竹 進

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聖堂内には黒いマリア像が祀られ、祭壇を取り囲む壁には「キリスト教徒、イスラム教徒に幸あれ」という言葉がタイルで描かれています。

<ノートルダム・ド・アフリーク大聖堂の基本情報>
開館時間:
(金以外)11:00〜12:30、15:00〜17:30
(金のみ)10:30〜12:30、15:00〜18:00

旧市街も新市街も両方楽しめるアルジェ

アルジェは映画「望郷」や「アルジェの戦い」、或いはノーベル賞作家アルベール・カミュの代表作「異邦人」など、多くの作品の舞台になった事でも有名です。

旧市街のカスバがアラブの香り漂うエキゾチックなエリアであるのに対し、フランスの植民地時代に造られた新市街の街並は北アフリカのパリと呼ばれる洗練されたフランス風の建築物が建ち並び、アルジェリアの首都として活気に満ちた街が広がっています。
この様な様々な魅力に溢れるアルジェをあなたも訪れてみませんか。

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/03/12−2020/04/12 訪問

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