豪華列車！ペルーレイル「チチカカ・トレイン」アンデス山脈を鉄道旅

更新日：2020/04/19 17:48

ペルーのアンデス山脈の高所を走る鉄道ペルーレイル。複数の路線がありますが、今回ご紹介するのは、インカ帝国の都であったクスコとチチカカ湖に面した都市プーノ間を運行しているチチカカ線を走る「チチカカ・トレイン」。装飾された車両と豪華な内装、バーラウンジ、オープンエアー式の展望車、昼食やアフタヌーンティーサービスがある豪華列車。満足度の高い鉄道旅が出来る事でしょう。

豪華列車！ペルーレイル「チチカカ・トレイン」

写真：大川原明

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オリエント急行を運行するベルモンド社とペルー資本によって共同運営されているペルーレイル。海外からの旅行者が多く利用する路線はクスコとマチュピチュを結ぶ路線。もう1つの路線は、クスコとチチカカ湖に面したプーノを結ぶチチカカ線で「チチカカ・トレイン」と呼ばれる豪華列車が運行しています。チチカカ・トレインの列車の内装は豪華な造りで、バーラウンジ、展望車、昼食とアフタヌーンティーのサービスがつきます。

車両は全6両、座席数は132席。費用は大人285USD、2歳以下の乳幼児は座席使用しなければ無料、3歳～11歳の子供は大人料金の50パーセントで12歳以上は大人料金になります。時期により料金変動がありますが、乗車券はインターネット公式サイトかクスコ市内にあるペルーレイルの支店で購入出来ます。

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列車は火曜日を除き週6日、1日1便運行。クスコ市内のワンチャック駅を朝7時台に出発し、10時間30分程でプーノの鉄道駅に到着します。チェックインは出発時間の30分前から出来ますが、乗り遅れのないように早めのチェックインが望ましいです。クスコを出発してから暫くすると展望室で民族舞踊が披露されますので、案内放送があったら展望室にむかうとよいでしょう。

※豪華列車「チチカカ・トレイン」は曜日により運行時間が異なります。運行時間は公式サイトなどでご確認ください。

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クスコの標高が3399メートル、目的地のプーノの標高が3827メートル。途中、4000メートルを超えた地点を走りますが、客室の窓や展望室から美しいアンデスの山々の景色を楽しむことが出来ます。美しい景色に癒されることは間違いないでしょう。

高級感ある客車

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豪華列車だけあり、内装は非常に高級感があります。上質な椅子の座り心地は最高でテーブルも頑丈。席は4人席、2人席、1人席と用意されており、グループからお1人様まで対応しています。

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客車内でのお薦めの過ごし方は景色を楽しみながらの読書です。列車内ではWi-Fi接続も出来ますので、パソコンやタブレット、スマートフォンなどでインターネットも出来ます。乗務員はしっかりと教育されており、英語が堪能で親切です。何か困った事があれば乗務員に頼むとよいでしょう。

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車内ではワインの無料提供があります。ペルー、チリ、アルゼンチンなどの南米のワインを提供しており、料理にも合います。ワインが好きな方は是非とも飲んでみましょう。但し、高所では酔いがまわりやすいので飲み過ぎないようにしましょう。

バーラウンジ&展望車両

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客車滞在が飽きたのであれば是非ともバーラウンジに足を運びましょう。コーヒー、紅茶、ジュースなどのソフトドリンクからビールやワイン、カクテルなどのお酒も用意しています。もちろん、飲まない人でも着席する事が出来ます。

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バーラウンジの隣は展望車両となっています。左右、天井共にガラス張りになっていますので美しい景色を堪能出来ます。また、オープンエアーになっており、先端には窓がありませんので写真撮影には最適です。

豪勢な車内食

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朝食は料金に含まれていませんが、別注で注文する事が出来ます。コンチネンタルブレックファースト、アメリカンブレックファースト、イングリッシュブレックファーストから選ぶことが出来ます。

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昼食は途中下車するララヤ峠の後に提供されます。前菜はスープとサラダの2種類から選べ、メイン料理やデザートも2種類用意していますので自分の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。どれも高級レストランで食すのと同じくらい美味です。菜食料理も提供していますので、菜食主義の方は事前に依頼しましょう。

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昼食後しばらくしてから提供されるアフタヌーンティーサービス。紅茶かコーヒーから選べ、軽食も提供されます。朝食、昼食、アフタヌーンサービス共に自分の座席で食すことが出来ますが、美しい景色を見ながらの食事は格別です。

標高4319メートルのララヤ峠

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列車が標高3399メートルのクスコを出発してから徐々に標高を上げていきます。昼食が提供される前にチチカカ線で最高所となる標高4319メートルのララヤ峠に停車します。下車可能ですので、外に出てみるとよいでしょう。周辺の住民が列車の到着時間に合わせてお土産を販売していますので興味があれば購入しましょう。

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ここからは5000メートル級や6000メートル級の美しいアンデスの山々の景色が広がっています。周辺では南米原産のアルパカが放牧されていたりしますが、非常にのどかな雰囲気が漂っています。

クスコとプーノ間はバスも運行していますが、せっかくであれば今回ご紹介させていただいたペルーレイル運行の「チチカカ・トレイン」をご利用ください。優雅な鉄道旅を満喫出来る事間違いないでしょう。