写真:江田 由衣
地図を見るバリ島中部地方ムングウィにあるタマン・アユン寺院は、かつて王国ムングウィの国寺として1634年に建設された寺院です。1937年には改修工事が行われ、今でもバリ島の人々にとって大切な祈りの場所となっています。「タマン・アユン」とは、バリ島の言葉で「美しい庭」の意味ですが、その名の通り美しい庭をもつ庭園寺院という風情の場所です。
タマン・アユン寺院までは、ウブドから車で40分、クタからだと1時間ほどかかります。公共交通機関では行きにくいので、広大な棚田ジャティルウィなど他の観光地と合わせてカーチャーターで訪れることをおすすめします。
写真:江田 由衣
地図を見るタマン・アユン寺院は、2012年に「バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリヒタ・カラナを表す水利システム<スバック>」の一部として世界遺産に登録されています。
スバックとは寺院に集められた水を分けあう水利システムで、水が神格化されてきたバリ島においてスバックの運営や行事はいつも神事と結びついてきました。寺院を周回する水路は田園エリアへと流れ、周辺にある集落の稲作を支えてきたと言われています。確かにバリ島の寺院には、水が関係した施設も多く見られます。
タマン・アユン寺院で見られる何気ない水路にも、人々の生活を支える大事な意味があることを感じられることでしょう。
写真:江田 由衣
地図を見る近年タマン・アユン寺院は、恋愛成就・縁結びのパワースポットとして有名です。この寺院には縁結びの神さまがおり、大切な人との縁を結んでくれるご利益があると信じられています。地元の人たちは、結婚を考える人と訪れる大切な場所としてこの寺院を崇めています。
これから素敵な人を見つけたい人はここに来て良縁祈願をし、今ある関係を大切にした夫婦やカップルは、ぜひ一緒にタマン・アユン寺院を訪れてみてくださいね。
写真:江田 由衣
地図を見るタマン・アユン寺院は、大きな割れ門と言われる門が入口となっています。バリ島の寺院にはこの割れ門が多く見られ、左右対称な繊細な作りにも注目です。また、入り口の前にはお堀があり、この堀が周辺の水田に水を送る水路となっています。この門をくぐると、邪悪なものが浄化され、清らかになると信じられています。
写真:江田 由衣
地図を見る寺院の真ん中あたりには、存在感のある美しい門があります。中央部分は木の扉になっており、重要な儀式の間にだけ開かれることになっています。木の扉の両端には「ララクサ」と呼ばれる門番の役目をした像が置かれ、大事な寺院を守る役目を果たしています。そしてこの先が、タマン・アユン寺院で最も大切な場所である聖域です。
写真:江田 由衣
地図を見る境内には、聖なるアグン山を模した壮大な塔(メル)が10基並んでいます。この塔の屋根を見てみると、日本の昔の家屋のような藁葺き屋根になっていることがわかります。屋根は通常3〜11の奇数層となっていますが、タマン・アユン寺院には11層の塔が4基もあるので、ぜひ探してみましょう。
残念ながら敷地内に立ち入ることは禁止されていますが、塀に沿って一周することができるので、外からじっくり眺めてその素晴らしさを感じてみることをおすすめします。
住所:Jl. I Gusti Ngurah Rai - Carangsari, Mengwi, Bali
アクセス:ウブドから車で約40分、クタから車で約1時間
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
江田 由衣
北海道札幌市在住の旅好き主婦です。現在はフリーライターとして活動しています。大学生からバックパッカー旅にはまり、今では海外渡航数も80回を超えるまでに。新婚旅行では、夫と2ヶ月をかけて南米周遊旅を楽し…
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