上杉謙信の居城を訪ねてみよう!新潟県上越市「春日山城跡」

上杉謙信の居城を訪ねてみよう!新潟県上越市「春日山城跡」

更新日:2020/04/11 19:07

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨
新潟県上越市の春日山城はかつて上杉謙信の居城だったところ。歴史ファン、特に戦国時代の歴史のお好きな方なら一度は訪れてみたい場所ですね。難攻不落、天下の名城と呼ばれた春日山城、今も土塁や空堀が残って往時を偲ぶことができます。手軽な山歩き気分で城跡を登り、謙信になったつもりで山頂から里を眺めるのも楽しいものです。“越後の虎”と恐れられた名将の居城、春日山城、訪ねてみませんか。

上杉謙信の居城、春日山城

上杉謙信の居城、春日山城

写真:沢原 馨

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春日山城は西頸城山地の東の端、高田平野(頸城平野)を見下ろす丘陵地に築かれました。いつ頃築城されたものか、詳しくわかっていませんが、南北朝時代にはすでに何らかの砦があったのだろうと考えられています。

本格的な山城として整備されたのは1500年代に入って長尾氏が越後の実権を掌握してから。やがて1548年、景虎(後の上杉謙信)が19歳で長尾氏の家督を継ぎ、春日山城主となるのです。その後の長尾景虎(上杉謙信)の武勇については枚挙のいとまもありませんが、本記事では割愛します(興味のある人は調べてみましょう)。

1578年、謙信は城内で倒れ、急死します。脳溢血だろうと言われています。謙信が春日山城主だったのはほぼ30年の期間でした。1600年代に入ると春日山城は歴史の舞台から退くことになりますが、それでも春日山城は歴史ファンにとって特別なものと言っていいでしょう。歴史ファンなら一度は訪ねてみたい城跡ですね。

山歩き気分で山頂を目指そう

山歩き気分で山頂を目指そう

写真:沢原 馨

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難攻不落、“天下の名城”と呼ばれた春日山城は標高180mほどの丘の上に築かれました。もちろん居館などは残っていませんが、今も土塁や空堀跡が残って往時を偲ばせます。

丘の中腹に観光用駐車場が設けられていますので、そこから山頂まで山歩き気分で歩いてみましょう。駐車場から山頂まで標高差は100m近くありますが、距離は1km足らず、気軽に登ることができますよ。

山歩き気分で山頂を目指そう

写真:沢原 馨

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山頂を目指す小径は未舗装の山道。歩きやすい靴を履いていくのがお勧めです。鬱蒼と木々が茂る中を歩くのはちょっとした森林浴気分。先を急がずのんびりと山頂を目指しましょう。

簡単な解説の書かれた案内パネルが随所に設けられていますので、特に城跡というものに詳しくなくても興味深く見学していくことができます。

山歩き気分で山頂を目指そう

写真:沢原 馨

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“越後の虎”、“軍神”と恐れられた上杉謙信、戦の神である毘沙門天を深く信仰していました。山頂近くには毘沙門堂が祀られています。上杉謙信ファンの方ならぜひ手を合わせておきたいですね。

謙信になったつもりで山頂からの眺めを

謙信になったつもりで山頂からの眺めを

写真:沢原 馨

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本丸跡のある山頂からは高田平野を広く見渡すことができます。北へ目を向ければ遠く直江津の港も見ることができます。素晴らしい眺望です。ここから上杉謙信も領内の里を見下ろしていたのでしょうね。

謙信になったつもりで山頂からの眺めを

写真:沢原 馨

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山頂から西を見れば西頸城山地の山々が視界の奥まで続いています。これもまた雄大で素晴らしい眺望です。緑濃く続く山々の景色を、かつて上杉謙信も見ていたのでしょう。

謙信になったつもりで山頂からの眺めを

写真:沢原 馨

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山頂付近に「井戸曲輪(いどくるわ)」と呼ばれる場所があります。丘の頂上付近なのに井戸があるという、不思議なところです。西の山々と礫層で繋がっていて、サイフォンの原理で水が湧くのだと考えられています。どうやってそのような水脈を見つけたのか、昔の人の知恵には驚きますね。

謙信の銅像と共に記念写真を

謙信の銅像と共に記念写真を

写真:沢原 馨

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駐車場脇に上杉謙信の像が建っています。これは1969年(昭和44年)のNHK大河ドラマ「天と地と」の放映にあたり制作されたもの。春日山城跡を訪れた記念に、謙信像と共に記念写真を撮っておきたいですね。銅像は少し高い場所に建っていますので、アングルを工夫して写真を撮りましょう。

謙信の銅像と共に記念写真を

写真:沢原 馨

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駐車場の横手に、木々に包まれて春日山神社が鎮座しています。明治34年(1901年)に創建された神社で、もちろん御祭神は上杉謙信。謙信ファンの方はぜひお参りしていきましょう。

春日山城跡で歴史ロマンを感じるひとときを!

春日山城跡で歴史ロマンを感じるひとときを!

写真:沢原 馨

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春日山城跡は歴史ファンならぜひとも訪れてみたい場所ですが、特に歴史に興味がなくても訪れる価値有りです。木々の茂る丘を登って頂上からの眺めを楽しむために訪れても、充分に楽しめます。特に山頂からの眺望は素晴らしく、眼下に広がる高田平野の風景を眺めていると時の経つのを忘れます。

戦国の世に名を馳せた“越後の虎”、上杉謙信、その居城だった春日山城を訪ねて、歴史ロマンを感じるひとときを過ごしてみませんか。

春日山城跡の基本情報

住所:新潟県上越市大字中屋敷〜大豆
電話番号:025-545-9269(上越市文化行政課)/ 025-526-5111(上越市観光交流推進課)
アクセス:
えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン「春日山」駅から徒歩40分
北陸自動車道「上越IC」から約6km(約15分)
上信越自動車道「上越高田IC」から約8km(約20分)
無料駐車場有り(全部で40台分ほど)

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/09/08 訪問

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