マチュピチュだけじゃない!登山途中も絶景多発な「ワイナピチュ」

マチュピチュだけじゃない!登山途中も絶景多発な「ワイナピチュ」

更新日:2020/11/13 14:42

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
緑生い茂る山々の奥地に築かれた空中都市マチュピチュ。写真を見ればピンと来る人も多いかと思いますが、その遺跡の写真に高い頻度で写っている山があります。名前は「ワイナピチュ(Huayna Picchu)」。山頂から眺めるマチュピチュ遺跡はご褒美にふさわしい光景ですが、見慣れない植物や屹立した山岳に囲まれた風景など道中も圧倒される光景に遭遇し、1つ1つの光景が何ものにも代えがたい思い出となります。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(トラベルjp)

マチュピチュとセットで写ってる山

マチュピチュとセットで写ってる山

写真:浅井 みらの

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今は亡きインカ帝国の功績を語り継ぐマチュピチュ遺跡。限られた敷地に水路や石壁が敷かれ、左右の切り立った崖が土地の険しさを表しています。

実は遺跡はマチュピチュとワイナピチュという2つの山を繋ぐ尾根沿いに築かれ、遺跡からは奥に見えるワイナピチュの山頂まで歩いていくことができます。

マチュピチュとセットで写ってる山

写真:浅井 みらの

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遺跡入口の対角線上、メイン広場の奥に進むとワイナピチュへの入口が見えてきます。登山道が開くのは午前7時〜8時と午前10時〜11時の1日2回。各回で入場できるのは200人までで、マチュピチュ遺跡の入場券を買う際にワイナピチュ登山を含んだものを選択しますが、人気なチケットなので遅くとも3ヵ月前迄の購入が推奨されています。

日中の温度上昇と午後の観光も踏まえると午前7〜8時の方がおすすめ。入口以降はお手洗いもないので、ご注意を。入山時間と名前を記入し、いよいよ出発です。

マチュピチュとセットで写ってる山

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山頂との高低差は約300m。前半は平らな道が続き、進む足取りも軽やかです。山頂までは片道約1時間半から2時間ほど。ゆっくりめな歩調だと往復約3時間半から4時間の行程です。

地面はぬかるんでいることもあるので、靴は滑りにくく防水のスニーカーで。レインパーカーと帽子、軍手にタオル、そして日焼け止めと飲み水も必需品です。

日本では見かけない珍しい植物も必見

日本では見かけない珍しい植物も必見

写真:浅井 みらの

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前半の道のりは草木に覆われ、視線も足元や周辺に向けられ、よくよく見てみると珍しい植物の姿に興味が惹かれるはず。

マチュピチュ国立公園一帯は標高差もあり、地形はアンデス高地からアマゾン熱帯雨林まで。木も馴染みのある杉からクユナ(Q’euna)と呼ばれるアンデス固有のものが自生し、独特な植物相を構成しています。

日本では見かけない珍しい植物も必見

写真:浅井 みらの

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鮮明な赤と艶やかな紫の組み合わせが目立つククシア。日本ではホクシャとも呼ばれていて、見つけたらぜひ耳をすましてみて。ハチドリ(ハミングバード)が羽ばたきながら蜜を吸っている光景が見られるかもしれません。

日本では見かけない珍しい植物も必見

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マチュピチュ一帯は特にランの種類が多く、発見された数は250種類以上。麦穂のような形が特徴のエレアンツスもランの一種で、紫陽花のように小さな花が集まって咲きます。

中盤から視線は周辺のパノラマ風景へ

中盤から視線は周辺のパノラマ風景へ

写真:浅井 みらの

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穏やかだった傾斜も徐々に階段が増え、息も切れ切れに。下向きな状態を励ますように視界が広がる場所が随所に登場して一休みを促してくれます。

中盤から視線は周辺のパノラマ風景へ

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ぐるりと辺りを見渡せば6,000m級の山々が連なる壮麗さに神々しさまで感じられるほど。登山の醍醐味を教えてくれる光景です。

中盤から視線は周辺のパノラマ風景へ

写真:浅井 みらの

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足をすくませながらも視線を下に移せば、険しい山の間を縫いながら流れるウルバンバ川や山崩れ防止の段々畑を望めます。

上り坂というより階段を上がる道のり

上り坂というより階段を上がる道のり

写真:浅井 みらの

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登山も終盤になってくるとクライマックスな盛り上がりをみせようと道が一層険しくなります。道幅が人ひとり通れるほどに縮小し、石段の高さもまちまちに。場所によっては鎖を掴みながら進む場所もあり、冒険家気分を味わえます。

登山道は1本道になっていて、登山と下山両方で通ります。そのため、なるべく早めに出発した方が人の往来に左右されず、自分のペースで歩けます。

上り坂というより階段を上がる道のり

写真:浅井 みらの

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石段を積み上げるのではなく、巨石を削って歩けるようにしている珍しい階段にも注目です。

上り坂というより階段を上がる道のり

写真:浅井 みらの

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樹木などの自然の世界から石段や石壁など人工物が残る遺跡が見え始めたら山頂は目前。最後は階段を上っていきます。実はワイナピチュの山頂付近もかつて神官や修道女が暮らしており、日の出前にここからマチュピチュへ降り立ち、一日の始まりを告げるため朝な朝な通っていたのだとか。

また山頂近くの分岐点から進むこと約40分。山頂の遺跡の反対側には洞窟内部に築かれた月の神殿があり、神秘的な空気が今も残っています。道中は下り坂やハシゴを使う場面もあり、ここまで訪れる人も少ないです。

苦労が報われる山頂からの景色

苦労が報われる山頂からの景色

写真:浅井 みらの

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道中で見かけた独特な植物や幽玄な風景に満足しつつも、やっぱり山頂から見渡す景色は格別。マチュピチュ遺跡より250m高い地点から見下ろすと遺跡の全容がはっきりと見え、その奥にはマチュピチュ山の山頂も。いかにこの遺跡が稀有な場所を切り開いて構築されたのかが分かり、感動もひとしおです。

苦労が報われる山頂からの景色

写真:浅井 みらの

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遺跡に向かって左側には蛇行しているハイラム・ビンガム・ロードも一望。マチュピチュ村とマチュピチュ遺跡を結ぶシャトルバスが通る道で、標高差400mをジグザグに進んでいる様子が分かります。

道の名前は、1911年にマチュピチュ遺跡を発見したアメリカ人探検家ハイラム・ビンガム3世から。映画インディ・ジョーンズのモデルとされている人物です。

苦労が報われる山頂からの景色

写真:浅井 みらの

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人の暮らしぶりがほとんど残っていないワイナピチュ山頂で寂寞な雰囲気を醸し出しているのが貯蔵庫として使われていたという建物。

屋根は消失し外観のみが残る姿は物憂さげで、その先には観光客で賑わうマチュピチュ遺跡が見据え、脇には悠久に流れるウルバンバ川も。興趣が尽きない景色は疲労感も忘れて、しばし見入ってしまいます。

改めて実感するワイナピチュの存在感

登山開始から山頂到着まで、足元の植物から眼前の風景まで様々なシーンで私たちを魅了する「ワイナピチュ」。マチュピチュ遺跡が目立っているので、なかなか知名度は低いですが、ワイナピチュ山頂からマイナピチュ遺跡を改めて眺めてみたらワイナピチュの姿がないマチュピチュに違和感を覚えるはず。ぜひ訪れた際は、TVや雑誌でお馴染みの光景とは一味違う、登山者のみが見られる絶景を味わってみてはいかがでしょうか。

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/03 訪問

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