写真:山口 琴美
地図を見るエミノニュを代表するモスクといえばイェニ・ジャーミィです。広場やガラタ橋、金角湾からも眺めることができるこのモスクは、まさにエミノニュの象徴ともいえます。
このモスクは、オスマン帝国時代に母后として宮廷内で権力を握ったサフィエ・スルタンの命により建設が始められました。しかし息子のメフメト3世が亡くなるとサフィエ・スルタンは母后という立場、そして権力をも失い、モスクの建設も中断されてしまいました。
写真:山口 琴美
地図を見るイェニ・ジャーミィは着工から約半世紀後の1665年、その当時に母后としてハレムで権力を握っていたハティジェ・トゥルハン・スルタンの命により完成しました。
礼拝の前後にスルタンやその家族が集まり時間を過ごしていたキョシュク(離れのようなもの)は、まるでトプカプ宮殿の一室を思わせるかのような美しさを放っています。
<基本情報>
住所:Rustem Pasa,Yeni Cami Cd.No:3,34116 Fatih Istanbul
アクセス:トラムT1線エミノニュ駅から徒歩約5分
写真:山口 琴美
地図を見るイェニ・ジャーミィを完成させたハティジェ・トゥルハン・スルタンはモスクの近くに自らの霊廟も造らせました。
モスクを思わせる美しい霊廟内には、ハティジェ・トゥルハン・スルタン自身の棺はもちろん、彼女の息子でオスマン帝国第19代皇帝のメフメト4世、メフメト4世の子で第22代皇帝のムスタファ2世、第23代皇帝のアフメト3世といった歴代の皇帝の棺も置かれています。
イェニ・ジャーミィと併せて見学しておきたいスポットです。
<基本情報>
住所:Rustem Pasa,Yeni Cami Cd.No:1,34116 Fatih Istanbul
アクセス:トラムT1線エミノニュ駅から徒歩約5分
写真:山口 琴美
地図を見るイェニ・ジャーミィのお膝元にあるエジプシャン・バザールでは、歴史ある雰囲気を感じながらトルコらしいお土産を探すことができます。
この市場も、イェニ・ジャーミィの建設を命じたサフィエ・スルタンがモスクの一部として造らせたものです。18世紀以降にエジプトから輸入される香辛料が売買されるようになったため、エジプシャン・バザール、スパイス・バザールと呼ばれるようになりました。
写真:山口 琴美
地図を見る彩り豊かな茶葉やスパイスのほか、ロクム、バクラヴァ、陶器類、貴金属類、ナッツなどありとあらゆるトルコらしい商品がずらりと並んでいます。お土産探しをするにはぴったりのスポットです。
<基本情報>
住所:Rustem Pasa,Erzak Ambari Sok.No:92,34116 Fatih Istanbul
アクセス:トラムT1線エミノニュ駅から徒歩約5分
写真:山口 琴美
地図を見るオスマン帝国時代にもいくつか銀行はありましたが、トルコ共和国時代になって初めて設立されたのがエミノニュにあり、当時の建物がそのまま博物館として利用されているのがトルコ銀行博物館です。
トルコ共和国初の銀行の設立には、もちろん初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクも携わりました。2004年まで、実際に銀行として稼働しており、2007年10月に博物館として生まれ変わり一般公開されました。
写真:山口 琴美
地図を見るこの建物は銀行として使われる前は郵便局として機能していました。博物館内ではトルコにおける郵便や銀行にまつわる歴史を、動画や実際に使われていた書類、機械などを通して知ることができます。
<基本情報>
住所:Hobyar Bankacilar Sk.No:2, 34112 Fatih Istanbul
アクセス:トラムT1線エミノニュ駅から徒歩約7分
エミノニュにはオスマン帝国時代の歴史あるモスクや市場、トルコ共和国初期の雰囲気を感じることができる建造物が多く残されています。イスタンブール歴史地区で観光をする際は、ぜひエミノニュで散策もショッピングも楽しんでみてください。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
山口 琴美
大学時代はロシア(モスクワ・サンクトペテルブルク)に留学し、その後はアメリカやヨーロッパなど18ヵ国に訪問しました。その中でもトルコは私にとって特別な場所であり、この国の魅力をもっと伝えたい!と思うよ…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/2/8更新)
- 広告 -