写真:野水 綾乃
地図を見る入口すぐのレセプション「草門」から敷地内に誘われると、7棟13部屋ある離れの客室とレストラン「中屋敷」が森の中に点在しています。シンプルで洗練されたコンクリート造りの建物は、森に静かにたたずむアートミュージアムのよう。
以前の「山荘わらび野」を知る人はその変わりぶりにきっと驚かれるでしょう。ですが、よく見てください。年月を経た樹木は地震前から敷地内にあったものを移植しています。落葉樹ばかりなので、春は芽吹き、夏は緑、秋は紅葉、そして冬枯れの木立と、四季折々の美しさを見せてくれます。その先の由布院を取り巻く山々、そして豊後富士と呼ばれる雄大な由布岳、それら周囲の自然ともゆるやかにつながっているように感じられます。
写真:野水 綾乃
地図を見る注目したいのが、すべての建物に使われているコンクリートの壁です。ともすると冷たい印象のするコンクリート造りですが、よく見ると、木の節目のような模様が施され凹凸があるのが分かります。これは実際の杉の木を特殊な型枠にして付けた模様で、日本初の工法なのだとか。石だけど木のようでもあり、周囲の雑木とも優しくなじみます。また光の当たり方によっても表情が変わって見えます。
写真:野水 綾乃
地図を見る13室ある離れの客室はすべてが温泉付きのスイートルーム仕様です。4タイプあり、いちばんリーズナブルなスタイリッシュスイート(写真)でも57平米と広々。大きな窓とテラスが外との境界線をあいまいにさせ、木々の緑と木漏れ日が部屋の中まで優しく差し込んできます。
このタイプの部屋は6室あり、ひとり旅にもおすすめです。周囲は車の音も届かず本当に静かで、朝は鳥の声が目覚まし代わり。由布院らしい素朴な自然と静寂を感じられる部屋でひとりゆったり過ごしてみるのもいいですね。
写真:野水 綾乃
地図を見るラグジュアリースイート以上の部屋になると、リビングとベッドルームがセパレートになり、贅沢な空間が広がります。
どのタイプの部屋も、床には大分県日田産の石がふんだんに使われていて、それが心地よさを生み出しています。冬場は床暖房のぬくもりをじんわりと伝え、夏場はひんやりと冷たく感じられ、どの季節も裸足で歩きたくなる気持ちよさです。
写真:野水 綾乃
地図を見る最上級がメゾネットタイプの客室です。2階に広々としたテラスと、後述する露天風呂が付いています。豊後富士とも呼ばれる由布岳が遮るものなく一望でき、日がな一日のんびり眺めていたくなります。
写真:野水 綾乃
地図を見る「山荘わらび野」の客室のテーブルにそっと用意されているウェルカムスイーツ。これは由布院駅近くのカヌレ専門店「Canele Carandonel(カランドネル)」のカヌレです。牛乳は湯布院産のものを使い、マダガスカル産バニラとラムの香りがしっかり香る大人の味わいです。お店には季節でさまざまな種類のカヌレがありますので、お土産にもおすすめです。
写真:野水 綾乃
地図を見るデザインにこだわって特注したというオリジナルの館内着。女性用はワンピース型で、湯上がりにもさらっと羽織れて着心地抜群です。館内着で敷地内のレストランの利用も可能です。レセプションに併設のショップで販売もしています(女性用は大変人気のため、売り切れの場合もありますので確認を)。
写真:野水 綾乃
地図を見る「山荘わらび野」では、すべての客室に温泉の内湯が付いています。敷地内から湧く源泉が100%かけ流し。もったいないほど絶えず湯船からあふれていて、滞在中いつでも好きな時間に入ることができます。
内湯でも窓を開け放てば露天風呂気分です。泉質はpH9.0のアルカリ性単純温泉で、天然の保湿成分であるメタケイ酸を豊富に含んだ美肌の湯です。
写真:野水 綾乃
地図を見るメゾネットタイプの3部屋には、1階に内湯が備わるだけでなく、2階のテラスになんとも開放的な露天風呂が付いています。湯船の向こうにそびえるのは由布岳。雄大な自然を眺めながら浸かるのが本当に贅沢です。おすすめは早朝。朝焼けに赤く染まる由布岳が感動的で、時を忘れてしまいます。
写真:野水 綾乃
地図を見るライトアップが美しくなってきたころ、庭を歩いた先にあるレストラン「中屋敷」で夕食が始まります。東京銀座の和食店や有名老舗旅館で経験を積んだ廣瀬料理長の料理は、独自の感性を感じさせながら、和食の伝統の味と技がしっかりと受け継ぐもの。
写真は、この日に煮物替りで登場の「のどぐろの香味餡掛け」。のどぐろを一度、西京味噌で漬けてから揚げることで奥深い味わいになっています。関アジなど大分の佐賀関漁港直送の海の幸のお造り、大分和牛のローストなども五感が喜ぶ味わいです。
写真:野水 綾乃
地図を見る食事の最後に登場するのが、テーブルごとに釜で炊いた自家栽培米のごはん、そして新鮮な魚介を甘辛いタレに漬けた大分の郷土料理「りゅうきゅう」、昆布に似た海藻のクロメを入れた味噌汁。りゅうきゅうは、タイ、サワラ、カンパチといったその日ある魚で作るそうで、釜炊きのアツアツごはんの上にのせて味わうのがたまりませんよ。
写真:野水 綾乃
地図を見る清々しい朝日が降り注ぐレストランで味わう朝食も、和食を中心としたカラダに優しい内容です。漆の弁当箱には、シイタケ煮や明太子といった自家米のごはんに合うおかずを詰めて。優しい味わいの玉子焼き、ピューレ状のナスのソースやたまねぎ酢でいただく蒸し野菜も印象に残ります。
いかがでしたでしょうか。「山荘わらび野」は日常と非日常の間にあるような不思議なくつろぎ感のあるお宿です。季節を変えてたびたび訪れてみたくなるはずです。
「山荘わらび野」にはさまざまな宿泊プランが用意されています。レストランの料理が素晴らしいので1泊2食付きがおすすめですが、朝食付きを選んで夜は街中の名店で食事を楽しむのもいいですし、素泊まりのプランも選べます。それぞれのスタイルに合わせて「山荘わらび野」のステイと由布院を楽しんでくださいね。
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/9/15更新)
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